臨時特急「湘南かいじ号」を撮影
11月8日のお話。
秋の行楽シーズンを迎え、JR各社も各観光地へ向けた臨時列車の運転を開始している。それらの中には、実にユニークな運転経路の列車もある。今回ご紹介する「湘南かいじ号」も、ユニークな列車の一つと言える。
「湘南かいじ号」は、その名が表すように、湘南エリアから中央本線を目指す特急列車。同様の列車として「はまかいじ」と言う列車があるが、「はまかいじ」が横浜線を経由するのに対して、この「湘南かいじ」は、東海道線の平塚から、武蔵野線・南武線を経由して、中央本線へ入ると言う臨時列車である。普段は、貨物列車のみが通る、武蔵野線の南側の区間を、特急列車が走ると言う事で、貨物線ファン必見の列車である。
貨物線を経由するユニークな臨時特急列車を、是非とも記録しておきたい。そう思っていたのだが、気がつけば、残された運転日は、11月8日のみ。前夜の飲み会の影響からか、この日は目覚めるのがやや遅くなってしまった。列車は、既に平塚を出発しており、あまり遠くへは行けない。そこで、武蔵野線と南武線を経由して運転される特急列車と言う特徴を生かせる場所と言う事で、思いついた撮影地が府中本町だった。ここなら、まだ間に合いそうである。早速、撮影機材を準備して出発。国分寺・西国分寺を経由して、武蔵野線の府中本町駅に到着したのは、「湘南かいじ」の到着およそ8分ほど前の事であった。既に、武蔵野線ホームの川崎・鶴見方先端には、この列車を撮影しようと思われている方達が4人ほど待機しており、その後ろからカメラを向ける事にした。武蔵野線の始発電車の出庫と被るのではないかと言う不安もあったが、どうにか被りを避ける事が出来た。
府中本町駅に進入する臨時特急「湘南かいじ号」
この日、「湘南かいじ号」に充当されていたのは、大宮総合車両センターのOM101編成。国鉄特急色を纏う編成であるが、残念ながら、甲府方の先頭車は、御覧のようにシンボルマークなしの車両であった。更には、ヘッドマークも「特急」表示のみと言う、少々物足りなさを感じる姿ではあるが、国鉄特急色の183系が、南武線と武蔵野線とを結ぶ渡り線を行く姿が撮れた事は満足している。
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