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中央線高架新線を観察する

お待たせいたしました。中央線の高架新線観察記です。

2007年7月1日、中央線の歴史に新たな1ページが刻まれた。前日の夕方より工事が進められていた、三鷹~国分寺間下り線の高架新線への切り替えが一部を除き終了。早朝から下り列車が高架橋の上を走るようになった。

私は、早朝の列車に乗って、初乗りを楽しむ予定だったが、前夜の観察でくたびれてしまい、結局、新線の観察に行ったのは、昼過ぎのこと、しかも、飯田線に向かう道中であることから、初日は武蔵小金井のみの観察として、残りの駅は、7月2日と3日の2日間で観察をする事にした。

7月1日、午後、私は飯田線の野田城に向かうため、国分寺から中央線に乗車する。国分寺から武蔵小金井までの間、一番前に被り付いてみた。下り線が、東京経済大学の前辺りで、上から下りてくるのを見て、高架新線に切り替わったことを実感する。

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2007年7月1日、中央線は三鷹~国分寺間の下り線が高架新線へと切り替わった。中央線上り電車の車内より、下り線を見る。

さらに、電車が進んで旧武蔵小金井電車区付近になると、前方で大勢の作業員が、作業中であるのが見えた。どうやら、高架線から旧武蔵小金井電車区に入る線が、まだ、この時点で完成していないようだ。

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旧武蔵小金井電車区へ入区させるための出入庫線は、まだ完成していなかった。

この出入庫線は、7月1日になってからも工事が進められ、同日中には完成した模様である。

さて、武蔵小金井駅では実際に下車して、高架新ホームへ上がってみた。上りホーム(7月1日より4番線に改称)から、高架新ホームへ上がるには、まず橋上の駅舎へと向かい、3番線ホームへ下りて、同ホームより南口改札前へ向かう連絡通路を通る。

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3番線(旧1・2番線)から南口へ向かう連絡通路。

この連絡通路を通過して、さらに南口改札前を通過すると、いよいよ新ホームへ向かう階段・エスカレーターと通じる。早速、新ホームに上がってみると、ちょうど201系の下り列車が入ってくるところであった。

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武蔵小金井駅高架新ホームに進入する201系。

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武蔵小金井駅発車。

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新ホーム先端より東小金井方を見る。

ここまで観察した時点で、東京駅からの新幹線の都合もあるので、上りホームへと戻り、この日は、ここで観察を終えた。飯田線で撮影後、20時過ぎに新線を通過したのだが、夜間と言う事もあり、この日は、新線を走っていると言う感覚は駅通過時のみしか味わえなかった。

翌2日夕方、帰宅時に再び中央線高架新線の観察を始める。この日は武蔵境駅と東小金井駅を観察したのだが、編集の都合上、東小金井駅からスタートする。

東小金井駅は、地平時代と同様、高架新駅に切り替わっても副本線にあたる中線が設けられており、既に信号機は稼動していた。

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中線が設けられた東小金井駅。7月2日撮影。

このとき、丁度撮影していると、201系による高尾行きが入線。この列車を撮影したら、思わず乗ってしまったため、改札口の様子は観察していない。

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東小金井駅に停車中の201系T116編成。7月2日撮影。

ちなみに、この東小金井駅は、高架切替により、新たに南口改札が設けられており、南口改札は下りホーム専用。従来の改札口は上りホーム専用となっている。

続いて、武蔵境駅。

ここは、7月2日と3日の2回に分けて観察した。

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201系で武蔵境駅高架新ホームに降り立つ。7月2日撮影。

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9号車付近より、下りホーム三鷹方を見渡す。7月2日撮影。

武蔵境駅は、既に西武多摩川線が先行して高架新ホームへ移動しており、今回ようやくJRも下りホームが高架新ホームへと移った。将来的には、西武多摩川線との連絡線も設置される事から、西武多摩川線とJR中央線のホームは、ほぼ同じ高さとなっている。

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下りホームより高尾方を眺める。左隣の高架線が西武多摩川線。7月2日撮影。

さて、既にお気づきの方も多いと思うが、この武蔵境駅には、中央線の高架線を乗り越える南北自由通路が存在している。この通路上からは、下り高架線を走る列車を見下ろす形での撮影が可能。上り線の高架工事が本格的に始まるまでの期間限定ではあるが、高架区間を走る201系の記録をするには絶好の場所と言えるだろう。曇りの日か夕方がお勧めである。2日夕方は、露出が上がらず、コンデジでは撮影が出来なかったので、3日夕方も立ち寄ってみて、デジイチで撮影してみた。

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1717H武蔵五日市行きは、トップナンバーのH1編成である。7月3日撮影。

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1739T武蔵小金井行きは、H6編成。7月3日撮影。

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1783T高尾行きは、T116編成。7月3日撮影。

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1709T通勤快速高尾行きは、H57編成。 7月3日撮影。

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1779T八王子行きは、T117編成。7月3日撮影。

3日夕方は、この場所で計5本の列車を撮影したが、そのうち4本が201系。しかも立て続けと言う事で、かなり効率の良い撮影をする事ができた。この武蔵境駅の撮影ポイントは、南北自由通路であるので、撮影される際には、他の通行人の方への配慮もお忘れなく。

今日で、中央線の下り新線に切り替わって5日目。私の通勤も、高架新線を通過するのが、今日で4回目となる。初日こそ、一部に徐行区間があったが、現在では、それも解消されており、少しずつ落ち着きを取り戻している。これから先、上り線の高架工事が本格的に始まり、この区間は更なる進化が予想される。引き続き、工事区間の定期的な観察が必要となるだろう。弊ブログでも、引き続き取材を続けていく予定である。

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コメント

こんばんは。

自分が学生だった頃は、武蔵小金井駅を利用していたんですが、高架化されて見違えるようになったんですね。
せめて上り線も完成するまで201系には頑張ってもらいたいものですが、こればっかりは無理でしょうね。
西武多摩川線との連絡線が完成すれば、楽しみが一つ増えますね。

来週あたりに武蔵小金井と武蔵境に行ってみようと思います。

投稿: Fujickey | 2007/07/06 00:20

Fujickeyさん、コメント有難うございます。

中央線の201系、弊ブログでご紹介した「とれいん」の特集記事に掲載されていた計画では、上り線が高架に上がる前に撤退してしまうようですね。ただ、仙石線で高架工事による運用増の影響で103系が復活していますから、もしかしたらと言う期待はしています。

西武多摩川線との連絡線ですが、確かに完成すると以前と同じように定期的な甲種輸送が設定され、撮り鉄としては楽しみが増えるかもしれませんが、この事は、多摩川線に残る低運車の引退を意味する訳でして、ちょっと複雑な心境です。

投稿: TOMO | 2007/07/06 20:50

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