西武トレインフェスティバル2008in横瀬へ行ってきた
お待たせいたしました。それでは、「西武トレインフェスティバル2008in横瀬」のお話です。
鉄道の日を間近に控え、各鉄道会社は鉄道の日に関連したイベントを展開している。10月5日、西武鉄道でも鉄道の日恒例イベント、「西武トレインフェスティバル2008in横瀬」が開催された。今年も昨年同様、横瀬行きの特別列車の撮影を絡めながら、現地へ行って来た。
今年の特別列車は、昨年までと異なり、最新鋭の30000系が使用された。新生西武鉄道を象徴する新型車両だけに、この起用は当然の結果と言えよう。まずは送り込み回送からと思い、適当に朝7時頃家を出発したのだが、私が所沢に到着する前に、30000系は池袋へ向かってしまったらしい。気を取り直して、飯能へと向かう。駅近くの吉野家で朝食を摂ってから北飯能信号所へ。ここで、30000系の快速急行横瀬行きを撮影する。家を出発したころよりも天気が良くなってきてしまったため、通過直前は完全な逆光となってしまった。しかし、今更場所を変えるわけにもいかず、そのまま待機。そして本番を迎えた。
「西武トレインフェスタ2008in横瀬」開催に合わせて運転された快速急行横瀬行き。今年は38103Fが使用された。
臨時列車の撮影を終え、私は飯能駅へと移動する。そして、いよいよ横瀬車両基地へと向かう。飯能駅9時43分発の西武秩父行きに乗車する。4000系(4021F)の4両編成での運転だった。東飯能~高麗間でボックスシートが埋まったが、それを過ぎるとのんびりムード。10時25分、予定通り横瀬駅に到着した。既に30000系は車両基地内に入っており、まずは、ホーム上より4000系とのツーショット撮影をする事にした。
横瀬車両基地内に入った30000系。横瀬駅停車中の4000系西武秩父行きと並ぶ。
さあ、ここで改札を出場し、いよいよ会場へ。と行きたいところだが、ここで10月6日付記事でも触れたように、E32の情報が入って来たため、急きょ、飯能へと戻ることになった。およそ15分後、西武秩父から折り返してきた4021Fに再び乗り込み、飯能へと向かった。
飯能での撮影を終えて、再び横瀬へ戻る。この時点で既に12時を過ぎている。飯能12時12分発の特急「ちちぶ13号」で横瀬へ戻ることにした。この列車で行けば、12時50分頃には会場に入れるのだが、この時間だと、会場内での食糧調達は難しいと判断し、飯能駅構内のTOMONYでおにぎりなどを調達し、特急での移動時間を昼食時間とした。
横瀬駅到着後、ゆっくりと車両基地内へ移動。当初の予定より2時間半遅れで会場内に入った。
予定より2時間半遅れで会場内へ。
この時点で、残り時間は約1時間半。更に30000系の出庫点検などの都合から、展示してある車両のパンタグラフが早目に下げられることを考慮すると、実質1時間程度かもしれない。足早に見学していく事にしよう。まずは30000系から開始。
折り返し時間までの間、横瀬車両基地内で展示された38103F。
展示されている機関車の都合から、一時的に架線へ電気を流さないようにしていたようで、パンタグラフは上がっているものの、行き先表示などは一切出していない。ヘッドマークは掲出しているが、行き先表示が全く出ないと言うのは、やや物足りなさを感じてしまう。
続いて、機関車の撮影へと移行する。今年も貴重な機関車たちとの対面を果たした。
スイス生まれのE52。
アメリカ生まれのE61。
イギリス生まれのE43。
国鉄時代のED10 2号機に復元されたE71。
E854。
E33。
E33の台車。
お馴染みの機関車展示。今回は、甲種輸送の関係上、E31形電気機関車は、E33の1両のみが展示と、やや寂しい結果となった。その代わりに、このE854とE33に関しては、運転台の公開が行われ、例年との違いを見せた。
モ505。
横瀬車両基地内の入替作業に使用されているD16。
そして、検修庫内へ移動し、いつものように西武鉄道の2009年版カレンダーを購入。そして検修庫の中には、こんなものが置かれている。
クハ5507のカットモデル。
