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御殿場線のF1輸送を観察する

さて、前の記事でも触れたように、3連休初日の10月11日は、F1日本グランプリの観客輸送を担う御殿場線の観察に出かけてきた。

一昨年まで鈴鹿で開催されていたF1日本グランプリだが、昨年より富士スピードウェイに会場を移した。今まではF1とは無縁だった御殿場線をはじめ、いくつかの路線が昨年よりF1観客輸送を担当することになった。昨年は、どの路線もまさに手探り状態と言った感じの臨時列車設定だったが、今年は、昨年の経験を教訓に、各社とも臨時列車の設定は控え目。果たして、この結果が吉と出るか凶と出るのか。

10月11日、午前5時過ぎに起床。6時前に家を出て、一路品川へ。品川駅から7時04分発の「こだま533号」に乗り込む。朝飯を食べていなかったので、品川駅で朝限定の「おむすび弁当」(350円)を購入して自由席に乗車。車内は空いており、無事に駅弁を食べることが出来た。

7時54分、三島駅に到着。ここから東海道本線に乗り換える。8時ちょうど発の沼津行きに乗りたいので、接続時間は6分ほどしかない。時間があれば、ここで「休日乗り放題きっぷ」を購入したかったのだが、あいにく、みどりの窓口は塞がっており、購入を断念。TOICAで入場して在来線ホームへと急いだ。何とか8時ちょうど発の沼津行きに乗り継ぐ。この列車は、東京からの直通列車でE231系での運転だった。およそ5分で沼津に到着する。沼津駅からは、片浜に向かうため、浜松行きに乗り継ぐが、その際に5番線を見ると、4両編成に増結された御殿場線の列車が停車していた。乗り換えの合間に、この列車を撮影することにして、御殿場線のF1輸送観察をスタートした。

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今年も御殿場線のF1輸送の観察を実施。まずは沼津8時09分発の2624Mから撮影を開始した。

さて、御殿場線の2624Mを横目に、私は浜松行きに乗り換える。そして、予定通り片浜で下車。ここで、静岡からやって来る臨時特急「日本GPごてんば2号」の通過を待つ。昨年は、373系6両編成で片道1本だけ運転された臨時特急だが、今年は、373系3連で片道2本の運転とした。先客の方に軽くご挨拶をして撮影準備に入る。この頃から雨が降り出しており、昨年の雨の中での撮影を思い出す。片浜駅到着からおよそ5分後のこと、前方より猛スピードで373系が接近してきた。

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今年も373系で運転された臨時特急「日本GPごてんば号」。1本目となる「日本GPごてんば2号」には、F1編成が充当された。

昨年は、F1編成+F11編成と言う、まさにF1輸送のためのコンビで運転された臨時特急だが、今年も1本目となる「日本GPごてんば2号」は、ご覧のようにF1編成での運転となった。

このあと、私は片浜駅で「富士・はやぶさ」と普通列車2本を撮影して沼津方面へ折り返す。その際に、片浜駅にて出場し、時間の都合上、三島駅で購入できなった「休日乗り放題きっぷ」を買った。そして上り列車に乗り込んで沼津駅へ。いよいよ、ここからメインである御殿場線へと入っていく。次の御殿場線は6番線からの発車。9時08分発の御殿場行き2626Mである。この列車もW8編成+GG3編成。313系2連と211系の2連を連結した4両編成というパターンだ。次の撮影対象列車は、臨時特急「日本GPごてんば4号」である。この2626Mは、終点まで臨時特急より先行する列車なのだが、その時間差はおよそ15分しかないため、駅間で撮影をするには、駅周辺に限られてしまう。さらに運が悪いことに、また雨が降ってきてしまった。とりあえず2626Mの車内から、撮影できそうな場所を探そう。車内から観察して、降り立ったのは長泉なめり駅。この駅のすぐ手前に撮影できそうな場所があった。早速、駅を降りてその場所に向かう。しかし、現地に着いてみると、背後にあるパチンコ屋の看板が気になる。でも、場所を変える時間の余裕はない。ここで撮影を続けることにした。撮影準備をしていると、臨時特急の前に、沼津行き2527Mが来たので、後追いで撮影してみた。

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長泉なめり駅を出発し、沼津へと向かう2527M。

やはり、看板が気になるが、まあ、これも御殿場線の風景として諦めることにしよう。2527Mは、次の下土狩で「日本GPごてんば4号」と交換する。数分後、時刻どおりに、臨時特急「日本GPごてんば4号」がやってきた。

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御殿場へと向かう臨時特急「日本GPごてんば4号」

2本目の臨時特急に使用されたのは、F4編成だった。列車名としては4号を名乗るので、F4編成としたのだろうか。昨年同様、F11編成の出番かなと思っていたので、F4編成の登板は、ちょっぴり驚いた。

この場所では、もう1本、普通列車を撮影する予定だったのだが、だんだん雨が酷くなってきたことから、臨時特急の撮影までで撤収。駅へと戻り、御殿場へと向かうことにした。駅で待つことおよそ10分。やって来た御殿場行き2628Gは、先程撮影した2527Mの折り返しだった。通常なら2両のワンマン運転なのだが、切り離すことなく2527Mの編成そのままでの運転だった。私は、前2両、セミクロスシートの313系3000番台車であるV1編成に乗り込んだ。そのまま御殿場まで乗車する。

