209系ウラ65編成の配給輸送を撮影
さて、前の記事でも触れたように、8月11日は今年最初の夏休み。八王子駅開業120周年の節目の日で、E655系を使用した特別列車や、E259系の展示も行われた。まずは、E655系の特別列車を撮影しようと国分寺へ行ってみたのだが、見事に下り列車に被られてしまった。
このまま八王子へ行ってE259系を見ても良かったのだが、1時間にも満たない展示時間では、大したものは見られないと判断し、西国分寺から武蔵野線に乗り換えた。この日は火曜日。そう言えば京浜東北線を追われた209系の廃車のための配給列車って、火曜日に運転する傾向が多かったなあと思いだす。E233系の投入により、209系の廃車・転用が進んでいるが、これまでに、長野総合車両センターへの配給輸送を撮った事は一度もない。もし運転されていれば、そろそろ大宮を出てくる時間じゃないかと思い、駄目元で狙ってみる事にした。向かったのは、被られる危険性のない東所沢。私が到着した時点では、少年が2名待機しているだけだった。こりゃあ、今日は無いのか。そう思いながら待っていると、時間の経過に合わせて続々と若いファンがやって来る。気がつけば10名ほどになった。これで、209系の配給列車が有ると確信した。そして10時50分頃のこと、前方よりEF64+209系の配給列車がゆっくりとやって来た。
双頭連結器に改造されたEF64 1032号機に牽引され、長野を目指す209系ウラ65編成。
2007年12月から開始された209系の廃車。当初は、209系の電気指令式ブレーキの電源確保用に、豊田車両センターのクモヤ145を挟んで運転されるのが基本だったが、今年度に入ってからは、クモヤが連結されなくなった。これは、牽引するEF64にブレーキ読替装置の改造を行った事によるものと思われる。クモヤを連結した配給列車も一度は撮っておきたかった。
ちなみに、牽引を担当したEF64 1032号機は、最近になって双頭連結器に改造された車両。209系の転用改造が各地で行われている事から、配給列車の需要が増え、追加で改造されたようである。これにより、双頭連結器付きのEF64は1030・1031・1032の3両となった。
走り去るウラ65編成。
長野へと向かったウラ65編成。回送されたのは10両だが、このうち、サハを除いた6両は、姿を変えて再び首都圏に戻って来る事になるだろう。ここで撮影したのも何かの縁。再び首都圏に戻って来る時は、出迎えてやりたい。
こうして、初の209系廃車配給輸送の撮影は、無事に終了する事が出来た。
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コメント
TOMOさんこんばんは。
実は、このブログ、昼休みの暇つぶし用に(といったら失礼でしょうか?)会社の自分のパソコンにこっそりダウンロードして楽しませてもらっています。というわけで、この話題は今日のお昼にはキャッチしていました。
サハを除く6両が再び首都圏に戻ってくる可能性があるということは、やはり南武線向け2200番台に改造されて帰ってくる可能性が大ということでしょうか。
私も209系の廃車配給輸送は今から約3か月前の5月15日に小山駅で見たことあります。このときの牽引機はEF64‐1030号機、牽引されていた編成は6両に短縮されたウラ30編成でした。宇都宮もしくは小山車両センターへの疎開留置かとも考えたのですが、結局のところ私の頭の中では「?」のままです。
投稿: 村木雄一 | 2009/08/12 21:05
村木雄一さん、コメントありがとうございます。
時間別のアクセス数を見ますと、平日お昼の1時間帯は、急にアクセス数が伸びておりまして、平均150件ぐらいのアクセスが有ります。結構お昼休みに御覧になっている方が多いようですね。
さて、5月15日に小山で御覧になった209系ですが、この日は調べてみますと旧ウラ40が6両に短縮された状態で、留置先の高崎総合訓練センター(桐生)から東京総合車両センターへの配給列車が運転されたようです。御覧になったのはこの車両でしょうか?
投稿: TOMO | 2009/08/13 07:47
TOMOさんこんばんは。ご指摘ありがとうございます。携帯で撮ったこの209系の回送列車、よく見たら「40」の札になっていました。どこかで「ウラ30編成」と思い込んでしまっていたみたいです(;ω;)。
さて、桐生から東京総合車両センターへの回送ということは解体ではなさそうですね。もう今頃はすでに生まれ変わった姿になって再活躍しているのでしょうか?
投稿: 村木雄一 | 2009/08/13 20:39
村木雄一さん、コメントありがとうございます。
やはり御覧になった車両は、ウラ40の6両でしたか。ご報告ありがとうございました。
各鉄道会社とも、アスベストや騒音などの問題から、廃車した車両の解体場所には、色々と苦労しているようで、JR東日本でも、総合車両センターでの車両解体は、長野・郡山・秋田の3カ所に限られているようです。その為、東京総合車両センターへ行くとなりますと、まず改造目的での入場となります。村木さんが御覧になったウラ40の6両は、国電総研によると、8月末に房総地区向けの2100番台車になって出場予定となっているようです。
投稿: TOMO | 2009/08/15 23:58
久しぶりに書き込みさせていただきます。
この配給列車と直接関係無いのですがこの夏の18切符を使った旅行の時、直江津の新潟側の留置線に209系が2編成ありました。
ただこの時は静岡で地震があった日の朝で家族や友人との連絡に追われどの編成かを確認する余裕も無く次の列車に乗ってしまいました。
今はその209系が長野か新津のどちらに行く予定なのか気になっています。
投稿: maa | 2009/08/17 20:20
maaさん、コメントありがとうございます。
静岡県内に大きな地震が有り、いろいろと大変でしたね。maaさんご自身は旅先での出来事ですのでご無事だったようですが、ご家族の方は大丈夫でしたか?
さて、直江津に留置してあった209系ですが、改造予定の車両の疎開留置と思われます。場所柄、真っ先に考えられる入場先は、長野総合車両センターでしょうね。新津の業務は、新車の製造業務のみとなっているはずですから、新津への入場は無い筈です。あと考えられるのは、秋田総合車両センターですが、209系は青森にも疎開留置しているらしいので、秋田へ入場する車は、青森に疎開留置している車両が優先されるのではないかと思います。
と言う事で、直江津に留置中の車は、長野総合車両センターへの入場待ちと言う可能性が強いのではないかと、私自身は予想しています。
投稿: TOMO | 2009/08/17 23:46