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「Tama Zoo Train 50周年記念号」を撮影する

さて、大宮から特急「おはようとちぎ」で新宿に到着後、向かった先は、京王線沿線である。

京王沿線にある多摩動物公園は、今年開園50周年を迎える。私も小学生の頃、コアラを見に多摩動物公園へ行ったことがあるが、それ以来ご無沙汰してしまっている。多摩動物公園の公式サイトによると、京王電鉄との共同特別企画で、団体臨時列車「Tama Zoo Train 50周年記念号」を、新宿~多摩動物公園間に運転するとの事。しかも、この列車には、日頃、動物園線の折り返し運用に従事している6000系5扉車両が使用される事が触れられていた。ラッシュ時の切り札として登場した京王6000系5扉車。今となっては、5扉のまま残っているのは、この動物園線ワンマン運転用に改造された6022Fのみとなっている。

そこで、6000系5扉車久々の新宿乗り入れシーンを撮るべく、新宿から京王線で笹塚へと向かった。まずは新宿への送り込み回送を狙うのだが、ここも集まったファンの数はかなりの人数で、朝の蕨に匹敵する勢いだった。7000系の快速や8000系の各停などで練習を重ね待つ事15分ほど。前方より6022Fを先頭とした8両編成の回送列車がやって来た。

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団体臨時列車「Tama Zoo Train 50周年記念号」の送り込み回送を、まずは笹塚で撮影してみた。

5扉車久々の新宿乗り入れと言うことで、まずは笹塚で撮影をしてみたのだが、ちょうど笹塚折り返しの都営車が引き上げ線に入っており、笹塚らしい光景を撮影する事ができた。

先行列車が笹塚を出発したばかりと言うことで、回送列車はゆっくりとしたスピードで近付いてくる。従って、撮影し放題と言う状態で、今度は、もう少し近づいてきた所で撮影をしてみる事にした。

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今度は5扉車を中心に撮影。

これで送り込みの撮影を終了。今度は、新宿からお客さんを乗せて走る営業列車を撮影するのだが、既に笹塚駅上りホームの新宿方は、送り込みの回送を撮影したファンが移動しており、余裕が無い。そこで、下り列車に乗り込み先へ進む事にした。7000系快速電車の最後部車両に乗車して、同行したちろ氏とロケハンをしながら移動。快速電車で2駅目となる下高井戸が良い感じだと言う事になり下車。この駅はカーブしているため、下りホームからでも下り列車を充分に狙えるのがありがたい。「Tama Zoo Train 50周年記念号」通過までの間に、各停と準特急が1本ずつやって来たので、この2本で練習を重ね、本番を迎える。そして、前方より「Tama Zoo Train 50周年記念号がやって来た。

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一路多摩動物公園へと向かう「Tama Zoo Train 50周年記念号

6022Fより前に2連2本を連結している事から、先頭車両から4両目まで、各車両ともパンタグラフを上げて走る姿は、なかなか壮観である。先頭に出ているパンタ付きの車両は、普段先頭に立つ機会が少ないのだろうか。スカートが無い。編成の組み合わせも含めて、貴重なシーンだったのかもしれない。

シャッターを切った後、車内を覗いてみたが、乗客は5扉車の6022Fの4両に乗車しており、前4両の車内には乗客の姿は無かった。新宿駅のホームには、4扉車の位置に合わせて柵が設けられており、5扉車では乗車が困難な場所があることから、乗客は前4両から乗車して、車内を移動して5扉車に移ったのだろうか。

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後ろ側も撮影。

撮影を終えて、デジカメの画面で画像を確認する。あれ、方向幕は「回送」のままだ。これでは営業列車なのか回送列車なのか区別が付かない。せめて「臨時」とか「団体」と言う表示にしてほしいところだが、6000系自体、貴重な存在となっている現状を考えると、このような列車を無事に撮影できた事自体、ありがたいと思わなくてはいけないのかもしれない。そう考えて諦める事にした。