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御殿場に到着した2628G(左)と、御殿場始発国府津行き2536M(右)

ご覧のように2628Gは、終点御殿場で国府津行き2536Mと接続しているのだが、この2536Mに使用されている車両は、私が沼津駅から長泉なめり駅まで乗車した2626Mに使用されたW8編成+GG3編成だった。2536Mも、2626Mと同様、そのまま4両編成での運転である。

さて、ここで30分ほど観察をする。まずは、留置線にいた373系から。臨時特急に使用された2本の373系は、御殿場駅の留置線に夕方まで留置される。

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臨時特急に使用された373系は、御殿場駅の留置線で夕方まで過ごす。

この373系は、夕方の御殿場始発沼津行き臨時各駅停車に使用されるため、この時点で正面は「臨時」、側面は「沼津」を表示した状態で留置されていた。

そして、数分後、国府津からの2533M(御殿場止まり)が3番線に到着する。到着後、僅か1分間であるが、御殿場駅には全てのホームに電車が停車しており、束の間の賑わいを見せる。

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御殿場駅に集結した車両達。

この時間に、1番線から3番線まで3本並ぶ事は、毎日見られる光景であるが、1番線と2番線に211系が並んでいること。更に御殿場駅構内の留置線に373系がいることは、やはりF1開催時ならではの光景ではないかと思う。

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御殿場駅に到着する2630G。LL5編成+V12編成の5両編成だった。

2630Gも、通常のワンマン運転を中止し、5両編成に増強された列車である。御殿場止まりのこの列車は、そのまま折り返し沼津行き2631Gとなる。

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折り返し2631GとなるV12編成+LL5編成。

この後の予定も考慮し、2631Gで沼津へ。御殿場線からは一旦撤収した。

前の記事でも触れたように、このあとは、西武30000系の甲種輸送の撮影をする。そして、再び御殿場線に戻って来たのは、16時頃のこと。沼津駅を16時33分に出発する御殿場行き2640Mに、終点の御殿場まで乗車してみた。使用されていたのは、211系SS10編成(3両編成)だった。この列車は、御殿場到着後、折り返しが普通列車三島行きになることから、どうやらこれがいつも通りの姿のようだ。時間的に、途中駅ですれ違う下り列車は、そろそろ帰りのお客さんも多く乗られる時間帯であるが、あまり増結のことを考えていないようで、特に、裾野で交換した2547Gは、いつも通り313系2連によるワンマン運転であった。車内から見ただけなので、何とも言えないが、裾野駅の時点では、積み残しが出るほどの混雑ではなかった。まあ、そう感じたのは、毎年桜のシーズンに、国府津口でもっと混雑する列車を今までに見てきているせいかもしれない。更に、富士岡で交換した2549Mも、普段通り3両編成で、こちらも増結なし。ただ、こちらは2分ほど遅れて到着していた。車内は2547Gと同レベルかなと言う気がした。

私を乗せた2640Mは、富士岡での列車交換待ちによる2分遅れを、そのまま引きずったまま御殿場に到着。折り返しは、三島行きとなった。

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御殿場駅より折り返し三島行き2643Mとして出発を待つ211系SS10編成。

この2643Mは、御殿場始発と言うこともあってか、それほど目立った混雑は感じられず、車内には余裕が感じられた。

そして、この列車が出発した後は、臨時列車の沼津行き9623Mの登場である。今年も昨年に引き続き、臨時特急に使用された373系による運転となる。昨年は、沼津までのノンストップ列車として設定されたものの、単線である御殿場線の宿命で、途中駅での行き違いによる運転停車が相次ぎ、乗り合わせた乗客からは不満の声も聞かれていたが、今年は各駅停車としての運転となっていた。そこで、今年も、最後はこの列車に乗車する事にした。

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臨時の沼津行き9623Mに使用さえる373系。

9623Mには、「日本GPごてんば4号」に使用されたF4編成が充当された。9625Mに充当予定のF1編成との並び、更に2558Mの撮影を終えてから車内に入る。

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2558Mは、W8編成+GG3編成の4両編成。

撮影後、車内入ると座席は程よく埋まっていた。私は最後部車両のクモハ373-4に空席を見つけて着席。17時41分、時刻どおりに御殿場駅を出発する。昨年と異なり、今年は沼津まで各駅に停車していくため、途中駅での列車行き違いによる停車も、乗り合わせた乗客にイライラ感を与えさせない。偶然乗り合わせた乗客からは、「あさぎりみたい」と言う声も聞かれ、突然やって来た「豪華な各駅停車」として、概ね好評だったようである。朝が早かったこともあって、途中から眠ってしまい、気がつくと大岡駅を出発するところであった。

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沼津駅5番線に到着し、入替を待つF4編成。

9623Mの沼津到着を以て、御殿場線の観察を終了。この後、沼津駅前周辺を散策した後、三島駅から東海道新幹線で帰京した。

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