EF65 1104+24系乗務員訓練列車を撮影
8月23日のお話。
今年春頃から、東北本線(宇都宮線)では、機関車牽引による乗務員訓練列車を運転している。これまでは、EF81が24系客車を牽引しており、元スーパーエクスプレスレインボーの専用機である95号機も、この運用に就いた事がある。4月の運転開始から4カ月。この度、乗務員訓練列車の牽引機が、EF65のPF形に変わったと言う。かつては、東海道・山陽本線のブルートレインの牽引で活躍したEF65のPF形。私と同世代の方は、やっぱりブルートレインにはPFと仰る方も多いだろう。
そこで、PF形が牽引する24系客車の乗務員訓練列車を撮りたいと思っていたところ、この日の午前中、黒磯へ向けて、乗務員訓練列車が出発したとの情報を見つけた。これは撮りに行くしかない。そう思い、夕方の上り列車に焦点を合わせて出かける事にした。光線状態を考えながら撮影場所を検討。その結果、定番撮影ポイントとも言える「ヒガハス」こと、東大宮~蓮田間のポイントへ出かける事にした。宇都宮線の普通列車を蓮田で下車し、東大宮方向へ歩き続ける。駅から歩く事およそ20分。定番の撮影ポイントには、多くの鉄道ファンが集まっていた。とりあえず、キャパは十分にあったので、撮影スペースを確保。先行列車でリハーサルを重ねながら待つ事およそ20分。乗務員訓練列車が、ヒガハスにやって来た。
撮影名所ヒガハスを行く、EF65 1104+24系の乗務員訓練列車。
24系客車を引くEF65のPF形。急行「銀河」廃止後、JR東日本に残るEF65のPF形からは定期運用が消滅した。今では引く客車も殆どなく、出番と言えば、たまに巡って来る工事用列車の牽引と言う状況。そんな中、全盛期から比べれば半数の両数になったとは言え、24系客車を牽引するその姿は、かつての栄光を、少しだけ取り戻したかのように見えた。おそらく、この場所に集まった殆どの撮影者がそう感じたのではないかと思う。
この後、私は下りの「カシオペア」を撮影するために、撮影場所をやや蓮田駅方向に移動。下り列車の撮影に備える。撮影準備をしていると、こんな列車が通過して行った。
新宿へ向かう東武鉄道100系スペーシア。
東武鉄道のスペーシアが、JRに乗り入れを開始して3年が経過。もう見慣れた光景になっているはずなのだが、私自身は、どうしてもスペーシアがJR線内を走る姿に、未だ違和感を感じるのか、見かける度に驚いてしまう。この列車の存在も、実は忘れていたのかもしれない。今度は乗務員訓練列車を撮影した場所で、順光の中を走るスペーシアを撮ってみようと思う。
スペーシアの通過から、およそ10分後のこと。札幌へ向かう「カシオペア」がやって来た。
札幌へと向かう寝台特急「カシオペア」
この日の「カシオペア」は、EF81 99号機が牽引を担当していた。気が付けば、今年はカシオペア運行開始10周年の節目の年。青森までは、登場以来EF81が牽引を担当してきたが、JR東日本では、来年春より、EF81の置き換え用として、JR貨物が開発したEF510を15両導入する事を発表しており、来年以降、「カシオペア」の牽引機にも、変化が現れるかもしれない。今までは、あまり撮っていなかった「カシオペア」や「北斗星」も、これから、記録の意味で撮り続けて行こうと思う。
「カシオペア」通過を以て、この日の撮影を終了とした。
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mattohさん
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コメント
こうして乗務員訓練列車を走らせていると言う事は、「北斗星」や「カシオペア」まだまだ安泰と言っても良いでしょう。それにしても何故、EF81型の後継形式がEF510型なのでしょうか?どうしてEH500型ではなく、EF510型なのでしょうか?
投稿: 岩崎友裕 | 2009/08/26 00:38
そうですね…PFでPS22パンタは東京機関区!
東北線はPS17の宇都宮運転所…臨時つばさ51・52号を撮影したのが懐かしいです!
投稿: 準急豊島園 | 2009/08/26 08:19
こんばんは。TBありがとうございます。
”ヒガハス”で撮影されていたようですね。私のほうは例によって定番のところで待ち構えました。
65のPFを見ると、やはり昭和50年代に東海道線で活躍していたブルトレの姿を思い出しましたね。ヘッドマークの有無の違いはありましたが、ブルトレのよき時代を偲ばせてくれる姿を見ることが出来て満足でした。
投稿: mattoh | 2009/08/26 22:38
自分もEF65PFと24系25形の組み合わせは東海道線のブルートレインを思い出します。
ブルートレインが最も憧れた時代の事を思い出させていただきありがとうございます。
前のコメントでは地震の御心配をいただきありがとうございました。
お陰様で家族親類、友人とも無事でした。
投稿: maa | 2009/08/27 20:11
皆さん、コメントありがとうございます。
岩崎友裕さん>
EH500は、そもそも首都圏~五稜郭間で生じる機関車交換のロスの解消及びED75とED79の老朽取り換えが目的だったと思います。H級になったのは、東北本線や青函トンネル内に存在する連続勾配対策です。一方、EF510は、日本海縦貫線と常磐線のEF81の老朽取り換えが目的で、EF210の交直流版と言った方が近いかもしれません。今回、常磐線用にJR東日本が15両新造するようですが、これも、ひょっとしたらJR貨物が製作していてもおかしくなかった筈です。現行のEF81がJR東日本所有と言う事で、JR東日本が作る事になったのかと思います。
準急豊島園さん>
やっぱりPS22搭載車は、東京機関区所属の象徴とも言えますよね。その一方で北のPF(田端配置車)は、PS17でした。その頃のイメージが残っているせいか、PS17搭載の車両が東海道を走っていると、何か違和感を感じてしまいます。
mattohさん>
今回はヒガハスで撮影しましたが、mattohさんの記事を拝見し、同じ日にお近くで撮影していた事に驚き、トラックバックを送信させていただきました。実は帰り道、mattohさんの定番ポイントも覗いてみましたが、光線状態と足もとの草がもう少し少なければ、良い感じに撮れそうですね。今度試してみたいと思います。
maaさん>
やはりPFは東海道・山陽のブルトレでの姿が一番と言う方は多いのですね。maaさんもそのお一人だったようで。弊ブログの記事で、古き良きブルトレの時代を思い出していただいて何よりです。
投稿: TOMO | 2009/08/28 01:47