西武 38102Fの甲種輸送を追跡する
西武鉄道待望の新車、30000系の第2編成、38102Fの甲種輸送が、2月22日から24日にかけて実施された。
前回は、第1編成と言うことで、2日目の静岡地区から3日目にかけて追跡を行ったが、今回も最終日である24日の午後から、38102Fを追跡する事にした。
2月24日、前日からの強風の影響により、首都圏の鉄道各線では、風による運行規制並びに運転見合せなどが相次いだ。私も午前中は、この強風に随分と泣かされてしまった。38102Fは、前夜までに相模貨物駅まで到着しており、今日は、午後から同駅を出発し新秋津へと向かう事になっている。前回の時もそうであったが、この停泊地となる相模貨物駅から新鶴見までの間は、EF200が牽引を担当しており、今回は、出来ればEF200が牽引する姿も撮影しておきたかった。そこで私が撮影地として選んだ場所は、大船駅であった。ホリデーパスを購入し、行動を開始する。
品川駅から約50分遅れの東海道線に乗車し、大船駅に到着したのは、13時40分頃の事であった。38102Fの甲種輸送通過にどうにか間に合った。私は、東海道線上りホームの下り方先端へ向かう。既に先客が8名ほど。私は、撮れそうな場所を見つけて待機する。そして、13時52分頃、前方よりEF200に引かれた38102Fがやって来た。
西武待望の新車、30000系の第2編成がやって来た。
西武鉄道の車両が、EF200に引かれているのを撮影するのは、私にとっては今回が初めてのこと。新塗装のEF200と30000系の組み合わせは、良く似合っていた。
さて、前回は最後尾車両にレオとコバトンが車掌として乗務していたのだが、今回はどうだろうか。今度は後ろを振り向いて撮影してみると・・・
今回はレオ車掌、コバトン車掌の姿は無し。
あれは第1編成と言うことで、ちょっとした遊び心から生まれたサプライズだったのだろう。
ここからは、いよいよ38102Fの追跡がスタートする。まずは東海道線の上り列車に乗らなくてはならないのだが、強風と沿線火災の影響で列車が大幅に遅れていて、熱海方面からの列車は、暫く間隔が空いてしまうとのこと。困ったなと思っていた矢先、横須賀線からの湘南新宿ラインが到着する事がわかり、急いで横須賀線ホームへ。どうにか間に合った。この列車も、宇都宮線内の強風の影響を受けて15分ほど遅れていたのだ。私は、この列車に新川崎まで乗車したが、鶴見付近で、EF200-3+38102Fに追いつき、一瞬ではあるが併走する事が出来た。
新川崎からは、徒歩で南武線の鹿島田駅へ移動する。新川崎駅と鹿島田駅は近く、歩いても5~6分ほどで到達できる。ちょうどタイミングよく、鹿島田駅に着くと2分ほどで立川行きがやって来た。南武線は、ほぼ時刻どおり動いており、一安心。車内に空席を見つけると、安心して眠りについてしまった。当初は、南多摩で下車し、武蔵野線の多摩川の鉄橋へ向かう予定だったのだが、目が覚めたら、既に多摩川を渡っており府中本町駅に到着する所であった。とりあえず、府中本町駅で降りるが、ここから南多摩へ戻ると、38102Fが時間通り来た場合、間に合わない可能性があり、府中本町で待機する事にした。府中本町駅の通過予定時刻は、15時36分。この時間通りに来てくれれば、南武線との被りは無い。ところが、武蔵野線が強風のためダイヤが乱れており、予定時刻になってもなかなか現れない。既に前方の列車接近灯は点滅しているので、近くまでは来ているのだが、武蔵野線の旅客列車が発車するまで抑止状態となっているようである。
結局、府中本町駅に38102Fが現れたのは、16時10分頃の事。およそ30分遅れとなった。
新鶴見からはEF210-116号機に交代。一路新秋津を目指す。
撮影後、私は武蔵野線ホームへ移動する。強風で運行本数が規制されている武蔵野線だが、タイミングよく、10分後に出発する西船橋行きを捕まえる事ができた。同列車で新秋津へ。1ヶ月前の第1編成到着時は、物凄い数のギャラリーだった新秋津。今回は人も疎らであった。その分、ノンビリと撮影する事ができた。
新秋津は人も疎ら。1ヶ月前は撮るのも大変だったこの並びも、今回はすんなり撮る事が出来た。
最後部車両から前方を見渡す。
ここまで撮影したところで、前方を見るとEF210の姿は無く、西武線内の牽引を担当するE31+E34の入替が始まったようなので、前の方へ移動。陸橋の上から、連結シーンを観察してみた。
関係者が見守る中、慎重に進められる連結作業。
この連結シーンは、見ている側にも緊張感が伝わってきた。
連結作業も完了し、出発を待つE34+E31+38102F。
この後、私は秋津駅へと向かい、所沢へ先回りする。前回は、18時頃到着だったので、この時点で甲種の到着まで20分ほどある。新秋津の状況から考えて、所沢は前回より少なめだろうと予想。実際に行って見ると、5番ホームの前寄りには、10名程度待機している状態だったので、今回は楽勝かなと思っていたのだが、直前になってどんどん人が増え、最終的には、かなりの人数が集まっていた。E31自体が、去就が注目される立場だけに、30000系よりも、こちらの方で人が集まったと言えるだろう。そして18時7分頃であるが、38102Fが所沢駅6番線にやって来た。
所沢に到着。下松からの長旅もあと僅かとなった。
38102Fは、所沢駅に3分ほど停車した後、小手指車両基地へと向かった。この撮影を以って、38102Fの甲種輸送追跡を終了とした。2週間後には、第3編成も到着する。第3編成の甲種輸送も最終日に時間が合えば撮影する予定。次こそは、多摩川鉄橋で撮らなくては・・・
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コメント
こんばんは。
どういうわけか西武30000系の甲種はEF200が相模貨物~新秋津を牽引してますね。何か決まりでもあるのか、それとも偶然なのでしょうか。
昨晩は所沢でご一緒していたようですね。何かと慌てて撮影してたもので、気づきませんでした。こちらは後からやってきたので、もしかした目立っていたかもしれません。
所沢は前回の9108F甲種と一緒の人数ぐらいでしたし、"いつもの甲種"に戻ったようです。
投稿: 快急新所沢 | 2008/02/26 00:18
快急新所沢さん、コメント有難うございます。
こちらこそ、ご一緒していたにも関わらず、気が付かなかったようで失礼いたしました。
それにしても、所沢は人が多かったですね。あれで「いつもの甲種」と言えるのかどうか。9000系の省エネ改造が始まった頃は、撮る人も少なかったと思うんですけどね。
投稿: TOMO | 2008/02/26 12:50
撮影お疲れ様です。
今回の新秋津は、撮るのも大変だった38101Fの時と比べたら、撮る人も疎らでのんびりと撮影できた感じでしたね。
私は所沢での撮影をパスしたのですが、写真を拝見して所沢でも撮影しておけば良かったなと思いました。
先日から試運転も始まった事ですし、今度はその様子も撮りに行きたいものです。
投稿: 虹色 | 2008/02/26 23:11
虹色さん、コメント有難うございます。
ブログ拝見しましたが、当日は体調が優れなかったようで。2週間後には第3編成も来ますから、次回は、万全な体制で所沢での撮影に臨んでください。
試運転の模様は、是非撮影したいですね。特に地元拝島線、多摩湖線での試運転が待ち遠しいです。
投稿: TOMO | 2008/02/27 01:30