西武 新ダイヤ観察4 副都心線直通列車が加わった池袋線
では、ここから先は、副都心線も含めた新ダイヤ観察記です。
6月14日、萩山駅で拝島快速を撮影した後に向かった先は、池袋線沿線であった。やはり、このダイヤ改正では、東京メトロ副都心線開業に伴う、池袋線の動きが気になるところである。この日は、西武ドームでセパ交流戦も開催されていた事から、野球ダイヤでの運転と言う事で、どのような列車がどの車両を使用して走ってくるかも注目される部分が多かった。
小平から新宿線の下り列車に乗り込み所沢に到着すると、ちょうど4番ホームには西武球場前行きが到着。なんと38103Fでの運転であった。
6月14日の昼前、副都心線開業で大きく変った池袋線の様子を見に所沢まで来ると、38103Fの西武球場前行きに遭遇した。
いきなりの30000系遭遇で、かなり気を良くした私。実は、小平から所沢までの移動も38101Fだった。この西武球場前行きを撮影してから、先行する飯能行きに乗り込み、お隣の西所沢へと向かう。やって来た飯能行きは、3ドア車10両編成での運転だった。
西所沢は、野球ダイヤでの運転と言う事で、1番ホームにも自由に入れるようになっていた。そこで、まずは、この場所から副都心線直通列車などを撮影する事にした。
西所沢を出発し、渋谷へと向かう東京メトロ10000系10116Fによる快速。
早速、メトロ10000系による、副都心線直通の快速を撮影できたものの、なかなか副都心線からの下り列車がやって来ない。どうも副都心線内の「お客様混雑」の影響で遅れが出ているとの事。これは大変だ。仕方なく、ここで暫く上り列車を中心に撮影する。
3003Fによる急行池袋行き。
これまで、池袋~飯能間の優等列車に使用されていた6000系が、地下鉄直通主体の運用に変った事もあり、西武線池袋発着の優等列車に、3ドア車、さらには8両編成による列車が以前より増えたような感じがした。この列車のように、3000系が使用される急行もあり、これまで「足手纏い」とまで言われていた3000系の、池袋線内での待遇がやや良くなったように感じられた。
西所沢駅1番ホームで数本撮影した後、今度は飯能で開かれる、6000系ヘッドマーク付き編成を使用した、副都心線直通列車の出発式を見ようと思い、飯能方面へ向けて西所沢を出発する。ところが、やって来た列車は、渋谷からの快速飯能行きの筈が小手指行きになっている。遅れの影響で、小手指どまりに変更になったと言う。そこで、とりあえず小手指に行ってみると、先行していた池袋からの準急小手指行きを飯能まで延長し、代替列車にしているようだ。
副都心線遅れの影響で、20151Fによる準急小手指行きを飯能まで延長運転。小手指では、副都心線直通の快速と並ぶ。
この代替列車も20151Fを使用した8両編成。先程の3003Fによる急行と同様、8両編成による優等列車である。
私は、この20151Fに乗り込もうかと思ったが、この時点で下り列車の遅れが目立っており、出発式典に間に合わなくなってもまずい事から作戦を変更。小手指から西所沢へ折り返し、西所沢1号踏切で、ヘッドマーク付きの快速渋谷行きを待つ事にした。現地では、いつも西武沿線でお世話になっている方たちと合流し、しばし撮影を続ける事にした。
3ドア車10両による準急池袋行き。
思えば、この列車は、私が所沢から西所沢までの移動に使用した飯能行きの折り返し列車だった。
6103Fによる快速渋谷行き。
この列車が、初めて撮影した西武車による副都心線直通列車だった。
6152Fによる準急新木場行き。
副都心線へ乗り入れることが出来ない事を示す「Y」マークを付けた6000系による準急新木場行き。今回の改正から、日中の小手指~新木場間を走る有楽町線直通列車が準急になった。さらに、有楽町線内も一部を除き、池袋まで準急運転が継続されるため、この列車は要町・千川の2駅も通過となる。
そしてお待ちかね。いよいよヘッドマーク付き快速が登場。
副都心線開業記念ヘッドマークを掲出して走る6117F。
下り列車に被られる事なく、無事に撮影する事ができ、ホッと一安心である。
そして、ヘッドマークつきの6117Fを撮影した後は、そのまま狭山線の西所沢1号踏切へ移動する。ちょうど、この列車と入れ替わりに、西所沢には、副都心線渋谷発の西武球場前行きが到着したのだ。今回から、野球開催日には渋谷からの西武球場前行き直通列車が1往復運転される事になり、使用車両が注目されたが、渋谷発清瀬行きの延長運転と言うことで、8両編成の東京メトロ7000系での運転だった。
渋谷発西武球場前行きに使用された東京メトロ7000系7013F。
東京メトロ7000系の狭山線への入線は、以前からも見られたことであるが、帯の色と両数が変ったことで以前のものとは比較にならない。そして、西所沢駅2番ホームで客扱いのために停車している姿は、私自身、初めて見る光景だった。
この撮影を以って、西所沢での撮影を終了。所沢へと向かい昼食休憩を取る。そして、今度は所沢で国分寺からの本川越行きを撮影してから、清瀬へと向かった。清瀬駅で降りた理由は、ただ一つ。ヘッドマークをつけて渋谷に向かった6117Fの折り返し列車を撮影する事である。ところが、予定時刻になっても現れない。副都心線のダイヤ乱れを引きずっていたのだ。そして、遅れを回復するために、行先を飯能から小手指に変更した6117Fが現れたのは、予定時刻からおよそ15分後の事であった。