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2008年5月8日追記
トラックバックを頂いた2つのブログの記事を拝見しますと、中間に連結された2連は地上線用の6412Fとの事です。都営新宿線乗り入れ対応車では無い為、新宿方の先頭車には幌が装備されていないため、6022Fの前に連結された2連2本は、新宿駅での乗車用ではなく、別の理由で連結されたようです。

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コメント

こんばんは。弊ブログへトラックバックをいただきまして、ありがとうございました。

私は明大前で送り込みの回送を、そして戻ってくる多摩動物公園行きをつつじヶ丘で撮影しました。これら場所やその途中でそれほど撮影している人は見かけなかったように思ったのですが、笹塚ではそんなに人が集まっていたのですか!今の現状でまず動物園線封じ込めになっている編成が新宿までやってくるということもあり、また下り方に2両編成2本つなげたという妙な編成で運転されたこともあってなのか、集まったのではないかと思います。

私も多摩動物公園に最近行ったのはいつだったか、それこそコアラがやってきた時以来行っていないようにも思います。今行ってみても、きっとあの頃のままなのかもしれません。

投稿: Kaz-T | 2008/05/06 23:16

Kaz-Tさん、コメント有難うございます。

当日、沿線で撮影していた知人の話を聞きますと、送り込みの回送は、飛田給と八幡山で長時間停車があったようです。千歳烏山よりも西側で撮影していた方は、橋本からの急行に乗れば、笹塚には先着できる事。そして、笹塚駅のホームの構造上、内側から撮影する事により、5扉車であることを強調した撮影が可能と言うことが、笹塚駅に集中した原因ではないかと思います。

私と同年代の方は、多摩動物公園と言うと、コアラを見に行ったという方は多いと思います。あの頃、動物園線を走る5000系と、京王線の6000系にコアラ電車がありましたね。私もあの電車で動物園に行き、コアラを見るだけに2時間近く待たされたと記憶しています。

投稿: TOMO | 2008/05/07 20:29

多摩動物公園、一度行きたくてたまらないのですが、乗換えがややこしくて、方向音痴の私はなかなか出かけられません。
ここにはモウコノウマがいるんですよね。千葉市動物園にもいるそうですが、日本で初めて飼育に取り組んだところなので・・・
コアラは見たことがないので、これも魅力的。
でもラッピング電車は五月五日の1日限りだったんですね~

投稿: | 2008/05/09 15:49

舞さん、コメント有難うございます。

5月5日に運転された京王6000系のラッピング車ですが、この車両は「Tama Zoo Train」の愛称で、動物園線高幡不動~多摩動物公園間専属で運転されています。検査等で運用に就いていない時を除き、普段から走行していますので、是非一度、モウコノウマを見に多摩動物公園を訪れてみてください。お住まいの地域からですと、たぶん新宿から京王線に乗って行かれるのが、一番解りやすいかと思います。

投稿: TOMO | 2008/05/10 00:44

ありがとうございます。
多摩動物園のHPでラッピング車のお知らせを見て、1日限りなのかと思ってしまいましたが、普段も走っているんですね。
鉾田にお手伝いに行くことが多くて、最近なかなか東京に行けないのですが、あまり暑くならないうちにいってみようと思います。

投稿: | 2008/05/10 22:47

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多摩動物公園開園50周年を記念した特別臨時列車「Tama Zoo Train 50周年記念号」が、新宿→多摩動物公園間で運転されました。充当編成は、新宿方から6022F+6412F+6417Fでした。 まずは送り込みを桜上水で [画像] 6022F側のHMは、コンテストで動物園賞に輝いた作品です。 しかし予想以上にこの場所に来た方が少なくて驚きました。 これを見送ってから、下高井戸に移動。本運転を待ちます。 [画像] 京王八王子方先頭車はなんと6417F。6417F側のHMは、コンテストで京王賞... [続きを読む]

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