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秩父鉄道「2009わくわく鉄道フェスタ」会場へ

では、旅行記より先に、秩父鉄道「2009わくわく鉄道フェスタ」の話題から。

武川駅より、広瀬川原行き直通列車に乗り、いざ「2009わくわく鉄道フェスタ」会場へと向かう。乗車したのは、元東急8500系改造の7000系第2編成。両端の先頭車は、中間車から改造された車両であり、第1編成と異なり、非貫通構造の運転台が設けられている。走り出すと、東急8500系そのものであり、走行音も秩父鉄道らしさを感じさせない。乗り心地も実に快適だった。

10時52分、広瀬川原に到着する。昨年同様、タラップを使用して下車し、会場内へと入って行く。既に会場内は多くの人で賑わっていた。この状態で集団行動するのは困難と判断し、14時までフリータイムとする。

時刻は11時。まだ昼食には早いのだが、食べ物が売り切れてしまってもいけないので、先に食事を摂ることにした。手打ち蕎麦の実演販売があると知り、この蕎麦を昼食とする事にした。実演会場へ向けて歩き続ける。その道中、電気車修繕庫の前を通ると、修繕庫の中にこんな車両が入っていた。

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旧秩父鉄道カラーに塗り替えられた1000系。

今年、秩父鉄道は創立110周年の節目の年。そこで1000系1編成を、昭和63年まで活躍した100形車両に採用されていたカラーに塗り替えて走らせることになった。この編成は、5月30日から営業運転に就くことになっており、初日は、リバイバルカラー車運転開始を記念し、熊谷~影森間に、この編成を使用した臨時急行を走らせることが、この会場内でも発表されていた。

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中間車も撮影。

ちなみに、このカラーが1000系に塗られるのは、初めてのことである。また11月には、1000系デビュー当時に纏っていた黄色+茶帯のカラーも再登場する事になっており、秩父鉄道1000系は、国鉄色4編成と合わせると、秩父鉄道の現行カラーの比率が低くなってしまう事になる。

さらに、そばの実演販売会場へ向けて歩き続ける。人込みをかき分けながら、ようやくそばの実演販売橋上に到着。早速中へ入って行くが、中はとても混雑していた。食券購入後、座席を探してみるが、座席は確保できず、そのまま立って食べることにした。10分ほど待って、お蕎麦が到着する。

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会場内で実演販売されいていた手打ち蕎麦。

蕎麦好きの私。早速食べてみるが、地元、熊谷そば打ち愛好会の皆さんが実演しているだけあり、とても美味しかった。

食べ終わってから、いよいよ細かく見学していく。まずは、転車台から観察する。今年も模擬運転を実施していた。

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転車台模擬運転に使用されていたデキ107。

パンフレットでは、ディーゼル機関車が使用されるように記載されていたが、今年は電気機関車のデキ107が使用されていた。

転車台を見終えた後、少しずつ会場の中心へ向けて進んで行く。その途中、こんな物を発見した。

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旧秩父鉄道カラーに塗られたドラム缶。

1000系1編成へのリバイバルカラー化に際して、このドラム缶に試し塗りが実施されたようである。

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部品取り用の12系客車。

パレオエクスプレス用として、4両の12系客車が活躍しているが、JR東日本から譲渡された際に、部品取り用として、もう1両入線していた。この車両は使用されることもなく、国鉄色を保ったまま留置されている。

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救援車 スム4044。

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お馴染み、鉱石輸送用のヲキ100。

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トキ506。

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元都営地下鉄6000系と、元東急8500系中間車。

共に部品取り用として秩父鉄道にやって来た両車が、このように並んで停められていた。ちなみに、この近くには、昨年まで、秩父鉄道オリジナルの500形車両も置かれていたのだが、東急からの譲渡車入線前に解体されてしまったようである。

