西武 奥むさし駅伝開催に伴う臨時列車を観察する
1月最後の日曜日となる25日、今年も恒例の奥むさし駅伝大会が開催された。
すっかり1月の恒例行事として定着した奥むさし駅伝大会。西武鉄道では、毎年、この駅伝大会の開催に合わせて、駅伝のコースと重なる飯能~西吾野間に臨時列車を2往復増発して対応している。私も、奥むさし駅伝開催日には、毎年早起きして、この臨時列車の撮影に出掛けているが、昨年は不覚にも寝坊してしまい、悔いの残る観察となってしまった。その為、今年は早朝から気合を入れて出掛けてきた。
萩山駅6時45分発の西武新宿行きで出発。途中、小平で新宿線に乗り換え、更に所沢から「ちちぶ65号」に乗車する。特急料金を投資する事で、飯能駅7時34分発の西吾野行きに間に合うのだ。7時29分、時刻どおり飯能駅に到着する。西吾野行きの発車時刻まで5分。この間に撮影を終わらせなくてはならない。足早に2・3番ホームへと移動する。
さて、注目の西吾野行き。昨年までは、1本目の西吾野行きに101系・301系が充当されていたのだが、私を待っていたのは、何と2000系だった。
1月25日、恒例の奥むさし駅伝開催に伴う臨時列車の観察に出掛けた。飯能7時34分発の西吾野行きは、2087Fが充当された。
新型車両30000系の営業運転開始により、101系・301系に廃車が相次ぎ、特に昨年の年末には、301系が3編成運用を離脱している。最近では、休日運転の快速急行にも、3000系が使用されていると言う話を聞いていたので、西吾野行きにも、3000系が使用されるのかな?と予想していたのだが、まさか2000系が使われるとは思ってもいなかった。
飯能駅3番ホームの発車案内機。西吾野行きとしっかり表示されている。
昨年は、痛恨の寝坊で確認できなかった飯能駅の発車案内機。2007年の時は「臨時」表示だったのだが、今回はしっかりと西吾野行きとして表示されていた。
列車番号表示機。「カクテイ ニシアガノ 5901」を表示。
この後、西吾野行きを見送って、改札を出場。駅伝応援きっぷを買ってから、駅前の松屋で朝食を摂り、再び飯能駅に戻って来ると、快速急行西武秩父行き1001列車が出発するところであった。
飯能駅に停車中の快速急行西武秩父行き1001列車。
1001列車に充当されていたのは、飯能方から247F+243Fの編成。301系の廃車が相次いでいるため、101系・301系の快速急行運用も減少しているのだが、この日は運良く101系による運転となった。
私は、1001列車を見えなくなるまでホーム上で見送った後、今度は横瀬までの特急券を購入。後続の「ちちぶ5号」で横瀬へと向かう。特急で横瀬へ行く事により、5901列車に使用された2087Fの回送を出迎える作戦である。これも例年通りなのだが・・・ 朝ごはんを食べて、温かく快適な車内で過ごしていたら、ついウトウトと眠ってしまい、気がついた時には横瀬を発車していた。そのまま一駅先である西武秩父駅へと行ってしまった。私は、改札の駅員に事情を説明し、西武秩父で下車。特急料金が同額だったことが幸いして、特急券に関しては精算の必要はなかったのだが、「次からは気を付けてください」と言われてしまった。ハイ。気をつけます。
西武秩父からは、先ほど飯能駅で見送った1001列車の折り返しとなる飯能行き5018列車に乗り込み折り返す。予定では、「ちちぶ5号」で横瀬に到着後、この飯能行きに乗るまでの間に、2087Fの回送を撮る予定だったのだが、寝過したことにより、5018列車の横瀬駅での2分間の停車時間を利用して撮影しなくてはならない。自分の不注意とは言え、忙しくなってしまった。横瀬駅に到着すると、予想通り、2087Fが停められていた。
駅伝終了後の上り列車充当に備えて、横瀬駅構内で待機する2087F。
短い停車時間を利用して、まずは2087Fを撮影する。そして、その直後の事。池袋からの快速急行西武秩父行き1003列車が到着した。
横瀬駅に進入する3000系快速急行。
