« 流鉄5000系の甲種輸送を撮影 | トップページ | 西武池袋線注目の3ドア車 271Fと3011Fを撮影 »

常磐緩行線の203系・207系900番台車を撮影

さて、流鉄の甲種輸送を撮影するために訪れた、馬橋支線を見渡せる歩道橋からは、常磐線の電車もよく見えた。待ち時間の間に、何本も常磐線の電車が通過していくのが見えたが、一番奥に見える常磐緩行線の電車も、私にとっては大変気になる存在であった。

既に複数のブログで取り上げているが、先日、この常磐緩行線に投入される新型車両、E233系2000番台車が落成し、東急車輛から出場している。今年度は1編成のみの投入との事だが、これから先、同線で活躍を続けている、203系・207系900番台車を、このE233系2000番台車に置き換えることになる。この新型車両の投入により、特に気になるのが1編成のみの存在である207系900番台車である。207系900番台車は、国鉄末期の昭和61年に登場した通勤型車両。国鉄としては最初で最後となるVVVFインバーター制御車両として登場した。もともと、試験的要素の高い車両である事から、JR東日本としては、207系はこの編成1本のみの製造に終わり、希少車となってしまった。今回のE233系による置き換えでは、この207系900番台車が真っ先に置き換えられることが予想されており、せっかく馬橋まで来たからにはどうしても撮っておきたかったのだが、待ち時間の間に、同車両が通過するのを目撃。この日は「15K」運用で運転されている事が判明した事から、流鉄の甲種撮影後は、207系を中心に撮影する事にした。

とりあえず、撮影場所をどこにするかを決める事から始める。思いついたのが金町駅だった。早速、新松戸から金町に移動。207系が充当される予定の列車の2本前の列車で金町入りし、同駅ホームの松戸方から進入してくる上り列車を撮影してみた。まずは、1本前となる列車から撮影を開始する。

Img_d8939s

金町駅に進入する203系マト69編成による代々木上原行き。

マト69編成による代々木上原行き。アルミ車体の203系にとっては、この編成がラストナンバーの車両となる。先行の代々木上原行きが、良い感じで撮れたので、この後にやって来る本命の207系900番台車も、同じような感じで撮りたいと思っていたのだが・・・

Img_d8942s

207系900番台車による代々木上原行きがやって来たが・・・

本命の207系900番台車を撮るには撮れたものの、ご覧のとおり、快速線を走るE531系と並んでしまい、カーブを曲がって来る姿を撮る事が出来なかった。このような被りは、全く想定していなかっただけに、ショックは大きい。

せっかく常磐線沿線まで来た以上、このままでは帰る訳にはいかない。この列車の折り返しを撮る事にしよう。ここで遅めの昼食休憩を挟み、今度は、金町駅ホームの上野方から、下りの緩行線列車を撮る事にした。」

Img_d8946s

203系マト58編成による我孫子行き。

Img_d8953s

東京メトロ6000系第4編成による我孫子行き。

Img_d8954s

東京メトロ6000系第16編成による我孫子行き。

2本続けてやって来た東京メトロ6000系による我孫子行き。第4編成及び第12編成と、比較的初期に登場した車両で、ともに30年以上走行している編成であるが、あまり古さを感じさせない。

Img_d8955s

マト69編成が我孫子行きとして戻って来た。

と言う事で、次はいよいよ207系900番台車となる。今度は被られる心配はない。確実に撮影できる。あとは落ち着いて撮るだけだ。マト69編成に遅れること12分後。207系900番台車が金町に戻って来た。

Img_d8957s

207系900番台車マト71編成による我孫子行き。

撮影後、一駅ではあるが、松戸までマト71編成に乗車してみた。久しぶりに聞く207系VVVFの音。ほぼ同時期に出たせいか、東急東横線の9000系車両と似ているような気がした。

この撮影&乗車を以て、常磐線沿線から撤退。新宿経由で帰宅した。

| |

« 流鉄5000系の甲種輸送を撮影 | トップページ | 西武池袋線注目の3ドア車 271Fと3011Fを撮影 »

鉄道」カテゴリの記事

鉄道:JR東日本」カテゴリの記事

鉄道:東京メトロ」カテゴリの記事

コメント

被られてしまったのは残念な事だと思いますが、僕だったらこう考えるでしょう・・・「E531系との並びが撮れたから、良しとしよう」と。ところで東京メトロ06系には、遭遇しましたでしょうか?