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運転台乗車体験に使用されたデキ201。

普段は、パレオエクスプレスの入替・回送用に使用されているデキ201も、この会場内で運転台乗車体験用に展示された。

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手旗体験に使用されたデキ101。

既に車籍が無いデキ101。この車両も、今回は手旗体験に使用されたため、機関車だけを撮ることは難しかった。

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お馴染み機関車3台並び。

3台並べられた機関車。左からデキ503・デキ303・デキ103と、末尾が「3」の車両で揃えられた。

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休憩用車両として開放された12系客車。

そして、このイベントのメインとも言える、電車の展示スペースへ。今回は、3月末より営業運転を開始したばかりの7000系電車(元東急8500系)と、1000系の国鉄色編成のうち、昨年のイベントで展示されなかった関西線色の1009Fが展示された。

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展示された7000系2編成と、1000系関西線色の1009F。

7000系には、2編成とも「わくわく鉄道フェスタ」のヘッドマークが掲出されていたのだが、当日中にオークションにかけられてしまったため、私が撮影した時は、既にヘッドマークが外されてしまっていた。なお、7000系のうち、左側の7001Fは、休憩用車両として車内が解放されていた。

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わくわく鉄道フェスタに合わせてパレオエクスプレスはお休み。C58 363号機が展示されていた。

今年、登場から66年。「緑寿」を迎えたC58 363号機には、新しい緑色のナンバープレート(2代目パレオカラー)が作られ、8月30日まで、このナンバープレートを付けて運転する事になっている。

この後、部品即売などを覗いたりして、撮影は暫く休憩。30分ほどして、改めて会場を見渡してみると、電気機関車とC58のヘッドマークが変わっていたので、もう一度撮影してみた。

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「臘梅号」等のヘッドマークが掲出された電気機関車。

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「秋の秩父路ゆうゆう号」のヘッドマークが掲出されたC58。

ネットで調べてみると、実際に2001年秋に、このヘッドマークを掲出したパレオエクスプレスが運転された事があるそうだ。

この時点で、時刻は14時。オフ会の集合時間となる。私は集合場所へ向かった。そして、いよいよ、イベント会場を離れることになる。ここからは徒歩での移動。体力勝負が続く。

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コメント

二度目まして。

茶色ツートンの1000系、バッチリハマってます。
西武451系や411系のイメージがあるのか、違和感がありません。
黄色+茶帯も登場予定とは、ホント、秩父鉄道は心憎いですね。

現行の白ベースの標準色は汚れが目立つうえ帯の退色も進行し、運転台窓のブラックフェイスもイマイチで私はあまり好みではないんです。
やっぱり誕生世代(のデザインの車体)に合ったカラーリングってのがあるように思えます。

茶色濃淡はチョコレートケーキ、黄色茶帯はカステラのようで、甘い魅力が沸きます。

最近こうしてリバイバルカラーが流行っていますが、なんと京成3300形には青電塗装が登場したそうですよ。

投稿: ひみつ | 2009/05/28 23:43

ひみつさん、二度目のコメントありがとうございます。

仰る通り、秩父鉄道の旧塗装は、西武の赤電カラーに近いものがありますし、旧国鉄101系自体が、西武鉄道の451系とデザインも似ていますから、今回の旧塗装化を歓迎している方は多いかもしれませんね。

京成電鉄の3300形の青電カラーですが、私もあるサイトで確認しました。幼いころに乗車し、かすかに残る青電の記憶と比較すると、何か色合いが違うような気がしているのは私だけでしょうか。

投稿: TOMO | 2009/05/30 02:55

今回の京成の3300形青電、たしかに色に若干違和感を感じます。

現役当時の色はあれよりも緑の濃淡がお互いに歩み寄ったイメージがあります。
つまり、今回は上下がより濃く、窓周りはより淡くなっている感じですね。

きょう(31日)京成に乗りましたが、東中山で京成ではなく京急600形の青電(Y150PR車両)に遭遇しました。
件の青電のデビューはまだ先みたいですね(さらに赤電2種が出そろってからとかの噂も…)。

投稿: ひみつ | 2009/06/01 02:00

ひみつさん、やはり京成の青電には違和感をお持ちでしたか。

仰る通り、窓周りの部分がやや薄いような気がするのですよね。もっと濃い色だったと言う気がしています。

でも、懐かしいカラーですので、私もこの目で見てみたいとは思っています。

投稿: TOMO | 2009/06/02 02:24

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