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流鉄5000系の甲種輸送を撮影

6月22日、流鉄5000系の甲種輸送が予定通り実施された。今回も、この甲種輸送に合わせて休暇を取り、撮影に臨むことにした。

流鉄へ向かう5000系(旧101系)は、前の記事でもお解かりの通り、前日の朝までに所沢駅6番線に送り込まれていた。そして、当日、新秋津を10時25分に出発する事になっている。最近の傾向として、新秋津出発のおよそ1時間前に所沢を出発すると言うパターンが続いているので、9時頃に所沢陸橋へと向かうと、20人ほどのファンが集まっていた。私は階段の踊り場付近に空きを見つけて、カメラを構える。そして9時25分頃のこと、E31+E34+流鉄5000系が、ゆっくりと近づいて来た。

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新秋津へと向かうE31+E34+流鉄5000系。

普段、この場所から撮影をすると、道路標識が必ず入ってしまうのだが、今回は、機関車2両+電車2両と、いつもよりも短めの編成と言う事で、道路標識を入れないように撮影してみた。

所沢陸橋での撮影を終えると、今度は新秋津へと向かう事になるが、実は、この時、西武池袋線が早朝発生した人身事故の影響により、ダイヤが大幅に乱れての運転であった。9時40分頃、所沢駅に戻って来ると、駅の発車案内機は、発車時刻が表示されない状態だった。とりあえず、次の電車が秋津に停車する快速池袋行きだったので、この列車に乗る事にするが、入線してきた電車を見ると、月曜日の9時40分頃の電車にしては、やや混んでいるかなと言う感じだった。

秋津駅に到着すると、足早に新秋津駅方向へと進んで行く。既に甲種の新秋津出発時刻までは、残り時間30分程になっており、撮影時間に余裕はなかった。それでも、越谷貨物ターミナルまでの牽引機と訓練用のクモヤ143とのツーショットは押さえておいた。越谷貨物ターミナルまでの牽引を担当するのは、最近では数が少なくなった3色更新赤プレート車であるEF65 1057号機だった。

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越谷貨物ターミナルまでの牽引を担当するEF65 1057号機と、訓練センターのクモヤ143。

平日と言う事で、訓練センターのクモヤ143のパンタグラフが上昇していたのは、嬉しい誤算であった。

撮影後、急いで新秋津駅へと戻る。改札を入って、ホームへ降りて行くと、タイミングよく南船橋行きがやって来た。この電車に乗り込み、先を目指す。この時、同行した快急新所沢氏と、どこで撮るか車内で相談する。東川口が良いのではないかという結論に達し、現地で降りてみるが、あまりの人の多さに退散。結局は、甲種通過直前の列車に乗り込んで、南越谷まで移動した。東武伊勢崎線の高架橋があるせいか、この駅で待っていたのは5人ほどと実に少なめだった。撮影準備が出来た頃、前方からEF65 1057号機の姿が確認できた。

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EF65 1057号機+流鉄5000系。EF65 1057号機は、越谷貨物ターミナルまでの担当。

この先、越谷貨物ターミナルへ入線する関係からか、EF65 1057号機は、比較的ゆっくりとしたスピードで南越谷駅を通過して行った。

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南越谷駅を通過する流鉄5000系甲種。

撮影後、後続の武蔵野線電車で、再び先回りをする。車内から越谷貨物ターミナルに停車中の流鉄5000系を確認。この時点でEF65は外されていたが、ここから先の牽引を担当するDE10は、まだ連結されていなかった。ここから先、武蔵野線内は南流山までの各駅で撮影が可能なのだが、全て素通りし、常磐線との連絡線である馬橋支線が見渡せる歩道橋へ行く事にした。常磐線の新松戸~馬橋間にある歩道橋からの撮影となるのだが、やはり考えることが皆さん同じなのか、この歩道橋上も10人程度の方が既に待機していた。何とか撮れそうな場所を確保して、甲種輸送の到着を待つ。現地到着からおよそ20分後の事。前方より、原色のDE10に引かれた流鉄5000系がゆっくりと近付いて来た。

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DE10 1555号機に引かれ馬橋支線を行く。

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流鉄の拠点である馬橋は、もう目前である。

後追いの画像、よく見ていただくと、右上に黄色い電車が写っている。流鉄の「なの花」編成である。馬橋へやって来た5000系車両は、この車両によって流鉄線内へと入って行く事になる。

この後、流鉄線内の撮影に移行するため、流鉄の線路沿いの道を流山方向に進む。ちょうど馬橋と幸谷の中間地点にある踏切で待機する。この辺りで雨が降り出し、傘をさしながら待つ事に。そして、およそ40分後の事。先輩である「なの花」に牽引された流鉄5000系がゆっくりと通過して行った。

