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JR浜松工場周辺を散策する

では、ここで先週の慰安旅行のお話から。

4月11日から13日までの3日間、職場の慰安旅行に出掛けてきた。初日の11日は、エクシブ浜名湖に宿泊するため、東海道新幹線で浜松入り。浜松市内をジャンボタクシーで巡った後に、エクシブへ向かう行程だった。当初、東京11時3分発の「ひかり369号」で浜松入りの予定だったが、私自身、浜松ではどうしても気になる事があった。それを片付けるべく、1人だけ先に出発。2時間前の「ひかり365号」で浜松に向かった。

10時36分、浜松に到着する。とりあえず、同僚達の到着までの2時間が、私に与えられた自由時間だ。まずは、ここから在来線で一駅。高塚まで往復してみる。今年3月1日より、東海道本線の函南~新所原間でもTOICAが使えるようになり、当然の如く私もTOICAを使用。便利になったものだ。10時46分発の豊橋行きに乗車。311系の進行方向右側の座席を陣取って出発を待つ。この列車で高塚へ行く理由はただひとつ。車内から西浜松の留置車両を見るためだった。発車後、まずは解体待ちの115系を確認。2月末に、最後まで残っていた4編成が、西浜松へ廃車回送されていたのだ。この4編成がどうなったかが気になっていたのだが、留置線には1編成しか残っていなかった。そして、その先にはロングレール輸送用の貨車、チキ5500の姿を確認する。先程の115系、そしてチキ5500を車内から撮影してみるが、あまり上手くは撮れなかった。

高塚では、出場後、すぐにTOICAで再入場。すぐにやって来た313系の新快速で浜松へと折り返した。

浜松到着後は、バスでJR浜松工場を目指す事にする。遠鉄バス案内所のお姉さんに聞いて、5番乗り場へ。山崎行きと言うバスに乗り込んだ。出発してからおよそ10分弱、JR浜松工場と言う、そのものずばりのバス停で下車した。このバス停から少々南に進むと、お馴染み、新幹線車両も通過する西伊場第1踏切が見えてくる。この踏切の撮影から、浜松工場周辺の散策を開始する事にした。

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慰安旅行当日、2時間ほど早く浜松入りして、JR浜松工場周辺を散策してみた。まずはフル規格新幹線車両も通過する西伊場第1踏切の撮影からスタート。

この踏切、新幹線車両が浜松工場に入場する際に通過するのだが、一度は、ここを通過する新幹線車両を撮ってみたいものである。

さて、踏切を撮影した後は、工場に沿って歩く事にするのだが、工場の周りを歩ける道は殆ど無い状態であった。とりあえず、道なりに南側に進む。ようやくJRの線路を乗り越える陸橋にぶつかるのだが、その手前で左に曲がれる道があった。とりあえず曲がってみる事にする。すると、途中から伊場遺跡公園と言う公園にぶつかった。前方から自転車に乗ったおばさんがやって来たので、おそらく、この公園は突き抜けることが出来るのだろう。そのまま公園内の遊歩道を歩いてみた。遊歩道に沿った植え込みの向こう側は、西浜松の留置線だ。暫く歩くと、先程、列車内から見た115系の姿が見えてきた。木々の隙間から車番を見てみる。クモハ115-2011。B11編成であることが確認できた。そして、そのまま更に歩いていくと、公園内に踏切を発見。伊庭公園踏切と書いてあった。

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伊場遺跡公園内にあった伊場公園踏切。

この踏切は、在来線車両専用の浜松工場への連絡線上の踏切で、留置線側、及び浜松工場側には、金網による門が設置されており、列車が運転されない時は、門が閉められている。

踏切を渡ると、いよいよ公園の出口。公園の北側では、何やら重機の音がする。車両の解体作業でもしているのだろうかと覗いて見るが、良く見えなかった。そして、ようやく留置中の115系を綺麗に見渡せる場所を発見。金網越しではあるが、B11編成を撮影してみた。

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西浜松の留置線で最期の時を待つ115系B11編成。

留置中のB11編成、運用離脱後、1年近く静岡車両区に留置されていたせいか、状態はかなり悪そうである。既に方向幕も抜き取られており、その姿は、何とも寂しく見えた。

この場所からは、再び公道を歩き、浜松工場に近付いてみる。公道から金網越しではあるが、工場内の様子が良く解る場所に出てきた。ここで、何枚か撮影してみる。

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ラッセル車DE15とEF64 66号機。そして解体中の115系。

