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東海道線富士駅折り返し列車を観察する

前記事でコメントしたとおり、5月19日は、恒例の静岡ホビーショーへ行ってきた。その際に、往路は、小田急線で新松田へ出て、御殿場線~東海道本線の在来線ルートで、ノンビリと普通列車に乗車。相変わらずだなあと思われる方も多いと思いますが、この行程では、3月のダイヤ改正で、減量ダイヤを実施したJR東海静岡地区の実態を観察すると言うのが、大きな目的でもあった。その中で注目していたのは、富士~興津間の列車本数削減で登場した、三島(一部熱海・沼津)~富士間の区間列車である。

新宿から小田急ロマンスカーで、新松田に到着したのは8時33分。ここから御殿場線の普通列車に乗り込んで、沼津に到着したのは午前10時2分であった。この列車から接続する東海道本線の普通列車は、10時10分発の富士行きである。この富士行きは、一駅手前の三島始発。沼津では2分少々停車するようだ。私は、3番線で待機。富士行きの到着を待った。車両は、211系だったら種別しか表示されないので、313系を期待していたのだが、期待通り、313系がやって来た。

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3月のダイヤ改正で静岡地区は、利用客の少ない区間の列車本数の減便を実施。富士~興津間の減便により、沼津・三島方面からの富士行きが運転されるようになった。

富士行きに充当されていたのは、御殿場線・身延線の列車にも使用されている、313系N編成であった。撮影中に車内を覗いて見たが、それ程混雑した感じではなかった。

この列車を見送った後、私は一旦改札を出て野暮用を済ませ、再び沼津駅構内へ。続いて、貨物の3363レを吉原で撮影するために下り列車に乗車すると、またしても富士行きであった。車両は、先ほどと同じ313系ではあるが、今度は、東海道線を主体とした運用に就くT編成であった。私は最後部車両に乗車するが、この車両もガラガラ。前の列車と同じく、三島から来た列車であるが、新幹線からの乗り継ぎ客も、沼津で殆ど下車してしまうのだろうか。

吉原で3363レの撮影を終えて、今度は富士へと向かう。すると、吉原まで私が乗車したT8編成が、下り副本線である6番線に停車していた。そうか。富士駅止まりの下り列車は、そのまま6番線から上り方面へ折り返すのか。改正前は、静岡方面からの富士行きが多数あり、上り副本線の3番線から、静岡方面へ折り返す列車があったが、まさにその逆のパターンである。T8編成は、折り返し熱海行きとなって出発するところだったので、軽く撮影してみた。

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青いワムを横目に、富士駅下り副本線の6番線から折り返す313系T8編成。折り返しは熱海行きとなった。

この撮影後、私は富士駅で途中下車。前から気になっていた、富士運輸区周辺を散策し、再び駅へと戻ってきたのは、1時間ほど後のことだった。散策中に通過して行った貨物の3362列車を撮影するために、吉原駅へ戻ろうとすると、次の上り列車は、富士始発の三島行きだという。先程の光景が頭に焼き付いていたため、下りホームへ移動すると、どう見ても三島行きを待っているような乗客の姿は無い。次の三島行きは、富士始発だが、上りホームの4番線から出発だと言う。移動しようと思った矢先、前方の富士運輸区の方から、313系がゆっくりとこちらへやって来るのが見えた。どうやら、この車両が三島行きになるようだ。私は、この車両にカメラを向けてみた。

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富士始発三島行き228Mに充当されるために、富士運輸区から出庫してきたのは、313系N10編成だった。

私は、足早に4番線へ移動し、この228Mに乗車した。富士駅始発で、沼津・三島方面へ向かう列車は、全て、沼津・三島方面から来た列車の折り返しかと思っていたのだが、このように、一旦、運輸区へ引き上げてから出てくる列車もあるのか。そう思いながら、吉原へ移動。3362列車を撮影して、静岡へ向かうため、再び下り列車に乗車。車内で撮影した画像をチェックしていると、あることに気が付いた。

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身延線柚木駅を出発し、富士へと向かう身延線3628M。

この画像は、身延線と東海道本線が合流する手前で、何気なく撮影した身延線の列車なのだが、この列車に使用されているのが、N10編成だったのだ。つまり、この身延線の3628Mと、東海道本線の228Mは、運用が繫がっている事になる。3628Mは、朝8時56分に甲府を出発。約3時間掛けて身延線を走破してくる。尤も、この列車は、3月の改正前まで、甲府発御殿場行きとして運転されていた筈だから、似たような事をやっていた訳だ。しかし、甲府発御殿場行きが、3月のダイヤ改正で消滅していたので、まさか改正後も似たような事をやっていたとは、全く思っていなかっただけに、この発見をしたときは、ちょっと嬉しかった。

今回、改正後、18きっぷシーズン外では初めて、静岡地区の在来線に乗車したが、やはり各列車の乗車率を見てしまうと、列車本数を減便したのは当然の結果だったのかなと言う気がした。JR東海では、利用実態に合わせた減便と言うが、減便ダイヤが成功だったと言えるのかどうか。今がJR東海静岡支社の真価が問われる瞬間と言えるだろう。


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コメント

近郊型は113で終わった....と思いながらも313は気になる存在です。E231と違ってどこか113を連想させるようなカタチだからでしょうか?
ステンレス車とはいうものの、鋼製車の匂いを残した313は好きですね~(^^;

投稿: ぼうず | 2007/05/21 23:17

ぼうずさん、コメント有難うございます。

313系、そのデザインから、「国鉄形しか好まない」と言うタイプの方でも、「313系だけは別だ」と言う意見は良く聞きます。白い前面をオレンジ一色に塗ったら、何となく153系低運転台車に似ていませんか?車両番号の表記も、昔ながらの国鉄書体ですし、最新鋭の車両でありながら、どこか国鉄の匂いが残る車両だと思っています。大好きな113系や115系、さらに最初に投入されたときは165系までも追い出した憎い奴ではありますが、そんな憎い奴を私は憎めない。むしろ好きな車両だったりします。

これからも313系には注目していきたいと思いますので、どうぞお付き合いください。

投稿: TOMO | 2007/05/23 00:22

この記事に関連した話なんですが、今年3月ダイヤ改正から、三島ー沼津間1駅のみを走行する列車が増えているそうです。以前は数本だけでしたが・・・。それに、夜の浜松発御殿場行きの普通列車も廃止になったようです。それはたぶん・・・、御殿場線10時台増設の影響からみたいです。あと、昼間の東海道線下りは、島田行きばかりです。興津から浜松行きが出ているようです。下りの富士行きは終点で、接続がないみたいなんですが、文書にも書いてあるとおり、富士以西に行く人は、最初から最低でも静岡行きに乗った方がいいと思います。

投稿: mi-ha- | 2007/05/23 17:30

mi-ha-さん、コメント有難うございます。

仰るとおり、三島~沼津間一駅のみ運転の列車は、今回の改正で大幅に増えていますね。この一駅のみ運転の列車については、弊ブログの2005年8月15日付記事(https://tomo-jrc.cocolog-nifty.com/tetsu/2005/08/post_e625.html)でも取り上げておりますので、宜しければご覧下さい。

日中の普通列車ですが、確かに熱海・沼津周辺ですと島田行きが目立ちますね。逆に浜松行きは興津発が殆ど。これでは、途中で必ず乗換が必要となります。青春18きっぷ愛好家の皆さんには、かなりきついダイヤですね。

投稿: TOMO | 2007/05/24 23:33

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