米タンを撮影

さて、立川駅でEAST-i Eを撮り終えた後は、改札を出場し、青梅線の立川～西立川間の短絡線沿いへと移動する。

この日、武蔵関駅にて防災の日の訓練の様子を撮り終えた後、拝島経由で八王子へと向かったが、その際、拝島駅から八高線の電車に乗ろうとしたところ、拝島駅構内に、米軍横田基地の燃料輸送列車（通称：米タン）の返空列車が停車していた。これは撮っておきたいと思ったのだが、ここで米タンの撮影を優先すると、２０９系の配給列車が間に合わない。そこで、米タンの撮影を、夕方実施する事にして、２０９系の配給列車の撮影を優先する事にしていたのである。

鶴見線の安善から、南武線・青梅線を経由して拝島まで運転するとなると、順光で撮れる場所は限られてしまう。ＥＡＳＴ－ｉ　Ｅを撮り終えた時点で、既に安善を出発し、南武線の線内を走行している。こうなると、順光で撮れそうな場所として思いついたのが、立川～西立川間の青梅線への短絡線。その中でも、見通しが良い上野原踏切が良いのではないかと言う結論に達した。上野原踏切は、７月に実施された２０１系「四季彩」さよなら運転の撮影にも使用しており、立川駅からの道順も把握していた。そこで、この時のイメージを基に、上野原踏切へと向かったのだが・・・　いざ現地に着くと、雑草がかなり生えており、とても撮影できる状況ではなかった。その現実に、思わず途方に暮れる私。仕方なく、撮影場所を変更するも、移動できる場所は殆どない。仕方なく、立川駅方向へと歩き、上野原踏切から１つ立川寄りにある水道前踏切。ここは、ちょうど中央線を超えてすぐの場所にある踏切。編成全体を写せる場所ではないのだが、短絡線らしさを出すために、あえてここで撮る事にした。待つ事およそ１０分。米タンがゆっくりと通過して行った。

９月１日の米タン。安善～拝島間は原色のＰＦが牽引を担当した。

短絡線をゆっくりとやって来た米タン。何と牽引を担当していたのは、御覧のように原色のＥＦ６５　１０６４号機。いやあ、もっと良い場所で撮っておきたかった。

この後は、拝島へ向かうため、立川駅へと戻るが、ここで同業者の方に声をかけられた。この方は、米タンを撮影していた訳ではないらしいのだが、過去に水道前踏切で撮影した事が有るらしく、色々と撮影のアドバイスを頂いた。（ありがとうございました。）その後、立川駅までご一緒させていただきいた。

立川駅からは、青梅行きに乗り込んで拝島へ移動する。東京からの直通電車だったので、先程撮影していた水道前踏切も通過した。よし、今度はこのように撮影しよう。そう思いながら拝島へ。

拝島に到着すると、米タンの貨車は、ＤＥ１０による入れ替えがすでに始まっており、ホーム上からは、安善～拝島間の牽引を担当したＥＦ６５　１０６４号機のみが停車しているという状況だった。まずは、停車中のＥＦ６５を撮影する。

拝島までの牽引を担当したＥＦ６５　１０６４号機。

この後は、いよいよ横田基地への専用線へ向かう米タンの撮影に移る。この日の午前中、拝島駅で八高線の電車を待つ間に、米タンの入れ替えを担当していたのが、原色のＤＥ１０だった事を確認している。原色のＤＥ１０が引く米タンの撮影は、実はこの日が初の撮影。気合も入っていたのだが、拝島駅北口を出て、駅前の専用線の踏切を渡ったところで、踏切が鳴りだしてしまった。前回撮影した時は、１６時４５分頃の通過だったので、まだまだ時間が有ると思っていたのだが、この日は平日。西武線のダイヤの関係なのか、祝日に運転されるときよりも時刻が早まっていたのである。仕方なく、専用線の線路沿いの道から撮影する事に。

原色のＤＥ１０に引かれて、横田基地へ向かう。

上野原踏切に次いで、ここでも、やや中途半端な撮影となってしまった、この日の米タンの撮影。どちらも原色の機関車による牽引だっただけに、悔いの残る結果となってしまった。