ＪＲ東日本 東京総合車両センター２００７夏休みフェアに行って来た

毎年、８月の第４土曜日には、ＪＲ東日本の東京総合車両センターの夏休みイベントが開催されている。今年も昨年同様、このイベントに出掛けてきた。昨年は、西武鉄道の南入曽車両基地のイベントと重なってしまい、両方を掛け持つと言う強行軍での見学で慌しかったが、今年は午前中、歯医者の予約が入っており、例によって午後からの出動となってしまった。その為、見学時間は実質１時間少々となり、やはり慌しさは変わらなかった。

品川で食事をして、大井町駅に着いたのは１３時４５分頃のこと。さすがに、この時間では、そろそろ帰る人も出てくるので、会場の入口まではスイスイ進める。駅からおよそ５分ほどで会場に入ることが出来た。

８月最後の土曜日は、恒例の東京総合車両センターのイベント。今年も午後からこのイベントに出掛けてきた。

入口で団扇と会場の案内図を貰い中へ。この時点で残り時間は約１時間。先に会場入りしていた知人より、Ｅ２３３系の体験運転受付が１４時で最後と聞き、まずは工事情報の出ている掲示板で内容を確認（中央線用のＥ２３３系の臨時入場や、京浜東北線Ｅ２３３系１０００番台車に使用する部品等）した後、体験運転のＥ２３３系の撮影からスタートする事にした。Ｅ２３３系が走る試運転線が見える位置には、Ｅ２３３系を撮影しようとするファンでいっぱい。私も皆さんに混じりながら、撮影する事にした。

今年の体験運転は、すっかり中央線の顔となったＥ２３３系。「青梅特快　竜王」と言う絶対に有り得ない組み合わせでの運転。

続いて車両展示コーナーへと向かう。毎年、首都圏の最新鋭の車両や注目の車両を集めた展示コーナーだが、今回は、この４本が並んでいた。

お馴染みの車両展示コーナー。今回はこの４本が並んでいた。

この４本並び、そろそろ展示車両の出庫準備作業に入るため、撮影スペースが若干下げられてしまった。その結果、４本並びを撮影しやすくなり、この件に関しては、遅く来て正解だったようだ。

中央快速線用Ｅ２３３系は、Ｈ５１編成の基本編成を展示。

湘南新宿ラインなどで御馴染みのＥ２３１系近郊形は、国府津車両センターのＳ－１７編成を展示。

Ｅ２３１系と、横須賀・総武快速線用Ｅ２１７系との並び。

南武線用２０９系。同線の２０９系は、これから先も継続して使用する予定。

そして、この隣では、引退した車両や事業用車両の展示も行われている。今回は、今年１０月にオープン予定である鉄道博物館へ一部の車両が移動したため、従来と展示車両の内容が変更となっているが、その結果、大変注目すべき車両が展示されることとなった。

東京総合車両センターの入替車となったこの車両は・・・

妙なカラーの車両であるが、この車両は、かつて身延線でも活躍していたクモユニ１４３と言う荷物用車両。身延線から荷物輸送が廃止された後、一旦、新潟地区へ移動し活躍。そして、国鉄最後のダイヤ改正である昭和６１年１１月改正より、房総半島の新聞輸送に転用され、ＪＲ化後も継続して使用されていたが、房総地区の新聞輸送には１１３系が使用される事になった今は、４両中２両が廃車。廃車になった２両のうちの１両が、この東京総合車両センターの入替車として生き残る事になった。なお、残り２両は、長野総合車両センターに在籍し、長野駅と同センターとの間の職員輸送や入替用に活躍している。

平成８年３月まで鶴見線で活躍していたクモハ１２。

鶴見線で活躍をしていたクモハ１２、最後まで残ったのは、０５２と０５３の２両。鶴見線時代は、どちらも車両の向きが揃っていたが、この場所に移ってから、車両の向きが逆向きになったのだろうか。お互いが逆向きの状態で並んでいる。

クモハ１２０５２。この車両は、まだ車籍が残っている。

クモハ１２０５３。

かつての通勤型電車７２系を改造した事業用車、クモヤ９０８０１。現役時代は、長野で活躍していた。

クモヤ９０８０１は、あまり首都圏では馴染みの無かった車両。北長野運転所（現在の長野総合車両センター）に所属し、運転所と長野駅との間を結ぶ職員輸送や、車両に入替に使用されていた。

休憩用車両として使用されていたＥ２１７系。

このＥ２１７系、列車番号表示機がＬＥＤ式のものになっていた。東海道線用の車両は、ＬＥＤ式のものになっているのを確認していたが、横須賀・総武快速用のＥ２１７系では、私自身初めて見た。

修復作業中のＥ２１７系。

さあ、いよいよイベントも終了時間が近付いてきた。さらに見学のスピードを速める。休憩用車両の横を通り、まっすぐ向かうと、２０９系を使用した車体上げ下ろし実演が行われていた。

車体上げ下ろし実演に使用されていた、京浜東北線用２０９系。

ここまで見てきたところで、時刻は間もなく１５時。どうにか足早に見学する事ができた。最後に、総合車両センターを離れる前に、入口付近にあるこの場所を撮影してみた。

我々を毎年出迎えてくれたあの車両は・・・

ここには、１０１系先頭車（クモハ１０１－９０２）が１両展示してあったのだが、１０月にオープン予定となっている鉄道博物館へ移籍したため、この場所からは姿を消してしまったのだった。解ってはいた事だが、何となく、ここにオレンジ色の１０１系がいないと言うのは寂しい。

この後、私は、大井町駅へ通じる通路より、まずは京浜東北線の２０９系を撮影してみた。

大井町を出発した京浜東北線北行列車。上：５００番台、下：０番台。

もうまもなく次世代車両、Ｅ２３３系１０００番台車がやって来る京浜東北線。来年の一般公開時には、２０９系とＥ２３３系が混ざって走っているのだろうか。

撮影後、大井町のＩＭＯＮに立ち寄って、模型を眺めながら涼む。その後、品川駅へ移動し、構内でお茶を飲み休憩。そして、ふらふらっと大崎に向かってみると、湘南新宿ライン・りんかい線ホームには、なにやら鉄ちゃんの姿が。もしや、東京総合車両センターの展示車両の回送？と思い、私もカメラを取り出して構えてみると、１７時６分頃に、中央線用のＥ２３３系がやって来た。

試乗会や車両展示に使用された、中央線用Ｅ２３３系の返却回送。

大崎駅では、一瞬ではあるがＴＷＲの車両と並んだ。

中央線のＥ２３３系とりんかい線の車両。両者は新宿駅で並んでいる事もあるかと思うが、このように隣りあわせでの並びは無い筈。と言う事で、思わぬ記録写真が撮れて本当に良かった。

さあ、来年はどんなイベントになるだろうか。

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