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岐阜の丸窓電車と名鉄廃線跡を歩く

新年あけましておめでとうございます。本年も「TOMOの鉄日誌」をどうぞ宜しくお願いします。

2007年、最初の話題は、新年に相応しく紅白の縁起の良いカラーの電車の話題からお送りします。と言っても、ネタは、2006年の年末に開催された鉄道フォーラムの「名古屋忘年会オフ」絡みですが・・・

2006年12月30日、私は鉄道フォーラムの忘年会に参加するために、名古屋へと向かった。この日の舞台は、名古屋と岐阜。昼間は、岐阜市内線と名鉄瀬戸線の廃線跡を歩く事になっていた。名鉄の岐阜市内線も、2005年3月の廃線から、もう1年半以上が経つのだ。月日が経つのがとても早く感じる。廃線となった名鉄岐阜市内線及び美濃町線・谷汲線で活躍していた電車は、他の私鉄に譲渡され、岐阜を旅立っていった車両も多いが、その中にレトロな電車で「丸窓電車」として親しまれた、モ510形の1両が、岐阜の中心部にある金(こがね)公園内に保存されている。今回、このモ510を管理する「丸窓電車を保存する会」の皆さんのご好意により、車内を見る事ができた。

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岐阜市内の金公園に保存されているモ513。

まずは表から撮影。そしていよいよ待望の車内へと入ってみる。車内は現役時代のままの状態で保存されていた。

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運転台部分を見てみる。

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転換クロスシートが並ぶ車内。

車内では、「丸窓電車を保存する会」の会長さんから、モ513を維持管理する上での苦労話などを聞き、我々参加者からも提案をお話した。短い時間ではあったが、貴重な車両を拝見する事ができ、充実した時間を過ごせた。

さて、岐阜市内線の廃線跡だが、思ったよりも線路の撤去が進んでいた。しかし、名鉄岐阜駅前など交通量の激しいところを中心に、まだまだ線路が残っているところもあった。

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名鉄岐阜駅前。線路もそのまま残っており、今にも電車が来そうな気配を感じる。

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市内線と田神線との分岐付近。ここも線路はそのままだった。

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市内線・谷汲線・美濃町線の車両の検査を担当していた岐阜工場跡地。

我々一行は、田神駅から名鉄各務原線で、名鉄岐阜駅へ出て、さらに名鉄名古屋本線で名古屋へと向かい、今度は、名鉄瀬戸線の名古屋城お堀走行区間の廃線跡を歩いた。名鉄瀬戸線と言えば、今では名古屋の中心部、栄まで地下の新線で直通しているが、1976年までは、このお堀の区間を走っていたのだ。

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名鉄瀬戸線、名古屋城のお堀走行区間の廃線跡。今から30年前までは、ここに複線の線路があった。

本当にこの区間を電車が走行していたと言うのが信じがたい感じではあるが、今でも駅の跡がくっきり残っている所もあり、確かに廃線跡だなと感じさせられた。

この後、オフ一行は名古屋駅周辺へと戻り、夜の宴会へ突入。名鉄の歴史に触れながら良く歩いた1日。よく食べ、よく呑み、よく笑った師走の1日であった。

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コメント

新年あけましておめでとうございます。今年もブログ・掲示板共々格別のお引き立てをよろしくお願いします。
今年は昨年よりももう少し多く加工作品を公開できればと思いますので、ご指導・ご鞭撻などお待ちしております。
管理人さんのご健康とご多幸を、そしてサイトのますますのご発展を祈念して…ではまた。

投稿: ひかり183号 | 2007/01/02 14:09

ひかり183号さん、コメント有難うございます。

こちらこそ、本年もどうぞ宜しくお願いします。ひかり183号さんのブログでは、模型関係の記事が多く、いつも楽しく拝見しております。今年は加工記事を多めにと言う事なので、期待しています。

投稿: TOMO | 2007/01/02 15:30

あけまして おめでとうございます。

岐阜・金公園で保存されたモ513、昨年11月に名古屋方面を訪れた際に行ってみようかと思っていたのですが、行程の関係で行くことができませんでしたが、周囲を柵で囲まれているようで一応保管状態は万全のようですが、近づけないのが少々残念です。何かの機会で公開される時にでも行ってみたいと思います。

岐阜市内の併用軌道はすでに架線は撤去され、線路も撤去が始まっているのですね。新岐阜駅(あえてこのような表現をします)の駅ビルも解体され、これから岐阜市内線の痕跡は急激に姿を消していきそうですね。

本年もよろしくお願いいたします。

投稿: Kaz-T | 2007/01/03 23:09

Kaz-Tさん、あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願いします。

金公園のモ513ですが、「丸窓電車を保存する会」の会長さんにお話をお聞きしたところ、年に数回、イベントで外に出す事を検討しているようです。本編の写真では写っていませんが、実は柵の外にも線路がありまして、どう見ても1両分はあります。例えば電車と綱引きをやるとか、そう言った形で表に出す事は、今後も予定しているようですから、そう言った機会に合わせて、見に行かれると良いでしょうね。

投稿: TOMO | 2007/01/05 00:02

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