上越国境を行く新潟色の115系
さて、話は再び11月29日に戻ります。
EF55の試運転を追いかけて水上へ。転車台付近で撮影をしていると、長岡方面から新潟色の115系がやって来た。1日数本しかない、上越国境を越えていく普通列車である。
この列車は、水上到着後にいったん引き上げて、約1時間後に長岡行きとして水上駅を出発する。そこで、私とちろ氏は、昼食休憩を挟んだ後、この列車を撮影する事にした。目指した場所は、駅を出て長岡方に少し行った踏切。線路沿いの道をまっすぐ進んで行くが、この道路は冬支度の真っ最中。除雪装置のテストを実施しており、道路は水浸し。歩きにくい状態であったが、そう言う季節を迎えたわけだから仕方ない。踏切付近で待機する事およそ10分。新潟色の115系が目の前を通過して行った。
水上を出発し、北を目指す115系新潟色編成。
この115系は、新潟車両センターに所属する車両で、新潟県内で良く見られるカラーの車両である。この場所では後追いが順光となるため、後追いでも撮影する事に。
利根川を渡り山間に入っていく。
ところで、115系の新潟色には、今回撮影した緑系の他に、もう1種類存在する。今回は撮影出来なかったが、8月に水上を訪れた際に撮影していた。
青い新潟色編成。2008年8月16日撮影。
青が目立つ新潟色の車両は、リニューアル工事を受けており、パンタグラフもシングルアームパンタを装備している。新潟車両センターの115系のうち、3両編成の車両に実施されているもので、3両編成の全本数のうち、およそ半数の編成でリニューアル工事が実施されている。新潟車両センターの115系3両編成は、1000番台車(一部クハに2000番台車を含む)で構成されているため、リニューアル工事は全編成に及ぶものと思っていたのだが、ここ数年は新たな改造を実施していない。近い将来、115系に代わる後継車両の登場を、何となく予感させるような動きではある。
新潟地区の115系は、上記2種類のカラーの他に、弥彦線のワンマン運転対応の115系に施されたカラーもあるが、運用の都合上、水上には顔を出さない。
115系のご当地カラーと言えば、私の場合、真っ先に思いつくのが長野色。最近では立川でも見ることが出来るので、馴染みがあるのだが、この新潟色と言うのは、普段なかなかお目にかからないだけに新鮮に見えた。
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ちろログさん
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コメント
こんにちわ、お疲れ様です。水上もあと少しで嘘のような積雪になるんでしょうね。
新潟色の115は車両も2~4両編成と両数も多彩ですし個々の車両も2パンタ車をはじめ
未だ初期型がいたり集中型クーラーの準備工事を無視して分散型で施工したりとクセの
車両が多いイメージもあります。
更には新旧の混色での6両編成もあるのでひねくれ好きの自分には楽しくてたまりません(笑。
直江津では長野色と新潟色が出会う場面もあるので個人的にはどちらも同じくらい無視
できない存在だったりします。
投稿: 明之秀次(仮名) | 2008/12/03 13:13
Tc115-2000番台、確か…身延線の身延色が転配したんじゃなかったでした??国鉄からJRになった頃は大規模な転配やTc化改造がありました!間違っていたら、ごめんなさい。
新潟色、昭和50年以前の朱色と黄色のツートン…旧型電車。101系を新潟(新ニイ)に転属させようという計画もあったようですが、豪雪の新潟では無理という判断で中止したとそうです。
クモニ83やクモユ141を連結した、上野発 長岡行きの115系(0番台)もありました!
投稿: 準急豊島園 | 2008/12/04 12:13
明之秀次(仮名)さん、準急豊島園さん、コメントありがとうございます。
明之秀次(仮名)さん>
新潟地区を走る115系は、仰る通り編成も多彩で、0番台社や改造車も多くあり、見ていて飽きませんね。直江津ですと、長野色の115系も姿を見せますから、確かに両方楽しめます。ちなみに、今年の夏の諏訪湖花火大会のときには、新潟の115系が1本貸し出され、信越本線の普通列車の運用に使用され、普段、同区間を走る長野色の115系が、松本方面へ回されたと記憶しています。
準急豊島園さん>
クハの2000番台車は、仰る通り、国鉄時代の越後線・弥彦線電化時に、身延線で使用されていた2100番台車を方転及び改番の上、投入されたものです。そのうち、3連に組み込まれたものに関しては、他の1000番台車同様、冷房準備工事を生かした改造をされましたが、0番台車と組んだ車両は、準備工事を無視した改造をしています。
クモニ83、クモユ141、懐かしいですね。昔、高崎で見かけたことあります。
投稿: TOMO | 2008/12/04 17:43