24系「夢空間」の回送を撮る
24系「夢空間」は、今から18年前の1989年、JR東日本が次世代寝台列車用車両の試作車として3両を製造し、営業運転前に、同年に開催された横浜博覧会の会場にて展示された。博覧会終了後は、既存の24系客車などと合わせて、時折、臨時の「北斗星」等に使用されている。
昨日は、この「夢空間」が、夜の品川駅から発車する団体列車への充当に合わせて、14時49分に尾久を出発し、品川へ回送される事になっていたのだが、ちょうど尾久車両センターの一般公開日に重なったため、早い時間帯から尾久駅から見える位置に留置されていたようである。せっかくなので、車両センターへ行く前に、この「夢空間」を1両ずつ撮影してみる事にした。
「ダイニングカー」 オシ25 901
これまでの食堂車の思想と違い、列車の最後部(または機関車次位)に連結される食堂車である。一度で良いから、走り去る車窓を眺めながら食事をしてみたいものである。
「ラウンジカー」 オハフ25 901
バーラウンジを備えたロビーカー。車内には自動演奏装置付きのピアノを備えている。
「デラックススリーパー」 オロネ25 901
A寝台車で、2人用個室2室、特別室1室で、定員6名と言う超豪華寝台車両。バスルームも備えている。
既存の寝台車と比較すると、1両1両個性もあり、そして豪華な作り。まさに「夢空間」と言う名に相応しい内容である。
さて、尾久車両センターの公開を一通り見学した後に、尾久駅へ戻ってくると、「夢空間」の回送列車の出発準備が進んでおり、大宮方には、既に機関車が連結されていた。連結されている機関車を見てビックリ。前記事で取り上げた、「北斗星2号」を牽引してきたEF81 82号機である。
EF81 82号機が連結されて、発車時刻を待つ「夢空間」編成。
このEF81 82号機、大幅に遅れていた「北斗星2号」を牽引して戻ってきた車両で、所属基地である田端運転所に戻ってきたのは、おそらく14時近くの事だった筈。殆ど休む間もなく、再び運用に就く訳で、まさに多忙な機関車である。
私は、入ってきた普通列車に乗り込み、更に赤羽から京浜東北線に乗り換えて蕨へ先回りをした。蕨駅では、この「夢空間」の回送を待つファンが数名待機しており、私もその中に混ざって撮影する事にした。通過直前に、急に雲行きが怪しくなり、露出が厳しくなったが、どうにか撮ることができた。
EF81 82号機に牽引され、まずは東大宮操車場を目指す「夢空間」編成。
「夢空間」は、一旦、東大宮操車場へ向かった後、折り返し品川へ向けて走り出す。この後、大宮へ向かったので見る事ができたのだが、折り返してくる列車が3番線に入ることに、直前まで気付かず、撮り損ねてしまった。まあ、蕨で撮影できたので悔いは無い。
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コメント
こんばんは。
やはり「夢空間」は日本の車両という感じがしませんね。種車は24系なんでしょうけど・・・
「デラックススリーパー」といい、トワイライトEXP.の「スイート」といい、一度は乗ってみたいです(笑
「夢空間」編成というのは、東京でもなかなか見られないものなんでしょうか??
投稿: 快速特急INAJI | 2007/11/11 22:19
快速特急INAJIさん、コメントありがとうございます。
仰るとおり、「夢空間」は、かなり日本離れした車両と言えるかと思います。どちらかと言えば、オリエント急行に近いのかな?やっぱり乗ってみたいですよね。
今年はJR20周年と言う事もあり、「夢空間」編成を使用したトレインクルーズと言う企画列車も運転されたので、今年は東京でも見かける事は多かったと思います。まあ、このような企画列車が無くても、臨時「北斗星」に連結される事もありますから、見かけるチャンスはありますが、運転日に上手く撮影できるタイミングかどうかと言うと、決して言い切れない部分もあります。
投稿: TOMO | 2007/11/12 01:56