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ラッセル車DE15と解体中の115系。

115系は、トイレが見えることからクハ115であることは間違いない。そしてその奥にはグローブ形ベンチレーターを装備した湘南色の車両。保存車であるモハ111-1+モハ110-1の2両だろう。

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300系試作編成の先頭車。

元祖「のぞみ形」の300系も、N700系の登場に合わせて廃車が始まっている。その中でも、試作編成の先頭車が、この場所に1両だけ残されていた。JR東海では、名古屋港付近に新幹線博物館の建設構想があることを、つい最近発表したばかり。この車両も、博物館行きを視野に入れて残されているのではないだろうか。

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300系試作編成の先頭車と、解体中の115系。

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事業用のクモヤ145。この車両もお役御免と言う事だろうか。

ここまで殆ど在来線車両ばかりを撮ってきた。浜松工場は、新幹線車両のメンテナンスも行う工場。1枚ぐらい現役の新幹線車両も撮りたいなあと思っていたところ・・・

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連結器カバーが空いた状態で停められていた700系。

ようやく現役の新幹線車両の入場中のところを撮る事ができた。この時点で時刻は12時10分。「ひかり369号」の到着までおよそ25分となった。足早にバス通りへ移動。近くのバス停から浜松駅へと向かった。

翌朝、エクシブ浜名湖を出発し、タクシーで舞阪駅へと向かう。舞阪から浜松まで、東海道線で移動する事になった。前日、綺麗に撮る事ができなかったチキ5500のロングチキ編成を、もう一度、車内から撮影してみる事にした。やって来たのは、静岡の211系。ある意味、313系よりは撮りやすい車両だった。

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西浜松の定位置に留置中のチキ5500ロンチキ編成。

そして、この先の留置線の115系を見てみるが、何と、前日撮影した筈のB11編成の姿が無い。どうも11日の午後から12日の朝にかけて、浜松工場内に入ってしまったようである。単独行動で浜松入りした事が、結果的にB11編成の最後の姿を記録する事になるとは思ってもいなかった。この後、浜松から「ひかり363号」で、一気に新神戸を目指した。


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コメント

写真撮影お疲れ様でした。
JR浜松工場をほぼ1周されたようで大変だったかと思います。

今回TOMOさんが見られたとおり工場は東京側のmに力見る方が良いと思います。
また去年113系の車番を確認したのは伊場公園の植え込み越しでした。

次に浜松に来るのは「なるほど新幹線発見デー」の時でしょうか?
ビデオを整理していたらお渡ししてみたい鉄道関係の物がありました。
時間があるようでしたらお願いします。

投稿: maa | 2008/04/19 11:51

maaさん、コメント有難うございます。

今回、浜松工場の周りを1周してきましたが、ちょうど良い散策となりました。伊場遺跡公園の植え込みは、留置車両の車番を確認するのには、良いポイントですね。

浜松へ次に行くのは、仰るとおり浜松工場のイベント開催時となりそうです。お気遣い有難うございます。直前になりましたらスケジュールも固まるかと思いますので、一度ご連絡させていただきます。

投稿: TOMO | 2008/04/19 12:31

書き忘れです。

伊場公園踏み切りの北側は解体場所の様です。
そこで屋根に穴の開いた300系中間車と重機を見ました。(窓の上部までしか見えませんでしたが)


踏み切りで新幹線通過を体験した友人の話ですがノロノロ進み止まるの繰り返しだそうでしかもフル規格16輌、イライラしてくるとの事です。

投稿: maa | 2008/04/19 12:46

maaさん、補足コメント有難うございます。

伊場公園踏切付近で確かに重機の音がしました。音のする方向に歩いてみたんですが、何か車両を解体しているようには感じたんですが、良く見えませんでした。

新幹線車両は1両辺りの車体の長さも長いですから、確かに16両全部の車両が通過するのは相当時間が掛かりますよね。踏切待ちしている方のイライラ感も解るような気がします。

投稿: TOMO | 2008/04/21 01:35

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