あさま色183・189系で運転! 「かいじ186号」を撮影
終戦記念日となる8月15日は、午前中から昼頃まで西荻窪で撮影をしていた。既に前の記事でもお解りの通り、201系やE233系の中央線開業120周年記念ヘッドマーク付き編成を撮影しているが、そもそも、これらを撮影するために西荻窪へ来た訳ではなかった。
お盆休みも後半戦に入り、Uターンラッシュが始まっている。中央本線では、日頃、特急列車に充当されていない183・189系を使用した臨時「あずさ」「かいじ」を運転し、帰省客を捌いているが、この日は朝9時過ぎに甲府(竜王)を出発し、新宿に向かう臨時特急「かいじ186号」が、長野総合車両センターの183・189系「あさま」色編成を使用して運転されていた。「あさま」色の「かいじ」は、これまでにも何度か運転されており、弊ブログ内でも記事にしているが、いずれも上り列車は午後に運転されており、撮影者泣かせのダイヤとなっていたのだが、この列車は新宿にも11時前の到着となり、順光での撮影が可能だ。そこで、この「かいじ186号」を撮影するために、西荻窪へと出向いたのである。
相変わらずギリギリの到着で、西荻窪には「かいじ186号」通過のおよそ5分前の到着となった。「かいじ186号」は、途中駅を約2分ほど遅れて運転中との情報が入っており、この遅れが、緩行線の電車との被りにつながらないか冷や冷やしていた。そんな中、先に東西線の電車が西荻窪に接近してくる。カメラで吉祥寺駅方向を見つめていると、東西線の電車のさらに後ろに、「かいじ186号」が見えてきた。そして背後からの下り列車が来ていない事も確認できた。このタイミングなら、まず被られる心配はない。安心して「かいじ186号」の撮影に臨んだ。
吉祥寺の街並みをバックに、一路新宿へと向かう「かいじ186号」。
この日、「かいじ186号」に充当されていたのは、長野総合車両センター所属の183・189系N101編成。3編成ある「あさま」色車両の中で、このN101編成だけは、両先頭車がクハ183となっており、183系と189系との混結編成である。新宿方の先頭車は、飾り帯の位置の低いクハ183-1528である。
余談だが、中央線の複々線区間での上り列車の撮影地と言うと、阿佐ヶ谷の方が定番であるが、吉祥寺の街並みをバックに撮れる西荻窪も、私自身は気に入っている。西荻窪の職場に移ってからは、この場所で何度も撮影してきているが、吉祥寺の街並みが、時の経過とともに少しずつ変わっていくのが解るのも、この場所で撮り続けてきたから解る事である。背景に伊勢丹の看板が見えているが、吉祥寺の伊勢丹は、2010年3月いっぱいで閉店する事が発表されており、来年の春以降には、また少し景色が変わる事になる。
さて、「かいじ186号」に使用されたN101編成は、新宿到着後、再び甲府へ回送され、今度は夕方の「かいじ180号」に充当されることになっていた。そこで、今度は新宿から折り返してくるN101編成を、西荻窪駅で撮影する事にした。同じアングルで撮影してもつまらないので、今度はホームの新宿方へ移動して撮影してみた。
夕方の「かいじ」充当に備えて、甲府へと向かうN101編成。
この回送列車が通過したのは、11時21分頃のこと。あと1時間遅ければ、正面にも光が当たったのだが・・・まあ、「かいじ」を順光で撮れたから、これ以上の贅沢は言ってられない。
そして、この日は、諏訪湖祭湖上花火大会の開催日。中央本線の下り特急列車は、この花火大会の見物客の方達で、満席になっている列車が多かった。そんな中、こんな列車が西荻窪駅を通過していった。
田町車両センター183・189系H81編成による団臨。
お恥ずかしい事に、この列車に関しては全くノーマークだった。調べてみると、この列車も営業区間は平塚~上諏訪間となっており、花火大会の見物客を乗せた団臨と見て良さそうだ。この日の中央本線には、183・189系を使用した団臨も多数運転されたようで、まさに183・189系にとっては大忙しの1日となったようだ。
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コメント
花火大会の影響で、信越線の普通にOM編成が2本入ったようですね(鉄ファンのニュースより)。
残る1編成は定番?の「水上98号」でした(もちろん、乗っています。今回は水上から上野までの全区間ですよ!)
投稿: アッパークラス | 2009/08/17 13:24
アッパークラスさん、コメントありがとうございます。
本文でも触れましたように、この日は諏訪湖祭湖上花火大会開催に伴い、中央本線は183・189系祭り状態だったようですが、実は信越本線の長野~直江津間でも同じ状態だったのですよね。
毎年、花火大会の日には、中央線快速電車用の通勤形電車の貸し出しを始め、普通列車の増結手配が実施されます。この増結用に、長野総合車両センターの115系が総動員されまして、しなの鉄道やJR東海線内への乗り入れ分を、しなの鉄道の115系やJR東海の313系に差し替えたり、長野~直江津間のローカル列車に189系あさま色編成を投入して、115系を捻出しています。例年ですと、信越本線の長野~直江津間のローカル列車には、「妙高号」用の189系あさま色編成を投入しますが、今回は本文でも記事にしました「かいじ186・180号」の運用が有ったため、この車両も回せず、大宮総合車両センターの183系に白羽の矢が立ったものと思われます。
う~ん、国鉄色183系同士の交換シーン、見たかったです。
投稿: TOMO | 2009/08/17 23:36