馬橋支線を行く「East i-D」を撮影
さて、松戸駅で207系を見送った後は、東京メトロの綾瀬車両基地で実施されていたイベント会場へ行く予定だったが、「East i-D」の回送が有るらしいとの情報を聞き、急きょ、予定を変更し、こちらの撮影を優先する事にした。
JR東日本には、現在、在来線用の検測車が2編成存在する。1つは、勝田車両センターに所属し、標準軌区間を除く東日本エリアの電化路線をカバーするE491系「East-i E」。そして、もう一つが秋田総合車両センターに所属し、非電化区間も走行できるキヤE193系「East i-D」である。どちらもエリア内を定期的に巡回しているのだが、キヤE193系「East i-D」に関しては、首都圏エリアでの非電化路線が少ないと言った事情もあり、これまで撮影した事が無かった。それだけに、綾瀬のイベントよりも、「East i-D」の撮影を優先する事にした。
この日の「East i-D」は、どうやら高崎から大宮を経由して、木更津へ回送される途中らしい。しかし、「East i-D」は、キヤと言う形式名や「D」が示す通り気動車であり、その道中は、気動車を運転できる乗務員が少ないと言う事も有ってか、首都圏での回送の場合は、機関車牽引による移動が多く、今回もまさにそのパターンとなった。
私は、回送ルートやその後の移動を考え、武蔵野線馬橋支線が撮影できる、馬橋駅近くの歩道橋から撮影する事にした。この場所を選んだ理由は、「前も後ろも撮影が可能であること」である。松戸から緩行線の我孫子行き電車で、馬橋駅に到着し、そのまま現場に向かうと、「East i-D」の情報を嗅ぎ付けたファンが数名待機していた。先客の方達の邪魔にならない場所からカメラを構えて列車を待つ事に。そして、現地到着からおよそ20分後の事。EF65に牽引された「East i-D」が馬橋支線に差し掛かった。
馬橋支線を行く「East i-D」の回送列車。
キヤE193系「East i-D」を牽引してきたのは、国鉄色のEF65 1115号機。最近では、EF65の出番自体も減っている事から、こう言った回送列車でも稼働しているときは、しっかりと記録しておきたいところである。
そして、「East i-D」初撮影と言う事で、しっかりと後追いの撮影もする事に。
キヤE193系「East i-D」の後追い。
日頃撮影しているE491系「East i-E」と異なり、気動車と言う事で、両先頭車にはパンタグラフが装着されていない。こう言った点も、E491系とは決定的な違いである。その違いを撮るには、この場所の選択は正しかったと思う。
こうして、念願だった「East i-D」の撮影も無事に終了した。一仕事終えた後は足取りも軽くなる。私は、馬橋駅へと戻り、常磐緩行線の電車で、次の目的地である北綾瀬へと向かった。
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コメント
「1番のりば」の記事によりますと、去る12月8日にEF81―95がEasti―Dを宇都宮まで牽引しました。僕の想像では、新小岩懆から牽引したと思われます。
投稿: 岩崎友裕 | 2009/12/09 18:07
岩崎友裕さん、コメントありがとうございます。
そうですか。EF81 95がEast-i Dを牽引しましたか。
私が撮影したこの日も、新小岩操からはDE10が牽引しているようですから、おそらく、8日も新小岩操での牽引機交換が行われた事でしょうね。
投稿: TOMO | 2009/12/10 23:11
11月29日、水郡線を走るとの情報をいただいたものの、自前のカメラは故障中、急遽、家族から借りて出かけたものの、1枚撮ったら「カードがいっぱいです」の表示、慌てて、試し撮りした分を消してみたものの、キヤははるか彼方へ・・・(泣)
まあ、見られただけよかったです。
投稿: 舞 | 2009/12/11 14:50
舞さん、コメントありがとうございます。
水郡線を走る「East-i D」。せっかくの撮影のチャンスが残念な結果となってしまったようですね。それでも、私自身、「East-i D」を見たのは、この時が初めてだったものですから、実際に自力走行しているところを見られた舞さんが羨ましいです。
勝田車両センターに所属する「East-i E」と合わせて、このような車両は定期的に各線を走行していますので、またいつか水郡線で撮影できるチャンスは有ると思います。その時は、上手く撮れると良いですね。期待していますよ。
投稿: TOMO | 2009/12/13 00:25