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磐越西線の赤い電車たち

それでは、これより延び延びになっていました、今月2日の東北遠征の話題をアップしていきます。暫くの間、東北ネタにお付き合いください。

6月2日朝、私は大宮から東北新幹線に乗り込んだ。置き換えが進んでいる仙台の国鉄形車両を撮るのが目的である。まず最初は、郡山へ向かう。ここでは、磐越西線の赤い電車を撮るのが目的だった。早速、在来線ホームに行くと、赤い485系による快速「あいづライナー」が停車していた。

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6月2日、去就が注目されている東北地区の国鉄形電車を訪ねて、郡山・仙台へ遠征した。まず、郡山駅で485系「あかべぇ」編成と対面する。

特急形車両を使用したお得な快速。ホーム上でも、普通乗車券で乗車出来ることを案内していた。この赤い485系、来月からは、期間限定の特急列車「あいづ」として、上野~喜多方間を走る日がある。塗装こそ違うものの、かつての東北特急の貫禄を取り戻すことがありそうだ。

「あいづライナー」を見送った後、駅周辺を散策。再び郡山駅に戻り、次の磐越西線の列車をチェックする。この線でしか走らない、赤い455系の観察が目的だ。磐越西線の455系も、今月いっぱいで置き換えられるので、これが最後の観察となるはずだ。ホームの先端でカメラを構えるが、入ってきた車両を見て少しガッカリ。それは磐越西線用の赤い電車ではなく、通称グリーンライナーと呼ばれる、この地区の汎用カラーの車両であった。

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2本目の磐越西線列車は、455系「あかべぇ」編成を期待していたのだが、やって来たのは、仙台地区で御馴染みのグリーンライナーカラー。

とは言うものの、このグリーンライナー色の455系も、徐々に姿を消す事になっている。磐越西線の列車に、このカラーの車両が充当される事も、そんなに多くは無いので、それなりに貴重なシーンではある。

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折り返しは、快速会津若松行き。

当初の予定では、この列車まで観察して仙台に向かう予定だった。しかし、磐越西線カラーの455系が撮れないまま仙台に向かうのでは諦めがつかないので、郡山で抑止。次の列車に狙いを定めると、ようやく磐越西線オリジナルカラーの455系が入ってきた。この編成も1両ずつカメラに収める。

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ようやくやって来た磐越西線カラーの455系。

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この列車も折り返しは快速会津若松行きとなる。

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中間のモハ454には、「BAN-ETSU LINE 455」の文字も見える。

さて、この日は、郡山駅構内にもう1本、磐越西線カラーの455系が留置されていた。

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郡山駅構内に留置されていたS40編成。

この車両、S40編成と言って、1両のみの存在である、クロハ455が連結された貴重な編成である。

クロハ455は、磐越西線の快速電車「ばんだい」に連結するために、1990年、クハ455を改造した車両で、半室がグリーン車となっている。さらに普通車の半室も、指定席に使用されることから、簡易リクライニングシートを採用し、他の455系から比べると豪華な内装となっている。1997年、同じ区間を走っていた特急「ビバあいづ」とグリーン車の位置を合わせるために方向転換を実施。このとき、他の編成と連結しても支障がないように、ジャンパ連結器にも手を加えている。その後、1999年に磐越西線の快速電車から、グリーン車の営業が廃止され、クロハ455からもグリーン車のマークは消えたが、車両の内装、外装とも変化無く、郡山周辺で予備車的な使われ方をしてきた。

この日、S40編成は朝から留置されていたが、昼頃になり、光線状態がいくらか良くなったので、撮影することにした。障害物が気になるが、捕まえるのが難しい編成なだけに、撮れたことだけでも満足。撮影後、仙台に向かうため、新幹線ホームへと向かった。

しかし、ここで下りの新幹線に乗り遅れてしまった。仕方ない。次の下り新幹線が来るまでの間、待合室で休憩することにした。ここで持参した鉄道ダイヤ情報の5月号の磐越西線運用表を見て、あることに気づく。次の磐越西線の列車は、3両編成で郡山に到着するが、折り返しの列車は6両編成になっている。と言うことは、あのS40が動くのか。再び、S40のそばに向かうと、出庫準備を始めていた。これは有り難い。入れ替え作業などを含め、数枚撮影した。

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再びS40編成のそばに行くと、出庫体制に入っていた。まずは、一旦東京方へ引き上げていく。

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数分後、磐越西線のホームに入線。

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既に到着していた455系と連結作業を実施した。

貴重なS40編成の連結作業を撮影したいところであったが、ちょうど東北本線の普通列車が停車していたため、連結の瞬間は撮影できなかった。東北本線の列車が発車した後、クロハ455の前へ移動。

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6両編成の中間に連結されたクロハ455-1。

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S40編成を後ろから見る。通常の編成とは向きが逆なので、S40編成のクモハ455が、東京方に連結されている。

あの時、下り新幹線に乗り遅れた結果、このようにS40編成を間近に撮る事ができた。怪我の功名とはこういう事を言うのだろうか。この後、新幹線ホームへと移動し、下りの新幹線で仙台へと向かった。郡山では、随分と足止めを食ったが、その分、成果は大きかったかも。

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