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JR東海 美濃太田車両区周辺を散策する

今日で5月も終了。そう言えば、ゴールデンウィークの名古屋遠征の話が中断したままでした。今日は、その話題を書きたいと思います。

5月4日、春日井駅での撮影を済ませた後は、一旦、栄に行き、丸栄百貨店で開催されていた鉄道模型展を覗く。そして、昼頃に会場を離れ、名古屋駅へと向かった。この日のもう一つの目的地は、JR東海の美濃太田車両区。以前から、一度は行っておきたいと思っていたのだが、そのチャンスがようやく巡ってきた。

美濃太田車両区は、太多線の美濃川合駅が最寄となる。名古屋駅から美濃川合駅へ行くには、ルートが二つある。一つは、中央線で多治見へ行き、そこから太多線に入るルート。そしてもう一つは、東海道線で岐阜へ行き、そこから高山本線で美濃太田、さらに美濃太田から太多線と言うルートである。この日は、朝から春日井駅に行っていた事もあり、岐阜経由で美濃川合に行く事にした。岐阜駅から太多線直通の多治見行きに乗り込み、美濃川合に到着したのは、14時40分であった。早速、美濃太田方向にある陸橋へと向かう。そこには、現役を引退した車両たちが数多く並べられていた。

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5月4日の午後、JR東海美濃太田車両区を訪れてみた。ここには、現役を引退した名車たちが集められている。

ここに留置されている車両たちは、いずれも貴重な車両たちばかりである。まずは、この位置から撮影可能な車両たちをじっくりと撮影してみた。

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クロ381-11他4連。

この381系は、全てトップナンバー車で構成されている。晩年は、飯田線で臨時特急「伊那路81・82号」に使用されていた事もある。

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クモハ103-18。乗務員室には編成番号札も残る。

103系は、313系登場まで、中央線で活躍をしていた。晩年は、車両不足から関西線でもラッシュ時の助っ人として運用に就いていた。

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シートが掛かった状態で置かれている車両も数両ある。

シートが掛かった車両は、床下機器や車体の構造から判断すると、キハ80系の可能性がかなり高い。左側の列の1番前の車両は、どうもキハ30のような気がする。

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DE15 1541号機。

除雪用に使用されているDE15。鉄道ファン2008年7月号によると、この1541号機と、もう1両1531号機に関しては、今でも車籍があるようで、美濃太田車両区に籍を置いている。留置されている車両群の中で、この車両に関しては、まだ現役選手なのだろう。

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オハフ46とキハ58+キハ28。

国鉄急行色のキハ58+キハ28、晩年は紀勢本線や高山本線の普通列車に使用されていた。またオハフ46は、当初飯田線の「トロッコファミリー号」の控え車に使用されていたが、12系客車に置き換えられてからも、イベント用として残された。現在でも1両のみオハフ46 2009だけは車籍が残っているようである。

ここで、留置車両の撮影を一旦終了として、出来るだけ、線路に沿って歩いてみる。美濃太田車両区では、もう一つ撮影しておきたい車両が存在していた。それがこの車両である。

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美濃太田車両区内に留置してあったキヤ97系200番台ロングレール輸送用車両。

JR東海がレール輸送用に開発した気動車キヤ97。弊ブログでは、定尺レール輸送用の0番台車について既に取り上げているが、今回撮影したのは、ロングレール輸送用の200番台車。構造上の問題から、前面のデザインも0番台とは大幅に異なっている。

このロングレール輸送用キヤ、もう少しまともに撮りたかったのだが、車両区の回りを1周しても、結局はこんな感じでしか撮影する事ができず、最後に、美濃川合から乗車した岐阜行き列車の車内より、もう一度撮影してみた。

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キヤ97系200番台車を、岐阜行き車内より撮影。

奇抜なデザインと言うこともあって、ファンの間では賛否両論の声が上がっているようだが、私自身、これはこれで、本線を走る姿は撮影してみたいと思っている。

この後、再び陸橋付近へと戻ってくる。今度は、まだ撮影していなかった381系のクハ側から撮影してみた。

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381系と並ぶ165系。

貫通形0番台の381系も、形が残っているのは、このトップナンバー車のみである。どうもシンボルマークが外されているのが引っ掛かるが、それ以前に、こうして残してくれている事自体を、まずは感謝しなくてはいけないのだろう。381系の隣にある165系も、個人的には大変気になっている車両である。

この撮影を以って、美濃太田車両区周辺の散策を終了。美濃川合駅へと戻った。

ところで、先日の事であるが、JR東海は公式サイト内で、JR東海博物館(仮称)の建設を発表した。完成予定は平成23年。美濃太田に残された留置車両からも、博物館入りする車両があるかもしれないが、それ以前に、今現在公開中の佐久間レールパークの行方も大変気になるところではある。博物館建設でどう変るのか。完成までの間、弊ブログでも機会があれば、これらの動きについても、じっくり取り上げたいと思う。

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コメント

TOMOさんこんにちは。引退車両に出会えた由。ちょっと気になったのが、引退車両の状態があまりよくないこと。TOMOさんから見ていかがでしたか?

投稿: オグリキャップ | 2008/05/31 18:40

オグリキャップさん、コメント有難うございます。

美濃太田の留置車両ですが、カバーが掛かっていない車両は、かなり状態が悪いように感じられました。特に103系やキハ58は酷かったような。

この中から何両が博物館入りするでしょうか?

投稿: TOMO | 2008/06/01 09:14

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