終焉迫る新秋津の105系訓練車
今日は仕事を終えてから都心へ。東京駅構内の栄松堂書店で、早売りの鉄道ダイヤ情報を購入した。
帰りの中央線車内で早速中身を確認。甲種輸送計画表に私の眼は釘付けとなった。それは、10月6日月曜日に実施される209系改造の訓練車の輸送。E233系投入で運用を離脱している、京浜東北線の209系を改造した訓練車で、改造はJR東日本の長野総合車両センターが担当。甲種輸送で目的地へと搬入するのだが、今回、その行き先が新秋津となっているのである。
ご存知の方も多いと思うが、新秋津には、JR東日本八王子支社の訓練センターがある。この訓練センター内に訓練用車両として105系電車とクモヤ143が常駐している。今回、209系改造の訓練車が投入されることにより、105系の訓練車が、ついに引退することになったのだ。
これまでにも209系改造の訓練車は、大宮や横須賀にある訓練センターに投入されており、順番からすると、次は新秋津だろうという予想は多くの鉄道ファンがしていたことだろう。実は、9月6日の西武2000系の甲種輸送を撮影に行った際、そろそろ置き換えかなと思い、この訓練車も撮影していた。
新秋津にあるJR東日本八王子支社の訓練センター。ここで訓練用車両として活躍している105系が、ついに209系改造の訓練車に置き換えられることになった。
一見すると103系に見えるこの車両、紛れもなく105系である。105系と言うと、関西より西で活躍しているのではないかと思われる方が多いと思うが、実はJR東日本にも105系が4両だけ存在していた。活躍の場は仙石線。国鉄末期の1986年に、仙石線石巻口の区間列車用に、同線で活躍していた103系を2両編成単位で走行できるように改造して誕生したものである。仙石線では、1998年まで活躍していたが、京浜東北線からの転属した103系更新車に置き換えられて、仙石線から撤退。廃車となったが、2両編成で動けるということで引退後は訓練車に改造。横須賀と新秋津の訓練センターに投入されていた。しかし、横須賀の訓練センターにいた105系は、一足早く今年6月に引退している。
別の角度から改めて撮影。
今回の209系を改造した、新秋津訓練センター用新訓練車の完成により、JR東日本では少数派であった105系も、ついに消滅することになった。
105系である証である車番も撮影。
209系改造車の到着まで、既に1カ月を切っている。新秋津訓練センターでの約10年間の功績を称えるべく、引退までにあと一回ぐらいは、撮影に行ってみようと思っている。
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武蔵野情報館さん
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