渋谷から戻ってきた6117Fは、遅れの影響を受けて小手指止まりに変更。
更に清瀬では、こんな車両も撮影する事ができた。
準急小手指行きとして到着した東京メトロ10122F。
現時点では、どうやらこの車両が最新編成のようである。この日は「52S」と言うことで、有楽町線の運用に就いていた模様。
この撮影後、いよいよ副都心線初乗りに向かうが、副都心線への直通列車が、ダイヤ乱れの影響で暫く来ないとのこと。仕方なく7000系による準急新木場行きに乗り込んで、とりあえず練馬まで向かった。すると、駅の表示には、続けて渋谷行きが来る事に。どうやら保谷で折り返してきたようだ。まあ、急ぐ旅でもないので、ここで暫く撮影する事にした。
6114Fによる各駅停車渋谷行き。
この渋谷行き、よく見ると、運行番号が「06S」となっている。西所沢で撮影したメトロ7000系による西武球場前行きも「06S」だったので、この代走である事が解る。
「UR賃貸住宅」のヘッドマークを掲出した6105Fによる快速渋谷行き。
この6105F、よく見ると運行番号が表示されていない。何か不具合があったようである。とりあえず、この快速に乗って、渋谷へと向かう事にした。副都心線内の様子については、次の記事でお伝えする予定。
副都心線の初乗車は無事に終わったものの、期間限定(?)で8両化された東京メトロ10000系を撮る事は出来なかった事から、少々物足りなさを感じていた。そこで、この日の夕方、再び所沢・清瀬で撮影する事にした。まず、所沢で撮影をしていると、こんな列車が到着した。
東京メトロ10109Fによる準急渋谷行き。
日中は、西武線内快速となっていた飯能からの副都心線直通列車だが、夕方になると、快速に代わって小手指からの準急が登場する。西武線内は準急だが、小竹向原から先は急行として運転される。
この準急渋谷行きに乗り込んで清瀬へと向かう。清瀬駅で8両編成のメトロ車による渋谷行きを撮るのが狙いなのだが、運良く一発で8両編成の10000系を引き当てる事ができた。
清瀬駅で出発を待つ8両編成の10000系による渋谷行き。
10000系の8両編成は、7000系の副都心線対応工事の遅れにより期間限定で登場したもののようなので、早い内に撮っておきたかったのだが、一発で引き当てる事ができたのはラッキーだった。
この撮影を以って、ダイヤ改正初日の池袋線の撮影を終了とし、自宅へと戻った。
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コメント
ついに副都心線が出来ましたね。
確かニュースで見たのですが開業して初の平日の6月16日の朝に乗り入れによるトラブルが発生し、ダイヤが乱れたようです。夏休みになったら東京に行くと思うのでその時はちょっと遊びがてら、副都心線に乗ってみようと思います。
あと10000系ですが、いつだったか忘れましたが割と最近、甲種回送で東海道線を東京方面に向かっているトコを早川駅で見ました。その日は早めの帰宅で、天気は雨だったのを覚えてます。自分は1年前にも沼津駅で10000系の甲種回送を目撃していますが、10000系は今年になっても製造が止まらないのでしょうか???
投稿: mi-ha- | 2008/06/20 21:57
開業3日目の月曜日、仕事帰りに東新宿から副都心線に乗ってみました。早速遅延に巻き込まれ、車内はスシ詰め、列車は池袋で立往生。止む無く東武東上線に乗り換えました。池袋で降りて新宿方のトンネルを見ると、20m後に後続列車がじゅず繋ぎ・・・。「だめだ、こりゃ」これが今回の乗り入れの感想です。
乗務員の習熟度うんぬん以前に、ダイヤが複雑すぎです。東武は有楽町線、西武は副都心線と、乗入れ先を限定すべき。どこかの記事には有楽町線・副都心線建設の経緯からそれが難しいと書いていましたが、そんな大昔のカビが生えた計画など知ったこっちゃありません。もっと乗りやすいダイヤにして欲しいです。
同じ事は湘南新宿ラインや、現在建設中の東北縦貫線にも言えますけれどね。茨城で起きた事故の影響で埼玉の路線まで遅れが波及するなんて事態になりかねません。
投稿: ゑゐ | 2008/06/20 22:54
mi-ha-さん、ゑゐさん、コメント有難うございます。
mi-ha-さん>
有楽町線・副都心線用の新型車両10000系ですが、当初の20編成と言う計画が変更になり、最終的には31編成作られる事になりました。現在、第22編成の搬入が終了。営業運転を開始していますが、残り9編成の製造が予定されている筈です。まだまだ東海道本線を走る、東京メトロ10000系の甲種輸送を診ることは出来ると思います。
ゑゐさん>
副都心線、ようやく落ち着きは見せてきたようですが、終日定時運行を保つと言うのは、まだ難しいようですね。新聞報道でも書かれていましたが、小竹向原駅のホームの使用方法などにも問題があるようで、今回の副都心線開業によって、様々な要改良事項が現れているようですね。
直通運転の拡大は、確かに便利な点もあるのですが、ゑゐさんの仰るとおり、遠く離れた場所でのトラブルに巻き込まれると言う状況もありますね。こればかりは、どうにもならない現状だけに困ったものです
投稿: TOMO | 2008/06/22 03:14