E31 三重単を撮影する
さて、小手指車両基地でのバレンタインイベント会場から出た後は、会場内で出会った知人とともに、車両基地に沿った公道より、留置中の車両を観察することにした。もちろん、その中でも気になっていたのは、三重連の形で展示されていたE31である。
「Valentine 小手指車両基地 Day」会場内にて、三重連で展示されていたE31。イベント終了後は、この3両の行方を追跡する事にした。
車両基地に沿った道をまっすぐ進み、E31の真横に到着した時は、ご覧のように、まだ3両ともパンタグラフを全て上昇させていた。しかし、その直後の事だが、3両ともパンタグラフを片方ずつ下げてしまった。
3両とも片パン状態になったE31。
この後、車止め付近まで行き、他の車両の観察をしていたのだが、暫くするとE31が動き始めて、車両基地内を小手指駅方向に進んで行った。これは本日中に返却回送がありそうな気配である。私達は少々休憩した後、小手指駅へ移動する。すると、ホーム上では何かを察したのか、数名のファンが張り込んでいた。その光景を見て、小手指駅の下りホーム上で暫く観察することにした。
観察開始からおよそ15分が経過した頃、車両基地側から、イベント会場内で展示された東京メトロの7110Fの回送が、小手指駅1番ホームに入線して来た。そのまま回送列車として出発していく。そして、その後ろから、E31のライトが見えてきた。E31は駅手前でいったん停止した後、先行の回送列車の動きに合わせて発車。ゆっくりと1番ホームに入線してきた。
小手指駅1番ホームに入線するE31+E34+E32。
駅構内ではあるが、E31が三重連で走行する瞬間を始めて撮影する事が出来た。もともと2両1組で運転されていたE31。三重連で運転したのは、実は昨年が初めての筈で、昨年の夏に開催された南入曽車両基地のイベント終了後も、三重連で返却回送が運転された。しかし、この時は撮り逃してしまっていた。それだけに、今回、三重連が撮影できたことは、とても嬉しかった。イベント会場よりも、私にとっては、これからが本番と言えるかもしれない。
小手指駅1番ホームの発車案内機とE31。
E31の三重単は、小手指駅に3分ほど停車した後、所沢方面へ向けて走り去って行った。私達も、E31を追跡する事になる。最近の傾向として、E31が小手指車両基地から返却回送される場合、小手指駅ホーム上での折り返しをしないで、所沢駅6番線で折り返すパターンとなっている。おそらくは今回もそうなるはず。であれば、人が多そうな所沢での撮影は避けたい。そう思って、飯能へと先回りする事にした。私達が飯能駅に到着すると、既に1番ホームの池袋方には、数名のファンが待機していた。そこで、私達もその後ろに陣取り、主役の到着を待つ事にした。時間が経つに連れて、徐々にファンの数が増え始める。それも、中学生ぐらいの子達が目立つ。最近の中学生・高校生は実に活発だ。私達が彼等の年だった頃では考えられない話である。
飯能駅到着から、およそ30分後の事。ようやくE31の三重単が、ホームの無い飯能駅1番線へと入線して来た。この時、1番ホームには池袋行きが停車中。池袋行きの出発を待って、E31の撮影を開始した。
飯能駅に到着したE31の三重単。
E31の三重単は、飯能駅までE32を先頭に走って来た。飯能駅入線時、先頭を務めたE32のみパンタグラフを2つとも上昇し、残り2両は、進行方向後ろ側のパンタグラフのみを上昇していた。しかし、飯能駅からは向きが変わり、E31が先頭に立つ事になる。そこで、飯能駅では、折り返し運転に備えて、パンタグラフの上昇する向きを変える作業を実施していた。私は、その作業を記録するため、ここで4枚ほど撮影する事にした。
まずはE32(最後部)の池袋方のパンタグラフが下がる。
続いてE34(中間)の飯能方パンタが上昇し、一瞬ではあるがE34のパンタが全て上昇した状態に。
E34の池袋方パンタグラフが下がり、更に飯能から先頭に立つE31の飯能方パンタグラフが上昇。これで折り返し運転に向けたパンタグラフの調整は完了する。
この後、1番ホームに電車が到着したため、いったん撮影を中断。そして、再び電車が出発して行った後に、もう一度、三重単を撮影してみた。
出発を待つE31+E34+E32。
この撮影を終えると、すぐにE31の三重単は飯能駅を出発して行った。出発していくE31を見送りながら撤収作業に入る。緊張感から解放されたのか、三重単を撮り終えたら、急に寒さが身にしみてきた。私達は、いったん改札を出場した後、再び入場し、所沢へと戻り、一緒に撮影した知人と、駅近くの居酒屋で祝杯をあげてから帰宅した。
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