横瀬車両基地には、5000系唯一の保存車として、クハ5503が残されており、今回も展示されているのだが、既に撮影タイムは終了しており、ヘッドマークもつかない状態で展示されていた。そこで、今回はヘッドマーク付きで展示(?)されていた、クハ5507のカットモデルも撮影してみた。
5000系唯一の保存車、クハ5503。
イギリス生まれの4号機関車。
この4号機関車は、国鉄の400形機関車として登場。西武鉄道では、旧川越鉄道(現在の国分寺線と新宿線の東村山~本川越間)で使用された。以前はユネスコ村で保存されていたが、現在では、ここ横瀬車両基地に置かれている。イベント開催時以外でも、屋外に置かれたままの状態のため、状態は決して良いものではない。
保線用車両として残されていたトム301形。
E31による工臨が運転されなくなり、保線用として残されていたトム301形もお役御免となり、この横瀬車両基地の片隅に置かれていた。このまま解体されてしまうのだろうか。
ワフ105とスム201と併結されたトム301形。
そして、工臨用の貨車としてはもうひとつ、ホキ81も横瀬車両基地内に停められていた。
留置中のホキ81。
使用停止となった保線用貨車。華やかなイベント会場の片隅で、静かに置かれている姿は、何とも寂しく感じられる。
さて、ホキ81が留置されていた近くには、こんな物も展示されていた。
山手跨線橋の一部
西武池袋線と山手線との立体交差部分にある山手跨線橋。横瀬車両基地に展示されていたのは、跨線橋の架け替えで不要となった古い橋の一部分で、この橋は大正時代に作られたもの。実は昨年の横瀬車両基地でのイベントでも展示されていたのだが、記録するのを忘れてしまったため、今回撮影した。
ここまで撮影してきたところで、時刻はまもなく14時を迎える。イベントの終了時間まで約30分となった。展示されていた38103Fは、池袋行き快速急行に使用されるための出庫点検が始まっており、ようやく行き先も表示されるようになった。
折り返し運転に向けて出庫点検中の38103F。
この撮影を以て、横瀬車両基地から撤収。横瀬駅へと向かい、30000系の快速急行に先行する飯能行きに乗車。途中駅で30000系の快速急行を撮影することにした。しかし、列車が芦ヶ久保駅に差し掛かった時点から雨脚が酷くなり、予定していた駅での撮影は断念。比較的雨が小振りだった高麗駅で下車し、30000系を待ち伏せることにした。
高麗駅に進入する38103Fの快速急行池袋行き。
撮影後は、この電車に乗車。7号車のモハ38703に乗車したが、思ったより車内は空いていた。私は、この列車に所沢まで乗車。所沢からは後続の電車で秋津へ。この日、新秋津にやって来た38104Fの撮影に向かった。
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コメント
こんにちは
30000系が横瀬に来るとなんかな・・・
今年はイケなかったので、来年は行こうと思います。
投稿: サスケ | 2008/10/11 00:17
撮影お疲れ様です。
この日は、トレインフェスティバルと38104F甲種輸送を掛け持ちしてた方が多く、忙しい一日でしたね。
今年は、38103Fによる臨電や初の機関車運転台公開が華を添えたものの、引退が決定したE31が一本しか展示されなかった点は、寂しさを感じました。それでも船来電機とE851に今年も対面できたことが、私にとっては何よりも嬉しかったです。来年もまた電機達の美しい姿を見たいものですね。
投稿: 虹色 | 2008/10/11 11:19
サスケさん、虹色さん、コメントありがとうございます。
サスケさん>
30000系は、既に今年度増備車も入り始めましたので、今回のようなイベントはもちろんのこと、臨時列車などで西武秩父方面へ入る事は、今後増えてくることと思います。横瀬のイベントは、毎年恒例の行事ですので、来年は是非行かれてみてはいかがでしょうか?
虹色さん>
仰る通り、この日はイベントと甲種の掛け持ち。まさに甲種の方がトレインフェスティバル第二会場みたいな感じでしたね。横瀬のイベントそのものは、特に目新しい事はありませんでしたが、それだけに機関車の運転台公開と言うのは、良い企画だったと思います。今後、他形式も含めて、実施してもらいたいですね。
投稿: TOMO | 2008/10/12 09:11