西武 南入曽車両基地「電車夏まつり」に行ってきた
夏休み最後の土曜日となった8月30日、西武鉄道の南入曽車両基地にて、恒例の「電車夏まつり」が開催された。
すっかり夏休み最後の恒例イベントとなった、この「電車夏まつり」だが、今年は職場の引っ越し等があり、直前までイベントの詳細を全く調べていなかった。例年同様、西武新宿からの直通電車があるのだとばかり思い込んでおり、朝から出動しようと心に決めて就寝。ところが、当日の朝目が覚めると、既に9時半を過ぎていた。不覚にも寝坊してしまった。あわててパソコンを立ち上げ、会場への直通電車のダイヤを調べる。すると、今年は西武新宿発の列車がない事が判明。それならばと気持ちを入れ替えて準備開始。新所沢11時21分発の南入曽車両基地行きに間に合うように出発する。
11時5分頃、新所沢駅に到着。直通電車が出発する2番ホームには、大勢のファンと家族連れが待機していた。私は、30000系が使用されるという直通電車の入線シーンを撮るために、2番ホームの本川越方で待機。2000系の西武新宿行きや国分寺行きで練習を重ねて、30000系直通電車の到着を待つ。そして11時16分頃、南入曽車両基地発の新所沢行きがやって来た。
夏休み最後の土曜日となった8月30日は、今年も西武鉄道の南入曽車両基地「電車夏まつり」が開催された。今年のアクセス列車は30000系を使用。
30000系を使用した臨時電車は、新所沢駅2番ホームへと入線するため、下り線への渡り線を渡って来ることになる。このシーンも押さえておきたいところ。近づいてきたところを改めて撮影する。
新所沢駅2番ホームへと入線してくる30000系。
この時点である異変に気づく。南入曽車両基地行き直通列車に使用されている車両は、てっきり新宿線の38101Fまたは38102Fだと思っていたのだが、よく見ると38103F。池袋線の車両である。わざわざこの運用のために池袋線から借りてきたようである。
新所沢駅で出発を待つ38103F
11時21分発の南入曽車両基地行きは、どの車両も混雑していた。とりあえず、最後部車両のクハ38103に乗り込むことにする。列車は、車内通報装置が誤って押されたことによる確認のために2分ほど遅れて新所沢駅を発車。少々遅れていたからか、出だしは快調に飛ばす。そして、間もなく車両基地入り口というところから徐行運転が始まる。そして、列車はゆっくりと洗浄線を利用した臨時ホームに入線。先頭の8号車と中程の4号車のドアが開くということで、私が乗車した1号車の乗客たちは、最後の案内となる。車両基地到着から下車するまでに、およそ10分ほど掛った。
臨時改札口で出場手続きを済ませていざ会場へ。まずは車両基地内に停車している車両達を一通り観察していく。
休憩用車両として開放されていた2000系。
休憩用車両として開放されていた2000系は、時々方向幕を動かしていたが、私が到着した時は、なんと拝島快速拝島・西武遊園地行の表示。拝島快速は萩山駅通過となるので、どこで切り離すのだろうと突っ込みたくなる組み合わせである。
運転室見学用に解放されたE31形電気機関車。
今回「E31小江戸」と書かれたヘッドマークが特別に用意された。登場以来、工臨や車両搬入など、地味な裏方稼業に専念してきた電気機関車だが、イベントらしく、ちょっとした演出が見られた。また、今回は初めてE31の運転台が公開された。引退間近といわれているだけに、この運転台公開には、ファンの長い列ができていた。
続いてメインの車両撮影会会場へ。
新宿線で活躍中の車両達が集められたメインの撮影会会場。
101系から30000系まで、新旧の車両が集められた撮影会会場。今年も、LED表示や方向幕を変えながら様々な演出をしてくれた。私がこの場所に着いた時は、ちょうど283Fの代替で新宿線にやってきた271Fの方向幕をぐるぐると変えているところだった。
ちょっとおかしい各停拝島・西武遊園地行
拝島・西武遊園地行の表示だが、よく見ると、拝島と西武遊園地の間が点ではなく矢印となっている。これでは両駅間を結ぶ折り返し列車となってしまう。これは発注時のミスだろう。尤も、現行ダイヤでは、拝島・西武遊園地行に3ドア車を使用していないから問題ないが・・・
各停小川行
子供の頃、拝島線の最終列車は小川行きだったような・・・
地元、萩山行。
多摩湖線ワンマン車では、種別幕が埋められてしまったので、この組み合わせは普段見ているものと一味違う。
急行奥武蔵のヘッドマークを掲出した快速急行西武秩父行。
西武秩父行きの快速急行と言えば、やはりこのマーク。今では、イベント開催時ぐらいしか見ることができないが、今でも101系を使用した快速急行には、これを付けてほしいと思うのは、私だけではない筈だ。
101系・30000系・E31のスリーショット。
101系と30000系のツーショット。
来る者、そして去りゆく者との並びは、撮影する側もなんとも複雑な心境となる。
新宿線特別料金なしの速達列車、快速急行川越号と拝島快速との並び。
特急車10000系の並び。
ともに「小さな旅」のマークを表示している10000系。これは特急車両を使用した団体列車運転時に掲出するマークなのだが、左側の10000系は、最新編成の10112F。VVVF車と言うことで新宿線専用で運用されているため、普段は「小さな旅」と表示して団体列車に使用される機会は殆どないものと思われる。
一通り撮影を終えて、南入曽車両基地発の最終電車で会場を後にすることにした。最後に新所沢行き乗り場へ向かう途中の通路から、留置中の車両を撮影してみる。
新旧2000系の並び。
そして、臨時ホームへ向かう。車両はもちろん30000系なのだが、使用車両が38101Fとなっていた。どうやら38103Fの臨時列車は昼頃で終わってしまったようだ。車内の混雑を考慮して4号車から乗り込み、車内を歩いて2号車に乗車。15時ちょうどに車両基地を出発。車両基地のスタッフの皆さんが、我々を乗せた臨時列車に向かって大きく手を振ってくれた。夏休み最後のイベントも、こうして無事に終了となった。
新所沢駅到着した38101F。
さて、南入曽車両基地で展示された3両のE31形電気機関車だが、この日のうちに横瀬車両基地へ3重連で回送された。実は私も、この回送を撮影するために、いったん帰宅。バルブ撮影の準備をして再出発する予定だったのだが、ちょっとした油断から帰宅後うとうととしてしまい、気がついた時は完全に出遅れ。途中まで追跡したものの、間に合わないことが判明し、無念の撤退となってしまった。弊ブログをご覧の皆様で、E31の回送シーンを楽しみにしていただいた方、申し訳ございませんでした。
E31の3重連の回送列車は、快急新所沢さんのブログ、クロフネ航海手帳で取り上げられていますので、そちらをご覧ください。
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