朝夕は仙台にも直通 阿武隈急行線
阿武隈急行は、旧国鉄の丸森線を引き継いだ第三セクター方式の会社。旧丸森線は、勾配のきつい東北本線のバイパス線として計画された路線で、1968年に仙台駅から東北本線で上野方向へ6駅進んだ槻木駅から丸森駅までが非電化で開業した。開業はしたものの、当時の国鉄の方針転換で、東北本線の輸送力増強を複線電化で実施する事になった事から、残りの区間の建設を中止。以降、赤字路線になってしまった。その後、1986年に、第三セクター阿武隈急行を設立。丸森~福島間の工事も再開させて、槻木~福島間の全線電化開業を目指したが、全線開業より一足早く、国鉄の気動車を借り入れて暫定開業することになった。そして2年後、延長区間の工事も完成し、福島~槻木間を交流電化開業させた。この時、2両固定編成の8100系電車が9本新製されている。
全線電化開業から、まもなく20年となる阿武隈急行線だが、仙台への通勤時間帯の乗り入れは、旧国鉄丸森線時代から続けられており、今でも1日に2回、朝と晩に阿武隈急行からの直通列車が運転されている。
仙台駅で出発を待つ阿武隈急行線直通梁川行。
平日は通勤輸送、そして休日はレジャー目的と言う事で、ご覧のように休日に運転される場合は、ヘッドマークが付けられている。
東北本線のバイパス路線として、本来の姿になった阿武隈急行線。今後も地域の足として活躍してくれる事を期待したい。
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Simplex’s Memoさん
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