« 2月20日の萩山駅 | トップページ | 「はばタン号」再び »

山陽新幹線に残る0系と100系

ここで、今年に入ってから、西武多摩湖線の225F引退や、JR東日本の201系の追跡などで、取り上げるタイミングを逃してしまっていた、2007年の年末の関西遠征記のお話を、再び取り上げたいと思います。

2007年12月30日、摂津富田で485系の「ふるさと雷鳥」を撮影した後、一旦高槻へ向かい、下りの新快速で一気に姫路へと向かった。ここでの目的は、2007年夏の遠征時に食べた、姫路駅の立ち食いそばを食べる事なのだが、それと同時に、山陽新幹線に残る0系と100系を撮るのも、今回の遠征の目的であった。

1964年、東海道新幹線開業と共に、日本の新幹線の顔として今日まで君臨してきた0系。既に、JR東海の東海道新幹線からは1999年に撤退。その後も、比較的車歴の浅い車両が、JR西日本で細々と活躍を続けていたが、この度、「のぞみ」へのN700系投入に伴い、現在「のぞみ」に運用されている500系が、8両化の上、「こだま」へ投入される事が決定しており、今年11月末には、最後まで残っていた0系も引退する事が決定している。

とりあえず、6両編成の「こだま」を撮るために、姫路駅の新幹線ホームへ向かう。一番早い「こだま」は、上り列車だった。そこで下りホームへ上がると、300系の「ひかり363号」が停車していた。この列車が出発する直前に、上り「こだま」が入ってくるらしい。ホーム上で待っていると、300系の向こう側に、0系による「こだま636号」が入ってくるのが見えた。私は、300系「ひかり363号」と、0系「こだま636号」の並びから撮影する事にした。

Img_205850001

2007年12月30日、引退が決まっている0系「こだま」を、姫路駅で撮影してみた。

かつての「超特急」も、今は「こだま」で余生を送る生活。0系は、ここ姫路でも700系「のぞみ」に道を譲るため、5分ほどの停車時間があった。

Img_205890002

JR西日本所有の700系による「のぞみ」が0系の横を通過する。

700系通過の後、ようやく0系だけの単独撮影となる。

Img_205910003

ようやく0系だけの単独撮影を始める。

全盛期と比べると、塗装は変わってしまったが、独特の丸みのある車体は最新鋭のN700系には無い魅力を感じさせる。この車両で修学旅行に行ったことも撮影中に思い出した。

いよいよ「こだま636号」も出発時刻を迎える。最後に、新大阪へ向かっていく姿を後ろ向きに撮影してみた。

Img_205940004

新大阪へ向けて発車!

この後、下りの「こだま653号」も撮影してみる事にした。やって来たのは100系。こちらも、東海道新幹線からは2003年に撤退しており、現在は0系同様、短編成化された車両が細々と山陽新幹線の「こだま」で余生を過ごしている状態である。

Img_205960005

100系による「こだま653号」

現時点で、JR西日本からは今年中に0系は引退と発表されているものの、100系に関しての引退発表は無いことから、もう少し活躍の場が残されているものと思われるが、今後の車両投入計画によっては、置き換えが早まる事も充分に考えられる。中間に2両又は4両の2階建て車両を連結し、東海道を16両編成で走りぬいていた姿が懐かしい。

久々に出会った0系と100系。時間にして30分ほどであったが、我が青春時代を駆け抜けた2つの新幹線車両と効率良く出会えた事は、とても嬉しかった。

この記事より下記ブログへトラックバックを送信しています。
mattohさん

| |

« 2月20日の萩山駅 | トップページ | 「はばタン号」再び »

鉄道」カテゴリの記事

鉄道:JR西日本」カテゴリの記事

コメント

ついに山陽新幹線から0系が撤退してしまうとは寂しいお話しですね。東海道新幹線から0系が撤退してから10年近く経った今、同じ東海道新幹線というフィールドからは2003年の100系の引退や3年後の300系の引退といった、新幹線の交換が行われているようですね。ちなみに鉄道ファンの記事に300系の廃車が既に進んでいるとの事も書いてありました。時速300キロを記録した500系でさえ、山陽新幹線のこだまの運用に就く事になったりと、N700系の登場で東海道・山陽新幹線は大きな改革が進んでいる、そうではないでしょうか。2008年3月15日のダイヤ改正が楽しみです。その時の時刻表を早く読みたいです。

