今年も運転!臨時快速「烏山山あげ祭り号」
7月28日と29日の両日、栃木県の烏山地区では、恒例の「山あげ祭り」が開催されている。450年以上の歴史を誇るお祭りに合わせて、昨年、上野から烏山線へ直通する臨時快速「烏山山あげ祭り号」が初めて運転された。様々な問題をクリアして運転された臨時快速列車だったが、今年も、このお祭り当日に「山あげ祭り号」が上野からの直通運転で運転される事になった。そこで、今年も運転されることになった、臨時快速「烏山山あげ祭り号」の撮影を兼ねて、烏山を訪れてみた。
9時57分、私が大宮に到着すると、9番線には、「山あげ祭り号」が停車していた。実は、この列車に先行する湘南新宿ラインに乗る筈だったが、家を出る時間が遅れてしまった。とりあえず、11番線から発車直前の様子を撮影した。
今年も運転された臨時快速「烏山山あげ祭り号」 今年はお召し機のDD51 842号機が全区間牽引を担当した。
さて、ここから新幹線で宇都宮へ先回りするのだが、大宮で他の撮影に夢中になっていたこと、さらに駅の案内表示を見間違えてしまい、宇都宮に着いたのは、山あげ祭り号の出発2分前。これでは撮影不可能。まあ、山あげ祭り号は、烏山線内のみ定期列車と差し替え、時刻変更して運転しているため、烏山線内なら、この姿を何度か見ることが可能になる。なら、その折り返しを撮ろう。その前に腹が減ったので、先に宇都宮名物の餃子で昼食。そして、昼過ぎの宇都宮線で宝積寺へと行き、そこから烏山線に乗り換えた。
烏山線は、私にとって初めて乗る路線。まずは、終点の烏山まで通しで乗ることにした。すると、縁起の良い駅名で有名な大金で、山あげ祭り号の折り返し列車と交換になったので、ホームに下りて撮影してみた。
烏山に到着した「山あげ祭り号」編成は、折り返し普通列車宇都宮行きとして、一旦宇都宮まで運転される。
「山あげ祭り号」の間合い運用となる、烏山~宇都宮間の普通列車は、ご覧のように、ヘッドマークを外しての運転となる。この姿、国鉄末期の山陰本線の普通列車を思い浮かべたのは、私だけではないはずだ。
大金駅で撮影後は、宝積寺から乗車してきた下り列車に再び乗り込み、一路烏山を目指す。終点の烏山駅では、山あげ祭りムード一色で、私も祭り気分に浸った。
さて、烏山到着後は、折り返し列車に乗り込み、再び宇都宮からやって来る「山あげ祭り号」の撮影に備える。まずは、一駅目の滝駅で下車。滝駅周辺で色々と試してみるが、客車列車を撮ると言う点では気に入ったアングルではなかったので、再び次の列車に乗車。車内から景色を眺めると、滝~小塙間で良いポイントを見つけたので、次の小塙駅で下車。撮影地を目指して歩く事およそ20分。この撮影地に到着した時は、先客が3名ほどだったが、徐々に人が増え始める。やがて、JRの警備担当の方もこの場所にやって来た。JRの方の話によると、この場所は、重要警備区域に指定されているそうで、列車通過直前には、地元の消防団による警備隊の方も来るとの事だった。しかし、このJRの方がとても良い人で、お話をしているだけで、鉄道がお好きだと言うのがこちらまで伝わってきた。お陰で、待ち時間も有意義に過ごす事ができた。そして、待つこと1時間半ほど。宇都宮からの「山あげ祭り号」編成がやって来た。
烏山を目指す「山あげ祭り号」編成。
この後、前方に見える踏切付近に一斉に移動し、今度は烏山からやって来る上野行き臨時快速「烏山山あげ祭り号」を待ち構える。ここでも20人ほどのファンが集まっていたが、大きなトラブルも無く、約30分後、定刻どおりに現場を通過して行った。
一路上野を目指す臨時快速「烏山山あげ祭り号」
列車通過直後、JRの警備担当の方より、「皆様のお陰をもちまして、列車は定刻どおり無事に運転できました。ご協力有難うございました。」とのお言葉があり、集まったファンからも、自然と「ありがとうございました。」と言う言葉があちこちから飛び交っていた。この現場を担当されたJRの方には、頭が下がる思いであった。
この後、私は現場から撤収し、小塙駅へ向けて歩き出す。小塙駅からは、下り列車が先に来たので、同列車に乗り込み、一旦烏山へ移動。烏山から折り返しの宝積寺行きに乗り込み、烏山線を後にした。
今回、初めて訪れた烏山線。また来年も「山あげ祭り」の頃に訪れてみたいと思った。
弊ブログ内関連記事
2006年7月22日付記事 臨時快速「烏山山あげ祭り号」を撮影する
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この記事は、7月29日未明にアップいたしましたが、29日午後、記事を編集した際に誤って記事の半分以上を消してしまいました。その為、記事を書き直しております。29日午前中とは、記事の内容が一部変っているところもあります。ご了承ください。
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コメント
昨日、「烏山山あげ祭り号」を撮影しに行きました。
上野発の列車には間に合わず、上野行きの列車は時間の
都合で見ることができなかったので、烏山~宇都宮の
普通列車を撮影しました。
龍門の滝と宇都宮駅で撮影しています。
投稿: GO | 2007/07/29 20:44
GOさん、コメント有難うございます。
龍門の滝ですが、実は私もここでの撮影を考えまして、一度は足を運んだんですが、滝の写真だけ撮って、この場は離れました。私が龍門の滝にいったのは14時過ぎの事でしたが、その時点で既に7人ぐらいいましたかね。滝壺のところで水遊びしていた人が涼しそうで羨ましかったです。
GOさんのブログへも、こちらからトラックバックを送信させていただきました。
投稿: TOMO | 2007/07/30 20:31
こんにちは。
先日は、弊サイトへのご祝辞を賜り、ありがとうございました。
さて、この記事を拝見しまして感じたことを。。。
>烏山に到着した「山あげ祭り号」編成は、折り返し普通列車宇都宮行きとして、一旦宇都宮まで運転される。
何と贅沢な。乗車出来た方が羨ましいです。(^^;)
>「山あげ祭り号」の間合い運用となる、烏山~宇都宮間の普通列車は、ご覧のように、ヘッドマークを外しての運転となる。この姿、国鉄末期の山陰本線の普通列車を思い浮かべたのは、私だけではないはずだ。
はい、山陰本線だけではなく、福知山線や播但線もこれでした。(一部1000番台化された車輌もいましたが。。。)
思わず、今は無き福知山線の旧線を、この12系や43系に乗って通った記憶が、鮮やかに蘇りましたよ。
投稿: 痛勤形酷電 | 2007/07/30 22:21
痛勤形酷電さん、コメント有難うございます。
福知山線や播但線の客車列車を普段からご覧になっていた痛勤形酷電さんからも、この記事をご覧になってそう思われたと言うことは、私と同じ感想を持った方は多いようですね。
ちなみに、撮影地でご一緒だった方からも、烏山線内から上野まで、座席指定料金を払うだけで12系で乗り通せるのは贅沢かもしれないと言う声が聞かれました。
投稿: TOMO | 2007/07/30 22:55