三木鉄道を訪ねて
土曜午後の三木行き車内はガラガラ。厄神駅を出発した三木行きは、まず加古川線と併走。すぐに加古川線の車両基地が見えてくる。基地内に停車していた、加古川線名物の「目のある電車」を三木鉄道車内から見る。やがて、加古川線の車両基地から離れると、ローカル線らしいノンビリしたムードとなる。三木鉄道は、6.6キロの営業距離のうち9駅を有しており、平均駅間距離は約800メートル少々と都心の私鉄並み。これは、昭和61年に更なる利用客増を狙って、新駅を増設したためだ。新たな需要を確保しようとした作戦なのだが、この列車に関しては、途中駅での乗降は殆ど無かった。およそ15分で三木駅に到着。
歴史を感じさせる三木駅の駅舎。
三木駅では折り返しまで時間があるので、駅構内を観察してみた。三木鉄道は、現在3両のレールバスを所有している。今回、私が乗車したのは、一番新しい2002年製のミキ300-105だったのだが、構内には、ミキ300-104が留置してあった。まずは、その車両から撮影する事に。
三木駅構内に留置してあったミキ300-104。
ミキ300-104(左)とミキ300-105(右)
折り返しまでの間、構内に留置してある車両の撮影をしたりして時間をつぶす。
ノンビリムードの三木鉄道だが、利用客の減少は深刻な問題で、ついにこの線も廃線が決定してしまった。今現在、廃止届けに記載された廃止日は2008年8月1日。ただ、この予定は早まるかもしれない。早ければ、2008年4月ごろと言う声もあり、三木鉄道が鉄道会社として機能するのも、早ければ、あと半年程で終わってしまうかもしれない。
さて、帰りも三木鉄道に乗り込む。先程、三木まで乗車して来た車両である。運転席の横には、懐かしいものを発見した。
運転席に置いてあったタブレット。
昔はローカル線に必ずあったタブレットだ。信号系統の自動化の進む昨今、このタブレットを使用し続けている鉄道会社は、だいぶ少なくなってきた。
列車は、三木駅を出発し、一路厄神へ。帰りも途中駅での乗降は殆ど無く、15分ほどで厄神駅に到着。すぐ隣には、加古川行きが停車しており、精算を済ませてから、そのまま加古川行き車内へ。三木鉄道の体験乗車は、あっという間に終了した。
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