７０００系パノラマカーに乗る

犬山駅で足止めを食らった私。さて、この後はどうするか。駅構内を見渡していると、次の名古屋方面行きの列車は、各駅停車の東岡崎行きであることが解る。とりあえず、東岡崎行きが出るホームへ向かうと、何やら先頭車両付近に列が出来ていた。名古屋へ行くのには、急行や準急も有るのに何故と思っていたところ、名鉄一の人気者？７０００系パノラマカーが入線して来た。

今も昔も利用者に愛され続けている名鉄７０００系パノラマカー。

名鉄７０００系は、１９６１年にデビュー。これまで約半世紀に亘り活躍してきたが、２００９年度には全廃する事が既に発表されている。そして２００９年度を待たずに、今年６月に予定されているダイヤ改正以後は、３編成を残し廃車となる事が決まっている。この日、名古屋に戻った後は、食事をして新幹線で帰京するのみ。その新幹線もどの列車に乗るかはまだ決めていない。せっかく７０００系がいることだし、この列車で名古屋までノンビリ進むか。撮影後、そう思って乗り込んでみるが、パノラマカーの最大の特徴である展望席は既に埋まっていた。一度は後ろの席に座ったのだが、せっかくだから７０００系の走りも撮りたい。そこで、犬山からは７０００系に乗らず、後続の急行で先回りをする事にした。

７０００系の東岡崎行きに遅れることおよそ１０分。急行で名古屋方面へ向かう事にする。ノンビリ走る７０００系の各駅停車は、岩倉で追い付く事ができた。そして、そのまま急行で追い越して、次の西春で下車。ここで７０００系の到着を待つ事にする。待つ事およそ８分。７０００系は、この駅でも中部国際空港行き快速特急の通過待ちのため、４番線にゆっくりと入線。落ち着いて撮る事ができた。

快速特急の通過待ちのため、西春駅４番線に進入する７０００系。

当初は、撮影だけの予定だったパノラマカーは、西春駅での快速特急の通過待ちと言う、思わぬ誤算に恵まれ、西春から乗車する事ができた。急いで車内に乗り込むと、更なる嬉しい誤算が私を待ち構えていた。先頭車両の展望席の一番後ろの席が空いていたのだ。そこに座って、名古屋までの僅かな時間ではあるが、パノラマカーの前面展望を楽しむ事にした。

パノラマカーの展望席に座る事ができた。

名鉄名古屋までは、およそ１５分ほど。短い体験乗車ではあるが、最新鋭の車両では味わえない、ゆったりとした時間が流れているのが感じられた。この後、名鉄名古屋駅ホーム上でも７０００系を撮影して、パノラマカー体験乗車を終了とした。

名鉄名古屋駅で出発を待つ７０００系東岡崎行き。

東京へ帰る前に、良い体験をする事ができた。

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