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「なの花」に牽引されて流鉄線内を進む5000系車両。

今回の流鉄線内の輸送は、てっきり定期列車への連結だと思っていたのだが、実際には、自連アダプターを付けた「なの花」を事前に回送させて、定期列車に時刻変更を掛けた上で、臨時回送列車として運転した。

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流鉄線内を走る女性専用車。

西武時代に貼られていた女性専用車及び車内マナーステッカーはそのままの状態である。

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ゆっくりと流山へ向かう5000系車両を後追い。

この後、流山へ様子を見に行く事も考えたのだが、実は馬橋支線を見渡せる歩道橋上から、あるものを見かけたため、午後の撮影はそちらを優先とした。よって、流鉄5000系甲種の撮影は、この撮影を以て終了とした。

待望の新型車両として入線した流鉄5000系。これからデビューに向けて、流山で改造が行われる模様。正式なデビューはもう少し先となりそうだ。

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コメント

新秋津の訓練センターにクモヤ143がいるなんて、全然知りませんでした。それにしても馬橋で何を見つけたのか、物凄く気になるところです。

投稿: 岩崎友裕 | 2009/06/23 02:13

こんばんは。

今回の甲種は、編成の短さと天候のせいもあって、駅撮りの方はかなり分散されていましたね。
とは言うものの、越谷(タ)より先で撮影しようと思っていた、越谷レイクタウン駅はかなりのファンがいたため、その次の吉川駅にしましたが・・・


新たに活躍の場を与えられようとしている101系を見て喜ばしいと感じる反面、個人的には大好きな701系列が各地で少しずつ減っていくのは少々複雑な気分です。

少なくとも、残された車両はできるだけ記録したいところですね。

投稿: Fujickey | 2009/06/23 02:39

こんばんは。
いつも暇をみては覗かせていただいております。

22日(月)朝の遅延にモロに巻き込まれました。所沢駅通過はAM8:30頃でしたでしょうか。ほんのわずかの時間でしたが車窓から譲渡車両を見ることが出来ました。「流鉄」行きだったのですね。
秋津駅までの走行の間、のべ2~30人のカメラマンがいたでしょうか。多くの方が興味を示されていたことには驚きました。

余談ですが・・・
遅延によるものなのでしょう、ひばりヶ丘駅で有楽町線7000系の「準急 池袋(行)」を見ることが出来ました。地下鉄車両の「西武池袋」行は初めてみました。ただ車両側面の行先表示がありませんでしたが、出来ないのですかね?
副都心線が開業する前は、有楽町線直通列車は運行から排除する形をとっていたかと思いますが、今は違うのでしょうか。それともラッシュ時間帯だったから「西武池袋行」で混雑緩和を図ったのでしょうか。
列車遅延で-1、譲渡車両見れて+1、7000系「準急 池袋(行)」が見れて+1、結果としてプラスの気持ちの1日でした。

投稿: ていゆう | 2009/06/23 23:05

皆さん、コメントありがとうございます。

岩崎友裕さん>
新秋津のクモヤ143、結構前からいます。もう3年ぐらいになるかもしれません。訓練用車両ですので、車籍は既に無いそうです。

Fujickeyさん>
トラックバックありがとうございました。Fujickeyさんも全行程撮影されたようですね。武蔵野線内は、平日にもかかわらず、多くのファンが集まっていました。南越谷から先に関しては、私もどこで撮るか悩みましたが、結局は馬橋支線にしてしまいました。

ていゆうさん>
当日は、朝から池袋線で人身事故があり、ダイヤが大幅に乱れていましたね。ていゆうさんも出勤時の足が乱れて大変だった事と思います。そんな中、所沢で流鉄へ旅立つ車両を見ることが出来たことで、少しでも気分転換につながったかと思います。
メトロ車の西武線池袋乗り入れは、ダイヤが乱れた時は、時々あるみたいですね。理由が理由だけに、あまり嬉しくは無いですが・・・ ちなみに、昨年11月3日には、入間航空祭に伴う臨時ダイヤのため、定期列車の急行池袋行きに、メトロの10000系が充当されています。実はこの日も人身事故があり、ダイヤ乱れもありましたが、この急行池袋行きが飯能を出発する時点では、まだダイヤが乱れていませんでしたから、最初から計画的に実施されたようです。

投稿: TOMO | 2009/06/24 02:35

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6月22日(月)、所沢→新秋津→越谷タ→馬橋→流山の間で元西武新101形の流鉄譲渡車の甲種輸送が行われました。 記事作成上の都合で、とりあえずまずは西武線内の記事です。 20日終電後に方転回送が実施され、E31+E34+譲渡車2両は一日以上所沢で留置されました。方転時に...... [続きを読む]

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