投稿: 岩崎友裕 | 2009/06/24 11:24

常磐線の203系ですが、先日湘南新宿ラインに乗って帰宅した日の話ですが、大崎を出ると車両基地があってそこに203系や209系0番台、209系2200番台、E217系のグリーン車だけが2両放置されていました。次の日にも同じルートで帰宅したときに見ると、203系はもういなくなっていました。

今年度登場したE233系2000番台の増備により203系や207系は常磐線からの撤退が予定されていて、常磐線各駅停車は209系とE233系、そして千代田線6000系や06系のみとなってしまい、首都圏の新しい通勤型が残るのみとなってしまいました。203系は製造時期がいつなのかを知れば廃車されるか他の路線へ転用されるか分かりませんが、207系はVVVFモーター装着の面で関西あたりに転用される気がします。

E233系2000番台は他の0番台、1000番台、3000番台とは地下鉄乗り入れに即して前面の非常用扉の設置面で異なります。先日相鉄で11000系が営業運転を開始したのですが、2017年に相鉄線と東急東横線・目黒線が相互乗り入れをするようになると地下鉄乗り入れ対応車や目黒線用6両編成の車両を製造する必要が出てきますので、小田急4000系やJRE233系2000番台をベースとした12000系が製造されるかもしれません。

投稿: mi-ha- | 2009/06/24 11:50

岩崎友裕さん、miーhaーさん、コメントありがとうございます。

岩崎友裕さん>
今回は、引退がほぼ決まっていると思われる207系900番台車をしっかり撮っておこうという目的で金町に行っていますので、「E531との並びが撮れた」という気持ちにはなれませんでした。過去にも被られたことが何度かありまして、金町での撮影の相性はどうもよくないみたいです。

miーhaーさん>
203系の検査は、大崎駅を出てすぐ、湘南新宿ラインの車内からも見える東京総合車両センターで実施していますので、miーhaーさんがご覧になったのは入場中の車両ではないかと思います。私も何度か目撃したことがあります。
今回、E233系2000番台車投入により、置き換えが予想される203系・207系900番台車を撮影しましたが、203系は、0番台に関しては201系と一緒で、登場時期も0番台車に関しては昭和57年と、201系と同年代の車両です。昨今の状況から判断しますと、間違いなく廃車となるでしょう。また207系900番台車も、国鉄最後の新型通勤電車ですので、デビューから20年以上は経過しています。既に同年代に登場した205系にも廃車が発生していますし、やはり、こちらも廃車となることは間違いないと思います。
ちなみに、203系投入前に活躍していた103系1000番台車は、当時の国鉄が転用改造をして、一部の車両が105系となり、今でも和歌山で活躍を続けていますが、既に転用先での使用期間の方が長くなってきているようですね。国鉄時代なら、このような転用もありましたが、今はまずすんなりと廃車になるんじゃないでしょうか。

投稿: TOMO | 2009/06/25 12:56

常磐緩行+千代田線は06系といい07系のアルバイトといい試作車そのものの207系や試作要素満載の209系などなどレアモノの宝庫です。
それにしてもメトロの6000系は長持ちですね。
相棒は何度も変わってるのに。
なのでこちらもいつ引退話が出て来るかわかりませんので、合間に記録しておきたいところでしょう。

投稿: たこさん | 2009/06/25 17:52

常磐緩行は90〜92年度の高校3年間の通学で乗っていました。
登校時刻にちょうどいい列車がJR車の霞ヶ関行きで、203系は毎日乗っていましたし、207系が来ても特別何も思いませんでした(笑み)
203系はアルミ地肌のドアや座席脇のパーテーションなどにキズが目立ち、内装はあまりいいイメージがありませんでした。
今もあんまり変わってないと思いますが。

不思議なもんで、千代田線の直近3度の利用では、06系、207系、209系1000番台(順不同)がすべて狙わずにガチでやって来ました。
もちろん、高校時代と違って「こりゃツイてる」と思うわけですが。

