祝日恒例 米タンを撮る
さて、曼殊沙華輸送の観察を終えた後は、東飯能駅から八高線で拝島へと向かった。
この日は祝日。弊ブログでは、祝日恒例企画として、米軍横田基地への燃料輸送列車、通称米タンの観察が有る。日頃はなかなか撮るチャンスがないこの列車。今回はうまくいくだろうか。
八高線の列車で拝島に到着すると、まずはいつものように北口側へ出て、駅前の専用線の踏切を渡る。すると、専用線の脇で、カメラ片手に待機している方を発見。今日は有りそうだ。そう思いながら先を進もうとすると、踏切が鳴り始めた。そこで、すぐ近くの踏切脇から米タンを撮影する事にした。
曼殊沙華輸送の観察の後は、米タンの観察へ。
この日、専用線を担当したのは、貨物更新色のDE10 1749号機だった。
撮影後、すぐに拝島駅へと戻り、今度は駅のホーム上から撮影してみる。ちょうど青梅線のホームに着いた頃、米タンの貨車も、DE10に後押しされるように、八高線と青梅線ホームとの間の線に入って来た。
DE10に押されて、拝島駅中線に入って来た米タン編成。
この直後、DE10が切り離され、立川方の留置線へと引き上げて行った。そして、安善までのお伴をするEF65の到着まで、暫くの間、貨車のみとなる。私は、この間に、米タンに使用されているタキ38000を1両ずつ撮影する事にした。
タキ38050
タキ38076
タキ38019
タキ38092
タキ38079
タキ38064
タキ38061
タキ38032
タキ38069
タキ38029
タキ38054
タキ38121
タキ38075
この日は、御覧のような13両編成であった。先代のタキ35000もそうであったように、入場時期の差なのだろうけど、1両ずつ見ると、塗装がピカピカのものからボロボロのものまで、実に様々だ。
タキ38000を1両ずつ撮り終えたところで、再びホームの立川方へ。ちょうど安善までの牽引を担当するEF65も到着しており、機関車の付け替え作業が始まろうとしていた。
拝島駅構内の入れ替えを担当したDE10 1749号機(左)と、安善までの牽引を担当するEF65 1086号機(右)
ここまで撮影したところで、いったん撮影を終了として、米タンに先行するため、拝島駅を離れる事にする。どこで撮ろうか悩んだが、いつも撮り慣れている中神駅に移動した。この駅では、米タン直前に下り列車が来るため、いつも冷や冷やさせられるのだが、米タンのスピードの遅さにいつも助けられ、撮影には影響なかった。そこで、今回も、中神駅にて待機する事にした。しかし、現地に到着して撮影準備を済ませた頃、駅の構内アナウンスにて、拝島駅で公衆立ち入りが有り、青梅線の電車に遅れが出ている事を知る。
この遅れが、最悪の結果を招く事になった。米タンは、多少遅れて運転していた事から、いつもよりもスピードがやや早め。逆に下り列車は普段通りに来てしまったと言う事で、見事に被られてしまい、入線シーンの撮影はできなかった。仕方なく、この場所では後追いの撮影をする。
中神駅を通過する米タン。
まあ、被られてしまった事は仕方がない。米タンは、この先、立川駅で南武線に入る前に停車時間が有る。気を取り直して、上り列車に乗り込み、米タンを追跡する事にした。後続の上り列車に乗り込み、立川駅へ。際どいタイミングだったが、米タンに先行する南武線に乗る事が出来た。あとは、どこで撮るか。新駅の西府でも良いかなと思ったのだが、先程の撮影で被られているだけに、ここは確実に撮っておきたいところ。そこで、普段から撮影に使っていた分倍河原駅で撮影を実施する事にした。
分倍河原駅到着から、待つ事およそ5分。列車接近放送が入り、前方より米タンが見えてきた。
南武線分倍河原駅付近を行く米タン。
ここではしっかりと撮影する事が出来て、ホッとした。それにしても、牽引を担当したEF65 1086号機の貫通扉の塗装、青が出てしまっているのは、何とかならないのだろうか。
この後、分倍河原駅で暫くの間、南武線の205系を撮影した後、立川へ。駅構内で焼きそばを食べて帰宅しようと思ったのだが、思わぬ情報が入り、またしても寄り道をする事になった。
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コメント
米タン、beautifulですね!
私の米タンのイメージはポンコツのタキ3000です!
それも立川のED16が…!
その前は新宿で大火災をお越しましたが…!
こんなきれいなタキだと…佐倉のDD51の重連が担当した、成田空港ジェット燃料輸送を思い出します…。
投稿: 準急豊島園 | 2009/09/27 23:10
貫通扉の件ですが、おそらく上塗りの塗料が剥がれて下地が露出してしまったと思われます。実は私、かつて建機部品を塗装する会社に勤務していた事があります。その時にクレーム情報(写真付き)に、「部品の塗装が剥がれて、下地が露出している」と書かれた事があります。あと貫通扉の塗装が剥がれた事例は、JR貨物・高崎機関区のEF64―1000番代新更新色車にも見受けられるようです。
投稿: 岩崎友裕 | 2009/09/28 00:13
準急豊島園さん、岩崎友裕さん、コメントありがとうございます。
準急豊島園さん>
私も子供の頃から青梅線の貨物列車には愛着があるのですが、見かけるのは石灰石輸送の列車だけで、米タンを見るようになったのは、大人になってからだと思います。従って、タキ3000の記憶はないのですが、ED16は何度も見ましたので、今でもよく覚えています。出来ることならば、あの頃の貨物列車をもう一度見てみたい。米タンを見ながら、いつも感じることです。
岩崎友裕さん>
お仕事上の経験談を教えていただきありがとうございます。下地が露出してしまっているということは、逆に上に塗る塗料の塗り方が悪かったということなのでしょうか? 少なくとも言えることは、以前であれば、このような現象は起きていなかった筈です。何か洗車時に問題があったりするのかな?と言うようなことも考えてしまいました。
投稿: TOMO | 2009/09/29 12:58
「鉄道ファン」のホームページにあるニュースコーナーの記事によりますと、去る2月26日に㈱日本車輌製造・豊川工場で新製されたタキ1000型の甲種輸送が行われました。今回はなんと「JP―8」と書かれたステッカーを貼り付けた車輌が2輛入っておりました、米タンに使用されているタキ38000型を置き換える為と思われます。
投稿: 岩崎友裕 | 2010/02/28 22:59
岩崎友裕さん、コメントありがとうございます。
当該記事は私も見ました。ついに、米タンにもタキ1000が入るのかと。今使用中のタキ38000の米タンでの活躍期間は、結果的に短くなりそうですね。
投稿: TOMO | 2010/03/03 12:16