西武 副都心線対応工事を終えた6112Fの出場試運転を撮影
12月12日のお話。
先日、知人より副都心線対応工事を終えた6112Fが、12日に出場するらしいというお話を聞いた。池袋線に在籍する6000系の全編成を対象としたこの工事も、いよいよ終盤戦に突入しており、最近では、副都心線へ乗り入れができない「Y」マークを貼った6000系の姿も、珍しい存在となってきていた。この改造工事、当初より武蔵丘検修場ではなく、玉川上水車両基地で実施されているが、出場は平日に重なることが多く、これまでに試運転を撮影できたのは、今年2月に出場した6108Fのみ。今後も土曜日に出場が重なるのはあまり無いだろうから、なかなか撮影出来ないうちに終わってしまうのではと思っていた矢先のことだったので、その情報を信じて拝島方面へ出かけることにした。
当日、昼前に出発。まずは玉川上水車両基地を車内から確認。目に見えるところには、6112Fの姿はなかった。やや不安に思いつつも、玉川上水から後続の拝島行きに乗って先へ進む。どこで撮ろうか悩んでいるうちに西武立川まで来てしまい、ここで下車した。すると、下りホームの発車案内機の2行目に「通過」の文字を発見する。拝島線の最速列車である拝島快速も停車する西武立川駅だけに、通過列車となると試運転しかない。私は、駅の外へと出て、光線状態の良さそうな場所を探すことにした。
ご存知の方も多いかと思うが、西武拝島線の玉川上水以遠は、線路に沿って高圧線があり、高圧線の鉄塔と単線、そして畑の3つが、私にとっての西武拝島線のイメージである。このうち単線区間と畑については、以前から比べると少なくなってきたが、拝島線の西武立川~拝島間は、単線で残っており、昔ながらの拝島線の面影が残っている部分も多い。そう言う場所で撮りたいなと思いながら、線路沿いを歩き、西武立川駅から2つ目の踏切の手前に良さ気な場所を発見。ここで試運転列車を待つことにした。上りの拝島快速通過の後、12時45分頃のことであったが、白いお顔になった6000系6112Fの試運転が、この場所を通過していった。
副都心線対応工事を終えた6112Fが出場。まずは試運転で拝島へ向かう。
あまり開けた場所ではないものの、僅かに見える畑。そして後方に見える高圧線の鉄塔が、拝島線らしさを強調してくれたと思う。正面に出てしまった影は、冬場の撮影だけに諦めるしかなさそうである。
撮影を終えた私は、西武立川駅へと戻る。拝島で折り返してくる6112Fの試運転を、西武立川駅のホーム上で撮るつもりなのだが、あと少しで駅に着くと言うところで、6112Fの試運転が来てしまった。仕方なく、線路に沿った側道から撮影する事に。
折り返し、玉川上水へ向かう6112F。
撮影後、私は後続の列車で西武立川から撤収。昼食を摂るため小川へと向かった。駅周辺の中華料理店のランチで昼食を摂り、今度は玉川上水車両基地から小手指車両基地へ向かう6112Fの撮影に入る事にした。まず最初に撮影場所として考えたのが、高架工事真っ最中である府中街道の踏切。しかし、実際に現地へ行ってみると、障害物も多く撮影には不向きであると判断した。そのまま八坂駅近くまで進み、多摩湖自転車道へと入り、萩山方向へ。萩山駅ホームでの撮影も考えたが、ここも団地の陰が気になった。そこで、新たな試みとして、自宅から徒歩5分ほどの場所となる、拝島線小平3-2踏切へと向かった。ここでの撮影は今回が初めて。早速、上り線側でカメラを構えると、良い感じで撮れそう。撮影準備が整った頃、踏切が鳴り、前方から6112Fがゆっくりと近付いて来た。
萩山~小平間を行く6112F。
この後、上石神井へ向かった6112Fを追跡するため、小平駅へ徒歩で移動する。結局、小川~小平間を歩き通す事になった。小平駅に到着すると、やや疲れが出てしまったため、停車していた急行には乗らず、後続の各停で上石神井へと向かった。すると、6112Fは、上石神井車両基地内に入庫していた。そこで、下りホーム上から撮影する事に。
20101F拝島快速との一瞬の並び。
ちょうど、上石神井車両基地の横を、20101Fによる拝島快速が通過して行った。更に、6112Fの右隣りには、ヘッドマークを掲出した38101Fの姿も見えるが、停止位置が悪く、顔同士は並ばなかった。
そして、数分後の事。6112Fが上石神井車両基地を出庫。下り本線隣の側線へと入って来た。
上石神井車両基地を出庫する6112F。
この後、私は、6112Fより先行するため下りの急行に乗車。どこで撮ろうかと考えながら先へと進む。結局、駅間で撮るにも、時間も無さそうなので、最後は、この場所で撮影する事にした。
花小金井を通過する6112F。
障害物があるものの、10両編成が丸々入ると言う事で、この花小金井駅ホームからの撮影とした。この後、同編成は予定通り、所沢経由で小手指車両基地へと無事に送り込まれた。
なお、本日、6113Fが副都心線乗り入れ対応工事のため、玉川上水車両基地に入場したと言う。これにより、池袋線の60000系から、「Y」マーク付きの編成がまた1本姿を消した事になる。
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気まぐれに西武でも さん
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コメント
初めて訪問致しますがよろしくお願いします。常磐線や水戸線に使われるE501系とか京浜急行の2100形では、保守や部品調達が困難という理由で歌うドイツシーメンス社のVVVF制御装置が一部で交換されている状況である他に、横須賀線のE217系及び京浜東北線で使用されていた209系が房総地区等への転用改造を実施した際にVVVF制御装置が更新されていますが、これは機器本体の寿命が来ていることや主要機器の二重化のためでありますが、ここに写る西武6000系が副都心線対応になった編成ではVVVF制御装置が更新されていますが、上記で述べた通りに京浜急行やJR東日本では理由が理由であるために致し方ない点がありますが、西武6000系では素人が何を言うかと思うかも知れませんが長寿命で製造されているはずのもので、これと似たVVVF制御装置を艤装している車両が他社にも幾つかありますがこれらが更新されたという例は聞いたことがないために、何か余程の理由があったのかが疑問に感じてしまいます。突然長文失礼致しました。
投稿: ザボエラ | 2009/12/29 02:15
サボエラさん、初めまして。コメントありがとうございます。
今回の副都心線乗り入れ対応編成ですが、VVVF制御装置の更新は行われておりません。モーター音も改造前と全く一緒です。
なお、ブレーキに関しては、今回の改造に合わせて、低騒音タイプに改造されているようです。
投稿: TOMO | 2009/12/31 01:50
TOMOさんあけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
6000系ステンレス編成も残るは1編成になりましたね。
既に入場しているらいいので、年度内には出場できるようか感覚を感じます。
上記の話ですが
今回6000系はあくまで地下鉄副都心線への乗り入れ改造「ガンダム化」が目標で有り6000系の更新(修繕)が目的では無い関係で内装も足回りも弄っていないのかと思います。
投稿: 如月瑞穂 | 2010/01/01 23:53
如月瑞穂さん、コメントありがとうございます。
仰る通り、池袋線の6000系ステンレス車に関しては、最後の未改造車が6112F出場と入れ替わるように入場し、ステンレス車の原型車が消滅してしまいましたね。あとはアルミ車の未改造車も、しっかりと記録しておかなくてはいけませんね。
6000系の足周りに関しては、仰る通り、全く弄っていませんね。
投稿: TOMO | 2010/01/04 02:13