後釜のE233系2000番台は小田急4000系に似た雰囲気ですね。
代々木上原でホームを挟まずに並ぶので、そこでじっくり見比べたいものです。

近い将来その小田急車・JR車がお互いの線路まで入るという話や、メトロ6000系に関しては新形式の16000系(10000系ベース。未発表)と東西線05系初期車の転入(ワイドドア15000系投入により捻出)による一部置き換えの計画もあって、北綾瀬支線の古株たちも含め、今後千代田線周辺が車両面で大きく変貌を遂げることになりそうです。

投稿: ひみつ | 2009/06/27 02:57

たこさん、コメントありがとうございます、

実は、この撮影をするために金町を訪れましたが、新松戸から金町まで乗車した車両は、209系1000番台車でした。これも折り返しを撮ろうと思ったのですが、こちらは綾瀬で折り返してしまい、今回は撮影できませんでした。

常磐線は、中電も含めますと、以前は珍車も多く、私は「一発屋路線」とよく言っていた時期もありますが、今では、快速と中電が、それぞれ車種統一をしたため、あまり珍車が目立たなくなりましたね。しかし、緩行線は、まだまだ車種も多いですね。そんな中、未だに活躍を続ける東京メトロ6000系、そろそろ後継車種が気になるところです。東西線用の15000系の投入が発表になった今、千代田線の6000系もいずれは・・・と言う気がしています。

投稿: TOMO | 2009/06/27 03:07

207系はなかなか運用が厳しくて我孫子で撮影したくらいですね。
後はマト103系さよなら時の撮影くらいです。

ちなみに千代田6000系ですが、故障多発の模様でこちらも新車投入の可能性があるとの事です。ただし、小田急のD-ATS改造のからみで、先に発表された東西15000系投入に伴う余剰車を、廃車前に千代田運用に入れるという話もありますね。

またTOMOさんとは撮影を一緒したいと思いますので、撮影時にお会いする事があればご挨拶させていただきますね。秋のオフ会は参加の方向ですよ。

投稿: 横山 正典 | 2009/06/27 16:21

ひみつさん、横山正典さん、コメントありがとうございます。

ひみつさん>
通勤や通学で毎日利用していると、俗に言うレアものと呼ばれるような希少車でも、全く珍しさを感じないと言う事はよくあります。例えば、私自身も、毎日乗ってはいませんが、毎日、西荻窪では東西線を見ていますので、引退した5000系メトロ車なんかは、現役時代、珍しさは全く感じませんでした。これが、毎日見られる環境から外れますと、凄く有難味を感じるようになるのですよね。たぶん、ひみつさんも同様かと思います。

千代田線・常磐緩行線に関しては、小田急も交えて、様々な噂が飛び交っていますよね。特に小田急車がJR線内まで入るようになると、常磐緩行線の日中12分間隔も解消されるかもしれないと、個人的には期待しています。

横山正典さん>
1編成しかないと言う事からか、やはり207系の撮影は苦労されている方が多いようですね。東西線の新車投入に伴う05系の転用と言うのは、何となく有りかなと思って、予想はしていました。まだ初期の05系も十分に使えるでしょうから、6000系代替のつなぎには十分でしょう。

これから201系四季彩の最後の記録など、可能であれば、撮影に出たいと思っていますので、またお会いしたときには宜しくお願いします。

投稿: TOMO | 2009/06/28 13:09

鉄道情報総合サイト「1番のりば」の記事によりますと、去る11月17日に207系900番代が松戸→上野→尾久車輌センターに回送されました。

投稿: 岩崎友裕 | 2009/11/18 12:24

「1番のりば」の記事によりますと11月19日に尾久車輌センターから207系900番代が、所属する松戸車輌センターに回送されました。尾久車輌センターでは、「ゆうマニ」ことマニ50―2186との連結試験が行われた模様です。

投稿: 岩崎友裕 | 2009/11/19 21:34

岩崎友裕さん、コメントありがとうございます。

いよいよ207系900番台車の終焉の時が、刻一刻と迫ってきましたね。今週は、いずれ実施されるであろう廃車回送に備えた訓練が尾久で行われたようですね。

ゆうマニと連結訓練をしたとなると、双頭連結器を装備しないノーマルなEF64(0番台)牽引の可能性もあるのでしょうかね。

投稿: TOMO | 2009/11/20 12:56

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 常磐緩行線の203系・207系900番台車を撮影:

« 流鉄5000系の甲種輸送を撮影 | トップページ | 西武池袋線注目の3ドア車 271Fと3011Fを撮影 »