杜の都の少数派 417系を撮影する
どこか115系にも似ている姿である417系は、国鉄時代の昭和53年に登場。交流電化区間で使用する近郊形電車の標準型となるはずだったのだが、国鉄の財政悪化により、3両編成が5本製造されたのみに留まった。417系と言う形式からも解るように、交流電化区間も直流電化区間も運転できる構造になっているが、新製配置以後、仙台地区の交流区間から営業運転で出た事は無く、直流電化区間を営業運転したことは無い筈である。杜の都の少数派、417系を1両ずつ撮影してみた。
クモハ417-4
モハ416-4
クハ416-4
今回、417系が使用されていた列車は、仙台駅17時50分発の利府行き。せっかくの少数派車両なので、ここは一つ利府行きに乗って往復したかったのだが、隣のホームには、455系9両編成の常磐線いわき行きが停車していた。455系の9両編成をしっかり撮影するとなると、この417系の利府行きを見送るしかない。
少数派417系と、仙台一のレア車両、クハ455-609との一瞬の出会い。
私は、417系の利府行きを見送り、455系のいわき行きの撮影を優先したのだが、ここまで来たら、やはり417系に乗っておきたい。そこで、後続の利府行きに乗って岩切まで行き、同駅で利府から戻ってくる417系の仙台行きに乗って、417系の乗り心地を楽しんだ。走り出しは115系に近いモーター音だが、速度が上がってくると、モーター音が徐々に変わっていく。さらに、台車も近郊形電車でありながら、急行形電車と同じ台車を使用しており、独特の乗り心地だ。
この417系も、登場からまもなく29年。先の記事の455系と同様、新型車両への置き換え計画が出始めている。杜の都の少数派に残された時間は、そう長くはなさそうだ。
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コメント
417は異端ですけど、いい味出してますよね。
個人的には旧塗装の方が好きです。
投稿: mac | 2007/01/08 22:14
macさん、コメント有難うございます。
417系、旧塗装は小豆色の交直流近郊形電車独特の塗装でしたね。あの塗装は、暗く感じますが、かつては常磐線や九州でも見る事ができた塗装で、どこか落ち着いて見えましたよね。E721系への置き換えも決まり、現役生活はもう長くないでしょうけど、引退前の花道として、1本ぐらい旧塗装にしてもらいたいですね。
投稿: TOMO | 2007/01/08 22:28