投稿: mi-ha- | 2008/02/22 13:27

TOMOさんこんにちは。気がつけば、0系がもう引退のときなんですね。新幹線の歴史を作った車両も相当なお年。引退も時間の問題だったのかもしれませんね。新幹線の偉大な歴史を作った車両に敬意を表して、お別れをしつつ、新たな歴史を作るN700系に注目していきたいですね。

投稿: オグリキャップ | 2008/02/22 18:29

mi-ha-さん、オグリキャップさん、コメント有難うございます。

mi-ha-さん>
いよいよ0系新幹線が山陽新幹線から引退する事になってしまいました。mi-ha-さんのようなお若い世代の方は、物心ついたときには、既に0系は脇役に徹してしまっていると思いますが、私達の世代では、新幹線と言えば0系と言う時代をギリギリ知っていますので、0系引退と言う4文字は、とても感慨深いものがあります。さて、3月の新ダイヤでは、新横浜始発の「ひかり」が出来るようですが、これがN700系が使用されるそうで、静岡にも停車します。700系も「ひかり」や「こだま」に進出するようですから、300系も徐々に姿を消していく事になります。新幹線は、在来線車両よりも寿命が短いですから、どの車両もしっかりと記録しておかなくてはいけませんね。

オグリキャップさん>
0系は、昭和39年の東海道新幹線開業から足掛け44年間活躍を続けてきましたので、長年の功績を称える意味でも、最後は原色に戻して「ひかり」復活運転を期待したいところですね。N700系に関しては、mi-ha-さんにもコメントしたとおり、早くも「ひかり」に進出するそうです。N700系も、ますます活躍の場が広がりますね。

投稿: TOMO | 2008/02/23 23:25

 こんばんは。去年11月、久しぶりに100系こだまに乗りました。N700系や700系といった後発の車両が幅を利かせる中、国鉄時代に登場した車両が徐々に少なくなっていくのは寂しい気がしますね。かつて東京と博多を結ぶ最速のひかりに使用されていた際に一度通しで乗ったことがありますが、それも今となっては懐かしい思い出であります。

 0系も4月におおさか東線の乗りつぶしを兼ねて乗ってこようと計画中です。こちらは今年中の引退が決まっていますので、大騒ぎになる前に乗っておきたいですね。

投稿: mattoh | 2008/02/26 23:03

mattohさん、コメント&トラックバック有難うございます。

私も100系はすっかりご無沙汰してしまっているんですが、あのゆったりとした座席は、座っていても快適で、弁当を食べる時も、テーブルが手前まで出てくるので、私には、実に乗りやすい車両だったなと今でも思います。100系は、残念ながら高速対応には付いていけませんでしたので、東海道からもあっという間に姿を消してしまいましたが、隠居生活のような姿になっても、姫路で再会できた時は嬉しかったです。

4月には、私も関西方面へ行く事になりそうなので、その時には、騒がれないうちに0系にも乗ってみたいですね。

投稿: TOMO | 2008/02/27 01:25

山陽新幹線の0系はリバイバルカラーになるらしいです。
ホワイトじゃなくて、アイボリーなところがポイントかな。
九州新幹線直通。N700に見えるのだが。

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008022700806

投稿: ふずりな | 2008/02/29 22:57

ふずりなさん、コメント有難うございます。

山陽新幹線の0系はリバイバルカラーになるんですね。しかもホワイトではなくてアイボリーですか。

その代わりに、この記事でご紹介した現行カラーが先に引退するようで、このカラーの0系の記録は、もしかしたら、これが最初で最後になってしまうかもしれません。

投稿: TOMO | 2008/03/02 18:51

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 山陽新幹線に残る0系と100系:

» 山陽新幹線の100系に乗る [mattoh]
 11月の旅もどこまで行ったっけ?と考えているうちに今年も残すところあと2日とな [続きを読む]

受信: 2008/02/26 23:07

» 順調に増える0系オリジナル塗色 [痛勤形酷電どっと混む!ブログ版]
 仕事の忙しさが増し、なかなか鉄活動もままならない今日この頃。 しかも、仕事が休 [続きを読む]

受信: 2008/06/08 22:51

« 2月20日の萩山駅 | トップページ | 「はばタン号」再び »