209系ウラ55編成の配給輸送を撮影
では、再び9月1日のお話に戻ります。
武蔵関駅での防災訓練の観察を終えた私は、そのまま武蔵関駅から拝島行きに乗り込んだ。この日は火曜日。毎週火曜日は、京浜東北線を追われた209系の廃車のための配給輸送が運転されるケースが多い。209系の配給列車は、なかなか撮影できずにいたが、8月11日、ようやくウラ65編成の配給列車を撮影する事が出来た。この日も配給列車が有る事を信じて、まずは八王子を目指したのである。
拝島から八高線に乗り換えて、八王子に到着したのは、11時15分頃のことであった。ネットで事前に調べておいた情報によると、209系の配給列車は、11時20分頃八王子駅に到着するとのこと。光線状態を考慮して、横浜線の5番線ホームで待機する。横浜線の電車が出発して行くと、東京方向より青い機関車が近付いてくるのが見えた。209系の配給列車に間違いない。早速撮影を開始した。
八王子駅に入線する209系ウラ55編成の配給列車。
8月11日に撮影した、ウラ65編成の配給列車と同様、今回も双頭連結器に改造されたばかりのEF64 1032号機が牽引を担当した。
まずは入線シーンを撮影するが、この直後に、私がいる5番線には、横浜線の電車の接近放送が掛かってしまった。もうちょっと待って!最初はそう思った。しかし、横浜線の205系と言えば、東神奈川~大船間で京浜東北線の209系と共演している事を思い出す。では、方針を変えて、並びを撮っちゃえ。と言う事で、今度は、横浜線の205系と絡めて撮影した。
ウラ55編成の配給列車と、横浜線205系との出会い。
入線シーンを撮り終えて、今度は4番線へと移動する。ちょうど、中央線のE233系が入線してきたので、ここでもE233系との並びを撮影してみた。
ウラ55編成と、E233系H46編成との並び。
ここで、前回撮影したウラ65編成の配給列車との違いを発見した。それは、209系の尾灯である。今までは、最後部車両に赤い反射板を取りつけて、尾灯を使用しないで運転していたのだが、EF64側から電源を供給できるようになったからか、8月25日に実施されたウラ54編成の配給列車も、反射板ではなく尾灯を使用していると言う。
6ドア車サハ208。この車両は転用される事もなく解体されるだろう。
山手線・横浜線に次いで、京浜東北線にも投入された6ドア車。ラッシュ時の切り札として登場した6ドア車だが、209系の代替として京浜東北線に登場したE233系は、山手線各駅へのホームドア設置を睨んで、6ドア車の連結が見送られた。最近の傾向として、209系もクハやモハに関しては、新たな転用先での活躍に向けて改造した上で再デビューを果たしているが、サハに関しては、転用先もない事から、このまま廃車となっている。
同じく、転用される事もなく解体されるであろうサハ209。
6ドア車と並んで、このサハ209も転用先はなく、このまま廃車解体となる模様である。
牽引機、EF64 1032側から編成全体を見渡す。
機関車を含めた編成写真を撮り終えると、E233系による高尾行きが4番線に入線してきた。ウラ55編成の配給は、まだもう少々八王子に停車している筈。では、先回りをしよう。そう思って、高尾行きに乗り込み先を目指す。とりあえず、相模湖ぐらいまでは先着出来るだろう。そう思って、高尾からは更に甲府行きに乗り換えるのだが、この日は、どういう訳か、配給列車の八王子出発が、いつもよりやや早かった。その為、私が乗車する予定だった甲府行きの出発前に、ウラ55編成の配給列車が通過してしまった。これには唖然としてしまった。このままここで撮影をやめるか。悩んだ結果、予定通り列車に乗り込み、特急の待避をするために停車する、鳥沢駅以降まで足を延ばすことにした。光線状態を考えて下車したのは猿橋。この駅の南側に駐車場が有ったので、駄目元で行ってみたのだが、やはりこの場所からは撮影できなかった。結局、架線が入ることを承知の上で、駅の南口へと向かう通路上から、ウラ55編成の配給列車を撮影してみた。
猿橋駅を通過するEF64 1032号機+ウラ55編成。
最後は、順光の中、猿橋駅を通過する様子が撮影できたが、やはり、機関車の顔の部分には、架線が入ってしまった。まあ、順光と言う事で妥協するのが一番。そう思う事にした。
今回は、やや中途半端な結果になってしまった209系の配給列車の撮影。再び撮影できるチャンスは少ないかもしれないが、もしチャンスが有れば、高尾以遠で撮影してみようと思う。
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コメント
おそらくウラ54編成で尾灯が使えるかどうかを、試験的にやってみたと思います。その結果が良好だったので、今回も尾灯を使う事にしたのではないでしょうか?
投稿: 岩崎友裕 | 2009/09/08 05:00
またまた4,5日の18切符旅行での事で申し訳ないです。
いわき駅でも疎開留置の209系を見ました。
磐越東線を使って郡山に回送するのでしょうか?
投稿: maa | 2009/09/09 23:19
岩崎友裕さん、maaさん、コメントありがとうございます。
岩崎友裕さん>
おそらく、ウラ54配給での成果が良かったと言う事が、尾灯使用に繋がっているものと思われます。であれば、ウラ65の配給を撮影した時に、後追いも撮影しておいて良かったなあと今は思っています。
maaさん>
運用を離脱した209系の一部が、常磐線の高萩駅構内に疎開留置をしていまして、私が8月11日に撮影したウラ65編成も、長野へ到着した後、サハだけを抜いて、残り6両が高萩に回送されたようです。回送ルートは、長野~八王子~大宮~小山~いわき~高萩と回るようです。一方、改造は大宮や東京総合車両センター(旧大井工場)などで実施されるため、高萩から改造先の工場へ運ぶ時も、水戸線を使用して小山まで行かないと、車両の向きが変わってしまう可能性が有ります。maaさんが、いわきで御覧になったとなると、高萩へ送り込む途中だったのかもしれませんね。
投稿: TOMO | 2009/09/10 01:16