池袋線では、足手纏い的な存在だった3000系だが、ここへ来て、301系の相次ぐ運用離脱並びに変電所への環境配慮型蓄電装置導入により、休日の秩父線直通快速急行にも運用されるようになった。
留置中の2087Fと1003列車運用中の3003Fとの並び。(5018列車車内より)
横瀬での撮影を終えた後、再び5018列車で先を目指す。向かった先は、吾野駅。ここで、2本目の西吾野行きとなる5903列車の到着を待つ。5018列車は、ここで5903列車と交換して発車となる。
吾野駅に到着する臨時西吾野行き5903列車。
2本目の西吾野行きとなる5903列車は、西武秩父方から4023F+4009Fの組み合わせ。昨年同様、4000系の8両編成による運転で、昨年もこの場所で5903列車の入線シーンを撮影しているが、今年は、「北辰の梟号」のステッカーを貼り付けた4023Fが先頭だった事で、昨年との違いが出た。
5018列車と並ぶ。
この後、私は5903列車に乗り込んで、西吾野まで1駅乗車してみた。およそ3分後、西吾野駅に到着。上りの2番ホームへの入線となった。
西吾野駅に到着。ここから回送列車となる。
西吾野駅に到着した4023F+4009Fの編成は、この後、折り返し運転に備えて、芦ヶ久保駅へと回送されるのだが、芦ヶ久保へ向かう前に、西吾野駅で下り特急「ちちぶ7号」を先に通した。「ちちぶ7号」通過後、芦ヶ久保へ向けて出発して行った。
さて、西吾野からどうするか。次の列車で芦ヶ久保へ行くことも考えたが、そうすると上りの臨時飯能行きの撮影に支障が出る可能性がありそうだった事から、結局は、西吾野10時01分発の5020列車で先回りをする事にした。やって来たのは、「北辰の梟号」のステッカーを貼った4021Fだった。私はこの列車を武蔵横手で下車。駅の飯能方にある、高麗6号踏切から臨時列車を撮影することにした。
3003Fの飯能行き。(5022列車)
まずやって来たのは、5022列車である。ご覧のように、先程、横瀬駅で撮影した3003Fによる1003列車の折り返し列車。この場所で3000系の定期列車を撮る事になるとは、昨年の今頃は予想もしていなかった。そして、この後が、臨時飯能行きの5902列車となるのだが、その直後に、背後から5015列車がやって来るが、これが先程、武蔵横手まで乗車した5020列車の折り返し。この時、撮影場所の選択を誤った事に気がついた。5015列車は、5902列車と武蔵横手駅で交換するのだが、5903列車からの折り返しとなる5902列車は、4000系の8連での運転。後ろの4両には、「北辰の梟号」のマークが付いた4023Fの筈。つまり、反対側から撮れば、「北辰の梟号」同士の並びとなったのだ。
西武秩父行き5015列車と交換する5902列車。
「北辰の梟号」同士の並び、撮りたかったぁ・・・ 気を取り直して、出発した5902列車を撮影する。
武蔵横手駅を出発する臨時飯能行き5902列車。
方向幕は、何故か「臨時」を表示している。下りの西吾野行きは、「西吾野」の幕が無いので、「臨時」としていたのは解るが、上りは飯能行きでの運転だから、「各停 飯能」でも良い筈。あえて、「臨時」としている意味が解らないが、趣味的には、「臨時」幕で運転してくれた方が、定期列車との違いが解るので有難い。しかし、旅客案内上は望ましくないのでは?と思う。
そして気になるもう1本の臨時列車。5904列車の到着を、この場所で待つ事に。
臨時飯能行き5904列車。
先程の5902列車と同じく、この列車に関しても「臨時」表示での運転となった。
この撮影を以て、2009年の奥むさし駅伝臨時列車の観察を終了とした。私は、武蔵横手より飯能行きに乗り込み、所沢方面へ向かった。来年こそは、5901列車充当車両の横瀬への回送列車を出迎える事が出来るよう、万全の態勢で撮影に臨まなくては。少しだけ悔いが残る観察記となった。
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