青プレートになったD51 498を撮りに行く
この夏、JR東日本高崎支社では、D51 498号機を使用したSL列車を、毎週運転している。土曜・休日は、上野からの「EL&SL奥利根号」として、月曜と金曜は、高崎始発の「SLみなかみ号」として運転するため、週4回の運転となる。さらに、源泉ぐんま紀行キャンペーンの一環として、期間を区切ってナンバープレートの色を変えており、7月19日から9月15日までの間、計4種類のナンバープレートが楽しめると言う。
私自身、D51 498号機による上越線のSL列車は、過去に何回か撮っているのだが、今回のナンバープレートの中では、青色のものを撮ってみたかった。青のナンバープレートと言えば、かつて、中央西線の中津川機関区にいたD51が青色のプレートを使用しており、私もこの話を聞いた時は、真っ先に中津川機関区の事を思い出した。東海派の私にとっては、青いプレートのD51を撮ってみたい。青いプレートは、8月9日から18日まで。スケジュールを考えると、16日しか撮影できる日がない。これは行かなくては。青いナンバープレートになったD51 498を撮りに、上越線へ出掛けてきた。
16日は土曜日と言う事で、SL列車は上野から来る。ELが牽引するところも撮りたかったので、「EL&SL奥利根号」が高崎に到着する前に、高崎入りしようと思っていたのだが、不覚にも寝坊。大宮から上越新幹線で追跡するも、高崎に到着した時には、D51に引かれ出発していくところであった。そこで、後続の水上行き普通列車に乗車。この列車は、渋川で「EL&SL奥利根号」を追い越すため、渋川以遠での撮影が可能となる。目指す目的地は岩本駅。この駅を降りて、3分ほど高崎方に歩いたところが撮影ポイントとなる。
11時15分頃、現地に到着。水上行き普通列車が、やや遅れていた事もあり、通過まであまり余裕がない。急いでセッティングをするが、終わった頃、踏切が鳴り始める。まさに間一髪だった。
期間限定で青いナンバープレートになったD51 498号機。
この場所は、晴れると逆光気味になるのだが、上り勾配になっていることから煙は期待できる。ただし、風向きによっては、後ろに続く客車まで隠れてしまうので、冷や冷やものなのだが、今回は客車も綺麗に入ってくれた。
さて、岩本での撮影を終えた私は、再び駅へと戻り、後続の列車で水上へと向かう。日中の上越線渋川~水上間は、概ね1時間に1本の割合で普通列車が走っているのだが、この時間帯は、前の列車と約40分差で運転されている。SL列車の追跡にはちょうど良いのだが、この後は1時間10分ほど開いてしまう。等間隔の方が有り難いのだが、そう出来ない事情があるのだろうか。約20分ほどで水上に到着。SL列車の到着とそれ程時差はなかったことから、改札口周辺は、SL列車から降りてきた乗客で混雑していた。一つ驚いたのは、水上駅に、いつの間にか自動改札機が入っていたことだ。
改札出場後は、転車台へ。ここでD51 498号機の方向転換シーンを撮影する。旧水上機関区内に残された転車台。以前訪れた時は、機関庫も残されていて、かつて、この場所が機関車で賑わっていた事を髣髴とさせる光景だったが、今は機関庫も取り壊され、代わりに、転車台の周りが、見学しやすいように整備されていた。SLの乗客たちが気軽に方向転換シーンが見られるように配慮された事なのだが、かつての賑わいを知っている人達には、逆に物寂しさを感じる事だろう。私が転車台に到着すると、ちょうどD51 498号機がゆっくりと転車台に入ってきた。
転車台に入ったD51 498号機。
後ろ向きに転車台へと入ってきたD51 498号機。この後、転車台がゆっくりと回りだす。
方向転換は無事に終了。折り返し運転に備える。
方向転換を終えたD51 498は、一旦長岡方に引き上げた後、ピット線へと入ってくる。
ピット線へと入ってきたD51 498。
この後、折り返し運転に備えて、給水作業などが行われる。
D51 498号機は、折り返し運転に備えて、給水作業などが行われる。この入替シーンを見届けた後、私も折り返しの撮影に備えて、駅前で食事。そして、上り列車を撮るために移動を始めようとしたところ、雨が降り出し、激しい雷雨になってしまった。とりあえず、私は、SL列車に先行する普通列車で後閑へ移動。後閑~沼田間で撮影をしようと思ったのだが、後閑駅到着後、ここも激しい雷雨に見舞われてしまった。暫くの間、駅の待合室で待機していたが、ついに雨量が基準値を超えてしまったため、上越線は沼田~水上間で運転見合わせとなり、上りの「EL&SL奥利根号」も、最終的には運休となってしまった。
さあ、後閑からどうするか。続きは次の記事で。
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ちろログさん
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コメント
TOMOさんこんにちは。奥利根号。青いプレートで盛り上がっているみたいですね。私は下りの奥利根号は五月に上野駅で乗り遅れた甘酸っぱい思い出があります。そのご、下りは十二分に堪能することができました。通勤電車が幅を利かせる今にあって、この汽車の存在は貴重ですよね。そうですね。水上は私も行きましたが、大分整備されていましたね。これからも子どもたちの夢を乗せて走ってほしいですね。
投稿: オグリキャップ | 2008/08/17 10:23
オグリキャップさん、コメント有難うございます。
奥利根号のナンバープレートですが、定期的に色を変えることで、全色そろえたいと言うファンは多いようで、沿線の撮影地には、多くのファンが集まっていました。
ちなみに、乗車されるお客さんも、この日はとても多かったようで、下りは満席だったようです。上野から水上まで、約4時間。ノンビリ客車の旅を楽しむのも良いですね。前回は、上野駅で乗り遅れたとの事ですが、今度は是非上野から乗ってみてください。
投稿: TOMO | 2008/08/18 23:29