6月27日は、午後から時間が取れたので、千葉へ出掛けてきた。
先日、房総半島に残る113系を置き換えるため、京浜東北線から転用された209系2100番台車の配給列車を撮影したが、後継車両の登場により、113系に残された時間もあと僅かとなった。引退への花道と言うことなのか、JR東日本千葉支社では、この113系の一部を、東海道本線で慣れ親しんできた湘南色に塗り替えて運転する事を発表した。また、同時に、置き換えが計画されている久留里線のキハ30も、国鉄時代のカラーに塗り替えて運転する事を発表。これから夏に向けて、千葉支社エリア内では、リバイバルカラーの車両が続々と登場する事になる。そのうち、113系の湘南色編成の第1弾が、この度出場し、25日から営業運転に復帰した。113系と言えば、やっぱり湘南色が一番と思っている私には、この湘南色復活は朗報だった。1日も早く実車を見てみたい。早速、ネットで調べてみると、これから千葉へ向かうと、この日最後の運用となる内房線の192M(千葉16時07分着)には間に合う事が判明した。こうなると行くしかない。13時頃出発。途中、東京駅で昼食休憩を挟み、千葉駅の近くで、被られずに撮影が出来る本千葉駅へと向かった。
東京駅から総武線の快速電車に乗って千葉へ。更に、千葉から113系の内房線安房鴨川行きに乗り換え、本千葉駅に到着したのは、192M到着のおよそ50分前である15時15分頃のことであった。この時点で、ホームの蘇我方には、先客が6名ほど。とりあえず、まだ時間もあるので、ホーム上を行ったり来たりしながら、113系や211系を撮って暇をつぶす。また、この間に、撮影後の折り返し乗車に備えて、改札の入出場も済ませておいた。そして、15時55分頃から、ホームの蘇我方に陣取り、湘南色編成の到着を待つ。この時点で、この場所には20名ほどのファンが集まっており、湘南色復活への関心の高さを感じた。16時03分、内房線君津行きの113系が出発すると、前方から、湘南色の113系の姿が見えた。まずは、かなり強引ではあるが、スカ色と湘南色の113系との離合シーンから撮影した。
千葉で湘南色の113系が復活。まずはスカ色と湘南色の113系の離合シーンから撮影を開始。
スカ色の113系と湘南色の113系との並び。ちょっと前までは、横浜や戸塚で気軽に見られた光景だが、1999年12月4日のダイヤ改正より、横須賀線がE217系に統一され、113系同士でのこのような並びは見られなくなっていた。それだけに、この並びはとても新鮮に見えた。
そして、この後は入線シーンを撮影する。
本千葉駅に入線する113系マリ117編成。
今回、湘南色に塗り替わったのは、4両全てが2000番台車で構成されたマリ117編成である。3年前まで、実際に東海道本線で活躍していた編成で、この姿が本来の姿と言っても過言ではない。東京方の先頭車である、クハ111-2056の正面の運転席側及び助手席側の窓ガラスを支持するHゴムが黒色のものになっているが、それ以外の窓ガラスを支持するHゴムは、全てグレーのものを使っており、国鉄時代の姿に近い車両が選ばれたようだ。出来れば、JRマークは無くしてほしかったが、JR東日本の113系では、2006年まで実際に見られたカラーだからか、JR仕様で出場している。
この後、私は、マリ117編成に乗り込み千葉へ。乗ってしまえば、ごく普通の113系である。湘南色の車両に乗っているのだと、考える間もなく、終点の千葉に到着である。
私は、幕張車両センターへと回送されるマリ117編成を撮るべく、総武線各駅停車が発着する2番線ホームへ移動。ホームの東京方まで歩いている間に出てしまうかなと、正直言って冷や冷やだったのだが、どうにか間に合った。
運用を終えて、幕張車両センターへと向かうマリ117編成。
走り去るマリ117編成。銚子・安房鴨川方の先頭車となるクハ111-2152は、ご覧のように窓ガラスを支持するHゴムが全てグレーのものとなっており、先ほど撮影したクハ111-2056とはやや感じが異なって見える。東海道時代には使用してなかった幌を使用している点も、千葉オリジナルと言った感じである。
こうして、千葉で復活した湘南色の113系撮影は、慌ただしく終了した。これから夏にかけて復活するキハ30の国鉄色車両と合わせて、今年の夏は千葉方面へ足を向けることが多くなるかもしれない。
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