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しなの鉄道の赤い169系を撮影する

さて、湘南色復活編成ばかりが注目されてしまう、しなの鉄道の169系だが、湘南色に復活したのは、4本あるうちの1本。残り3本は、しなの鉄道オリジナルカラーを纏っている。登場当初は、派手な感じで好きになれなかったしなの鉄道カラーも、登場から10年が経過し、沿線の風景にもすっかり溶け込んできた。今回のしなの鉄道遠征では、運良く、クモハ+モハのトップナンバーを含むS51編成にも、2度乗る事が出来た。

そこで、今回は、湘南色編成撮影の合間に撮影した赤い169系も取り上げておきたいと思います。

9月14日、軽井沢で新幹線から、しなの鉄道に乗り換えた私は、「リバイバル信州」に先行する形で、長野方向を目指す。乗車した小諸行きが終点の小諸に到着すると、向い側のホームには、169系S51編成による長野行きが停まっていた。クモハ169-1+モハ168-1+クハ169-27の3両で構成されており、当然の事ながらクモハ169-1に乗車。かつて快速「みすず」で長野県内の各地で乗車した記憶が蘇って来る。この列車をテクノさかき駅で下車。同駅付近で撮影をしていると、長野からS51編成が戻って来た。

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快速運用に就くS51編成。先頭車両はクモハ169-1。(606M)

白昼堂々と運転されている快速列車。しなの鉄道には、座席定員制の快速「しなのサンライズ」と「しなのサンセット」以外にも、上り列車、下り列車ともに1日3本ずつの快速列車が存在する。(下り1本は休日運休)これらの快速列車には、ご覧のように169系が使用される列車も存在し、かつての急行列車を彷彿とさせる走りを見せてくれる。

さて、テクノさかきでの撮影を終えた後は、再び軽井沢方向に戻る予定だったのだが、上り列車まで時間があったので、いったん下り列車で戸倉へ行くことにした。その際に乗車したのもS51編成である。

戸倉は車両基地が併設されている。車両基地と言っても、留置線が数本あるだけの手狭なものなのだが、昼間運用に就かない車両達が、駅構内でパンタグラフを下し休んでいるので、ホーム上からの車両の観察が可能となる。ちょうど戸倉駅には、残り2編成の169系が停車していた。

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S53編成

S53編成は、クモハ169-23+モハ168-23+クハ169-20の3両で構成され、先程乗車したS51編成、湘南色に復元されたS52編成と合わせて、しなの鉄道転換時にJRから継承された車両である。

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S54編成

S54編成は、クモハ169-13+モハ168-13+クハ169-13の3両で構成されている。この編成には、2007年6月に、しなの鉄道を訪れた際、乗車した実績がある。この編成は、1999年、朝の座席定員制快速列車の9両化に伴う運用増に対応するために入線した。この編成、車体・床下ともに塗装がきれいな状態を保っている。車端部にある検査表記を見ると、今年8月に検査を受けたばかりであることが判明。これから先も、暫くの間は活躍する姿を見ることができそうである。

この後、S54編成が動き出した。暫く観察することした。

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まずは長野方向へ引き上げる。

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数分後、S53編成が停められている線へゆっくりと入線。

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S53編成の前に急接近。連結するのか?

一瞬、169系同士の連結作業が見られるのか、ちょっと期待してしまったが、結局は、S53編成の目の前まで来て停まり、パンタグラフも下ろしてしまった。しかし、タイミングよくS54編成の入れ替え作業を見られたので、戸倉駅の立ち寄りは大正解だった。

この後、滋野駅で「リバイバル信州4号」の撮影。更に篠ノ井駅で折り返しの回送を撮影した後、長野駅へ。ここで、この日最後の169系の撮影として、上田行き「しなのサンセット号」の撮影をすることにした。「しなのサンセット号」は、座席定員制の快速列車。18時24分に3番線から発車となるので、2番線から撮影したいところではあるが、2番線には18時42分発となる、しなの鉄道の小諸行きが停車しているため、編成全体をきれいに撮ることはできない。そこで無理して入線シーンを撮ることにした。

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18時19分、上田からの快速列車609Mとして長野駅に到着。

上田からの快速列車が、長野到着後、折り返し快速「しなのサンセット2号」となる。この日は、休日ということもあり、3両編成での入線。使用車両は、昼間、戸倉に留置してあったS53編成であった。

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長野駅で出発時刻を待つ「しなのサンセット2号」に充当中のS53編成。小諸行き672Mと並ぶ。

この並びを撮り得終えたところで、しなの鉄道の赤い169系の撮影を終了。駅周辺で晩飯を食べて、この日の宿泊先である上田へと向かった。

こうして、この日は湘南色復元編成も含めて、しなの鉄道に在籍する169系4編成全てを撮影することが出来た。急行型電車ファンの私にとっては、たまらない1日となった。

ここで一つだけ失敗談を。長野から上田まで、「しなのサンセット4号」に乗るつもりでいた。しかし、この日は休日のため「しなのサンセット4号」は運休。運休である事に気が付いたのは、発車10分前のことだった。仕方なく、115系による普通列車で上田へ向かうことになった。何ともお恥ずかしいお話である。

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コメント

 こんばんは。しなの鉄道の169系はなかなか乗ることが出来ませんでしたが、今年7月にようやく乗ることが出来ました。このとき乗ったのがトップナンバーの編成でしたが、かつては国鉄末期にかもしか色となって小海線への直通列車にも使用されたことのある車両だったと思います。これは写真でしか見たことがありませんが、一度は小海線で乗ってみたかったですね。それでは。

# 私の記事からTBさせていただきました

投稿: mattoh | 2008/09/18 23:00

mattohさん、コメント&トラックバックありがとうございました。

mattohさんの記事を拝見させていただきました。私と一緒で、この時もS51編成に乗られたんですね。おっしゃる通り、この編成は「葉ッピーきよさと号」に充当されていたことがありました。確か、同列車に充当するときは、連結器も機関車に合わせて改造してあったと記憶しております。電車を非電化区間に入線させるために、そのままディーゼル機関車でけん引させるという、今思うと、かなり思い切った列車でしたね。

投稿: TOMO | 2008/09/20 12:24

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» 今も現役、急行型電車169系~しなの鉄道 [mattoh]
 昨日の続きです。長野新幹線で軽井沢に到着後、篠ノ井駅まではしなの鉄道に乗り換え [続きを読む]

受信: 2008/09/18 22:56

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