JR東西線にも進出した321系
さて、長々と続けてきました中部・関西方面への遠征記も、今回が最終章となります。
京橋駅で、おおさか東線の直通快速を待っている間、JR東西線~学研都市線の直通列車の撮影をして時間を潰していたのだが、見慣れた207系に混じって、321系電車による松井山手行きがやって来た。
JR東西線・学研都市線の主である207系を横目に、京橋駅へ進入する321系電車。
321系電車は、東海道・山陽緩行線の201系・205系を置き換えるために2005年に登場した。置き換えの対象であった201系・205系が7両固定編成だったこともあり、この321系も7両固定編成で登場。JR東西線と、末端区間で4両編成による運転が必要となる学研都市線(片町線)には、これまで乗り入れていなかったのだが、JR東西線の鋼体架線に対応するため、パンタグラフは各車2基搭載しており、JR東西線への乗り入れ準備は整っていた。そして3月15日に実施されたダイヤ改正より、7両編成で運転できる学研都市線松井山手までの乗り入れが解禁。晴れて、321系電車もパンタグラフを2基上昇して走る姿を見る事ができるようになった。
実は、4月13日の昼前、三ノ宮駅に入場して最初に見た電車は、321系による松井山手行きだった。場所が場所だけに、JR東西線用のパンタグラフは下げられたまま。その為に、あんまり新鮮さは感じられなかったのだが、京橋駅で見かける321系は、パンタグラフも2基上昇しており、これまでの姿とは一味も二味も違っていた。JR西日本の通勤形車両のニューヒーローが、更に活躍の場を広げたことを改めて実感した瞬間であった。
京橋駅で出発を待つ321系松井山手行き。ここから学研都市線(片町線)へ入っていく。
学研都市線(片町線)では、現在、京田辺以遠でも7両編成が入線できるように改良工事を進めている。完成の暁には、321系が一気に木津まで入線することだろう。
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コメント
TB、ありがとうございます。
来阪お疲れ様でした。321系の前パンもようやく本領発揮かと。ただ223系を含めて、あの前面デザインに前パンというのには、未だに違和感を感じてしまいます。
ともあれ、今のところJR西での最新鋭車であり、更なる増備車登場に期待したいところであいます。
投稿: msyk | 2008/04/25 00:49
msykさん、コメント有難うございます。
321系は、登場当初、JR東西線用のパンタグラフを付けていませんでしたが、後の増備車からは設置され、いつかは東西線に入るんだなと、なんとなく予想はしていましたが、仰るとおり、ようやく営業運転で入線と言う事になりましたね。学研都市線(片町線)の末端区間の7連化が達成されれば、321系の更なる増備も考えられるのではないでしょうか?
前パンは違和感ありですか。私の場合、207系と321系はそこそこ似合っていると思いますが、223系は・・・
投稿: TOMO | 2008/04/26 00:44
こんにちは。
先日初めて片町線やJR東西線に乗る機会があり、検索からこちらの記事に辿り着きました。
乗客を乗せたまま、駅のホームでパンタグラフを上げ下げする光景は、他ではあまり見たことがなく、京橋駅で興味を惹かれて見ていました。
JR東西線の地下路線にも、この車両は似合っていると思いますし、木津に向けての長閑な風景の中を走る様子もいかにも都会と繋がっている路線のようで面白いものでした。
今は短い編成に分割されることもないのだと思いますし、同志社前駅の折り返しホームも閉鎖されたまま、この車両の投入も含めて、片町線は電化後にも変化していっているのだと実感しました。
投稿: 風旅記 | 2023/05/29 10:24