NEトレイン E995系の甲種輸送を撮影
さて、9月26日の午後は、甲種輸送の撮影のため、新川崎駅付近にある小倉陸橋へと向かった。
この日、神奈川県逗子の東急車輛より大宮まで、「NEトレイン」E995系の甲種輸送が計画されていた。この車両は、JR東日本が、新しい鉄道車両の動力源の開発を目的として、2003年に登場した。当初は、ハイブリットシステムの開発を目的として作られ、各種試験が繰り返された。その成果は、後に小海線に投入されることになった、ハイブリット車、キハE200に受け継がれた。その後、世界初の燃料電池ハイブリット車両、クモヤE995系へと改造され、各種試験を繰り返していた。そして、今年4月、更なる改造のため、東急車輛へと入場していたが、この度、9月26日に出場となったのである。
相模原での撮影後、いったんは中央線沿線にいたため、小倉陸橋へは南武線を使っての移動となった。最寄駅となる鹿島田には、甲種通過の25分ほど前に到着。徒歩で、小倉陸橋へと向かった。15分ほど歩いて現地に到着。さすがに、人気撮影スポットとあって、橋の上は多くの鉄道ファンが集まっていた。私は、何とか撮影できる場所を見つけて本番を待つ。やがて、逗子から牽引してきたDE10の姿が見えてきて、いよいよ撮影開始となるのだが・・・
東急車輛を出場し、大宮へと向かうNEトレインE995系。
私は走行する線路を誤って認識しており、前の撮影地で使用した望遠レンズを装着したまま本番を迎えていた。列車は、一番手前の線路を走って来ており、その結果、草が茫々と生えている場所で撮影するしかなかった。私自身、この場所での撮影は2度目。前回は半年前、3月だった事もあり、草の生え方までは意識していなかった。次回の撮影時には、レンズの交換を必ずするようにしないと・・・
列車は、この後、新鶴見信号所に20分ほど停車し、機関車を交換して大宮へと向かうのだが、この次の撮影予定の都合から、今回の甲種輸送の撮影は、この小倉陸橋のみとなった。新鶴見からは、原色のEF65 1064号機が牽引して大宮へと向かったらしい。
ところで、このE995系だが、今回の東急車輛入場時に、パンタグラフが設置されている。もともと、東北地方で活躍している701系電車の車体がベースになっているため、見た目は電車に近かったのだが、燃料電池ハイブリット車両になった際に、形式は電車になっていた。そして、今回、パンタグラフも付いた事で、見た目も電車そのものとなったようである。
2009年11月13日加筆修正
本文及びタイトルの形式名をE911系からE995系に変更。
| 固定リンク | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- 秩父鉄道三輪線を訪ねる(2022.08.14)
- 秩父鉄道 急行「ガリガリ君エクスプレス」と「SLガリガリ君エクスプレス」を撮影する(2022.08.07)
- 横瀬車両基地へ廃車回送された2000系2501F(2022.08.03)
- 西武30000系 映画「TANG タング」公開記念ラッピング電車を撮影する(2022.08.01)
- 西武2000系 2501Fが横瀬車両基地へ廃車回送される(2022.07.26)
「鉄道:JR東日本」カテゴリの記事
- 中央線快速電車 待望のグリーン車がついに落成 豊田車両センターへ甲種輸送される(2022.07.13)
- 新型事業用気動車GVーE197系 上野駅に入線する(2022.05.29)
- E491系 中央快速線を検測(2022.04.07)
- E233系 2022年3月ダイヤ改正で消滅する八高線直通列車を撮影する(2022.03.20)
- ダイヤ改正で消滅 相模線の横浜線直通列車を撮影する(2022.02.08)
「鉄道:JR貨物」カテゴリの記事
- 中央線快速電車 待望のグリーン車がついに落成 豊田車両センターへ甲種輸送される(2022.07.13)
- 西武40000系40158Fの甲種輸送を撮影する(2022.06.20)
- 西武多摩川線 101系241Fの甲種輸送を撮影する(2022.06.14)
- 西武多摩川線 101系251Fの甲種輸送を撮影する(2022.05.03)
- 西武多摩川線へ向かう101系245Fの甲種輸送を撮影する(2022.05.01)
コメント
電化区間では架線から集電しつつ走行及びバッテリーへの充電、非電化区間ではバッテリーで走行する。そして非電化区間では電力回生ブレーキで、バッテリーに充電する・・・そう言う機構になっているのでは、ないでしょうか?確か国立にある鉄道総研が元豊橋市電の電車を改造して、そう言う試験を行なっていたのを「鉄道ピクトリアル」の記事で読んだ事があります。
投稿: 岩崎友裕 | 2009/10/03 11:00
岩崎友裕さん、コメントありがとうございます。
この車両の目的、おそらくは、岩崎さんがおっしゃる通り、電化区間は架線から集電。非電化区間はバッテリーでの走行となるのでしょうね。
このような車両が実用化されると、真っ先に投入されそうなのが、宇都宮地区じゃないでしょうか。小山車両センターに投入し、日光線の107系と、烏山線のキハ40を一気に置き換えると言う事が可能となりそうです。
投稿: TOMO | 2009/10/06 02:24
今日(10月7日付け)の読売新聞朝刊の33面に、この車輌の記事が掲載されておりました。
投稿: 岩崎友裕 | 2009/10/07 13:47
岩崎友裕さん、新聞記事のご紹介ありがとうございます。
ご紹介いただいた記事は私も見ました。これが実用化すると、八高線の八王子~高崎間の直通運転復活もあり得そうですね。
投稿: TOMO | 2009/10/09 12:58