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戸倉駅構内の車両基地を訪ねる

さて、新駅の千曲からは、乗車駅証明書を手に上り列車に乗車。隣駅の戸倉へと向かった。

41運用に就いていた169系湘南色編成は既に入庫している。実は、2008年11月15日に訪れた時、湘南色編成は、41運用終了後、上り本線の隣の線に留置されていた。今回も同じ条件であれば、戸倉駅のホームから湘南色編成を撮影できる。まだ陽もあるし好都合だ。そう思って戸倉駅へと向かった。しかし、私たちが戸倉駅に着くと、湘南色編成の姿が見えない。おかしい。よく見たら、洗浄線に入れられていた。これでは、ホームからの撮影は厳しい。湘南色編成については、後程、車両基地の方向へ近付いて様子を見ることにして、まずは、ホーム上から、留置中の赤い169系を撮影することにした。

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車両基地内に留置中の169系

この日、上り本線のすぐ隣に留置されていた169系は、クモハ169-1+モハ168-1のトップナンバーユニットを含んだS51編成だった。

S51編成撮影後、私たちは、千曲駅の乗車駅証明書を持って、改札口へと移動する。改札の窓口で、乗車駅証明書を見せて運賃を支払う。その際、窓口に貼られていた「改正時刻表発売」のビラに目が止まった。どこかで見たような写真を使っていた。たぶん偶然だろう。そう自分に言い聞かせて駅前から歩きだすことに。

車両基地のある側へは跨線橋が通じていないため、近くの踏切まで歩かなくてはならない。目の前に見えているのに、こういう時は不便さを感じる。軽井沢方の踏切を渡り、線路に沿った細道を歩いていくと、洗浄線が見渡せる位置に出た。まずは、ここから作業中の169系を撮影する。

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洗浄線にいた湘南色のS52編成。

狭い構内に併設された車両基地。駅に面した留置線は、洗浄線も含めて僅か3本ほどであるが、実はその奥に、もう1本、駅構内から分岐して東側へと伸びている線がある。これも車両基地の一部。元々は採石場の引き込み線だったようだが、しなの鉄道への転換時に、この戸倉に車両基地が併設されることなり、この引き込み線を活用したようである。車両基地に沿った道路は、この引き込み線上の踏切につながっているので、まずは踏切上から奥の留置線を撮影してみた。

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採石場への引き込み線跡地(?)を活用して作られた留置線。

奥の留置線には、115系と169系が留置されていた。途中までではあるが、この留置線に沿っても道路があるので、出来るだけ留置車両に近付いてみた。

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留置線上にいたのはS54編成だった。この編成は、ATS-P型が搭載されたままの編成で、一番最後にしなの鉄道入りした車両である。S54編成の後ろにも、169系の姿が見える。消去法から、S53編成と断定できる。

この後、私達は駅へと戻るが、今来た道を引き返すだけでは味気ないため、この留置線に沿った道を長野方向へ進み、長野方の踏切を渡って駅へと戻る事にした。駅へ向かう途中、長野方の踏切上から、留置中の車両を撮影してみた。

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戸倉駅の長野方にある踏切から、湘南色のS52編成と、赤いS51編成との並びを強引に撮影。

湘南色と赤のツーショット。かなり強引な撮影ではあるが、最後にこの組み合わせで撮影出来て良かったと思っている。この撮影を以て、私達はしなの鉄道での撮影を終了。戸倉駅から長野へ向かって、駅近くで食事をした後、新幹線で帰京した。

この取材から8日が経過。3月22日を以て、湘南色でのS52編成の運転は終了した。そして、今頃は、長野総合車両センターへと入場し、しなの鉄道のオリジナルカラーへの塗装変更が始まっている事だろう。昨年夏、もう湘南色での急行型電車を見る事はないだろうと思っていた矢先の湘南色復活のニュース。軽井沢駅で湘南色編成を見た時は、本当に感動した。同じような思いをされた鉄道ファンの方は多いと思う。この半年間、我々鉄道ファンを本当に楽しませてくれた、しなの鉄道の関係者の皆さんには、心より感謝いたします。

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