那珂湊機関区内に出現した首都圏色のキハ20
2010年元日の湊線訪問記。あと一つ残っていますのでお付き合いください。
キハ2005で那珂湊~阿字ヶ浦間を往復して来た私は、昼食を摂ろうと那珂湊駅で下車。元日と言う事で、空いているお店が解らなかった事もあり、駅から少し歩いたところにあるガストで昼食を摂る事にしたのだが、その際に、那珂湊機関区内に停められていた、首都圏色の車両を撮影しようと思い、同車両が見渡せる駐車場付近に立ち寄ってみた。ちょうど、逆光となる事から、正面には陽が当たらないのだが、良い具合に側面には陽が当たっていたので撮影してみた。
首都圏色に塗られたキハ203。
朱色1色、俗に言う「首都圏色」に塗られたのは、既に現役を引退し、長年構内に留置されていたキハ203。キハ200形は、旧国鉄のキハ20で、当時の茨城交通が1989年から1991年にかけて4両を導入したもの。いずれも、旧国鉄から直接入線した訳ではなく、同じ茨城県内を走る鹿島臨海鉄道が大洗鹿島線開業用として、1985年、旧国鉄からキハ20を4両購入。入線の際、角型ヘッドライト仕様に改造され、新製投入されたキハ6000形に混じって、キハ2000形として大洗鹿島線で活躍を続けていたが、キハ6000形の増備により廃車となり、この湊線にやって来たという経緯がある。しかし、湊線でも非冷房車である事やワンマン運転対応工事を受けていなかった事もあり、全車両が2006年までに廃車となっている。しかし、廃車後も、阿字ヶ浦駅構内に長年留置された後に解体されたキハ201を除き、3両とも解体されずに、那珂湊の機関区内に留置されたままとなっていた。このまま、使える部品を取られた後、いずれは解体されるだろうと思っていたのだが、昨年11月に那珂湊機関区構内で開かれたイベントに合わせて、キハ203を首都圏色に塗り替え、更に国鉄時代の車番である、キハ20 429と言う車番まで表記して、訪れたファンを驚かせたようである。
那珂湊機関区構内に留置中のキハ204。(2009年7月20日許可を得て撮影)
那珂湊機関区構内には、まだキハ202とキハ204の2両がそのままの状態で留置されている。昨年7月20日に撮影したキハ204の画像を見ていただいてもお解りのように、決して状態は良いとは言えない。しかし、キハ203が首都圏色になった事で、残りの2両にも何らかの動きが出るのではないかと気になってしまう。出来る事ならば、有効な活用法を見つけていただき、末長く保存してもらえれば良いのだが・・・
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コメント
なんか、いい方法ないですかね。
(吉田)
投稿: ひたちなか海浜鉄道 | 2010/01/11 14:26
ひたちなか海浜鉄道吉田社長さん、コメントありがとうございます。
廃車体の活用方法となると、なかなか難しいですよね。駅構内に留置という状態ですから、それこそ地域の方たちとのコミュニケーションの場にするとか、そう言った活用法ぐらいしか思いつかないですね。でも、それだとケハ601の車体と同じになってしまいますね。
形は国鉄時代と異なってはいますが、貴重なキハ20の生き残りであることは確かです。時々キハ205と繋げて、那珂湊駅構内に留置していただけると、国鉄一般色+首都圏色と言う、昭和50年代に全国的に見られた塗装変更の過渡期の編成が再現できるかな?と言う気がします。これは次の撮影会ネタですかね?
投稿: TOMO | 2010/01/13 12:58