上毛電鉄の主力電車 700型を撮影
さて、上毛電鉄遠征記、最後は現在の主力車両、700型のお話。
上毛電鉄の700型は、1998年から2000年にかけて、京王井の頭線で活躍していた3000系車両を譲り受けたもので、2両編成8本が在籍している。
井の頭線の3000系と言えば、正面の上半分の塗装が7種類あり、レインボーカラーの電車として人気を集めた車両。井の頭線時代は5両編成で運転されていたが、上毛入りに際しては、2両編成1組にするために、先頭車の一部を制御電動車化したり、中間車の先頭車化改造等を京王重機で実施した上で導入された。上毛電鉄としては、初の冷房車・カルダン駆動車となり、同社の近代化に大きく貢献した。
この700型車両、導入当初は全編成とも、正面上半分を薄青緑色(フィヨルドグリーン)に塗っていたが、2005年11月から2009年2月にかけて、第1編成を除き、正面上半分の塗装が変更された。その為、現在では全部で8種類のカラーが存在し、本家の井の頭線よりもカラフルになった。今回、上毛電鉄を訪問した際、8編成全てをカメラに収める事が出来た。そこで、この記事ではカラフルな姿に変身した上毛電鉄700型の全編成をご紹介しておく。
700型第1編成(デハ711+クハ721) 薄青緑色(フィヨルドグリーン)
まずは第1編成。第1編成から第4編成までと第8編成は、京王時代のクハ3700・3750が種車となっており、クハ3750を電装化して2両編成にしている。
700型第2編成(デハ712+クハ722) 青(ロイヤルブルー)
この日は「迎春」のヘッドマークを掲出していた。
700型第3編成(デハ713+クハ723) 赤(フェニックスレッド)
700型第4編成(デハ714+クハ724) 黄色(サンライトイエロー)
この日は大胡駅構内に留置中だった第4編成。この車両は御覧のように「はしる水族館」として、車体には魚のステッカーが貼られている。
700型第5編成(デハ715+クハ725) 桃色(ジュエルピンク)
同じく大胡駅構内に留置中だった第5編成。この第5編成から第7編成までは、中間車を先頭車化改造したもとなる。
700型第6編成(デハ716+クハ726) 淡青色(パステルブルー)
700型第7編成(デハ717+クハ727) 薄緑色(ミントグリーン)
この日はイベント会場内に留置されていた第7編成。私が訪れた時は、検修庫内にいたのだが、時間帯によっては屋外でも展示されたようである。
700型第8編成(デハ718+クハ728) オレンジ色(ゴールデンオレンジ)
と言う訳で、本家井の頭線よりもカラフルな8色体制となった上毛電鉄700型。とりあえず全編成撮る事は出来たが、やはり走っている姿を押さえたい。次に訪問する時は、今回走行写真が撮れなかった編成を中心に撮影しようと思う。
| 固定リンク | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- 西武鉄道 小田急電鉄と東急電鉄からサステナ車両を導入へ(2023.09.26)
- 西武多摩川線 101系251Fの甲種輸送を撮影する(2023.09.24)
- E217系Y-2編成の廃車回送を撮影する(2023.09.12)
- 西武多摩川線へ向かう101系245Fの甲種輸送を撮影する(2023.09.20)
- ブログ開設19周年(2023.09.06)
「鉄道:京王」カテゴリの記事
- さよなら京王6000系 競馬場線の2連を撮影する(2011.02.06)
- 京王 デワ600形+総合検測車DAXに遭遇する(2010.12.24)
- 大月駅で「フジサン特急」と1202Fを撮影(2010.04.18)
- 富士急行線を撮影(2010.04.15)
- 引退間近 京王6000系最後の8両固定編成を撮影(2010.02.13)
「鉄道:上毛」カテゴリの記事
- 上毛電鉄「新春イベント2011」開催される(2011.01.07)
- 上毛電鉄の主力電車 700型を撮影(2010.01.18)
- 上毛電鉄 大胡車両区のイベント会場へ(2010.01.16)
- 上毛電鉄デハ101を撮影(2010.01.13)
コメント
東京に住んでいた時に数えられないぐらい、京王帝都電鉄・井の頭線を利用しました。オレンジ色が登場するとは、全くもって想像すら出来ませんでした。これは一度、乗りに行かなくては・・・。あと最後の画像で円形のマークを付けていた所、井の頭線地代はあの所に「急」のマークを付けておりました。
投稿: 岩崎友裕 | 2010/01/19 16:25
「先頭車化改造」組の第5〜7編成は、それ以外の編成にある正面窓下の鼻の穴のようなフタがないんですね。
運転台はほかの廃車クハから切り継いだのか、この共通点から新製なのか、気になります。
編成別カラーは井の頭線のほか流鉄も永らく続けてますが、最近は広告電車が多い上信や、リバイバルカラーの秩父や富士急など関東のローカル私鉄が楽しくなってきましたね。
撮影人としてはコンプリート欲に駆られますが、走行シーンとなると数度の訪問が必須で、行くたび同じ編成が休みだったりすることもあります。
走行シーンコンプリート時の達成感はきっと格別でしょう。
投稿: ひみつ | 2010/01/20 00:15
岩崎友裕さん、ひみつさん、コメントありがとうございます。
>岩崎友裕さん
本文でも触れておりますが、上毛電鉄の700型は、入線当初、全て同じカラーでしたが、現在はご覧のように、本家の井の頭線を上回る8色と、大変カラフルな顔ぶれとなっていますね。それだけに、井の頭線で3000系に何度も乗られたという思い出のある方には、この上毛電鉄線、かなり好感触なのではないかと思います。
>ひみつさん
撮影時及び記事を編集しているときには、全く気が付いていなかったのですが、仰る通り中間車に運転台をくつけた車両と、従来から先頭車だった車両とでは、前面の構造がやや違いますね。おそらく、中間車を改造した車両に関しては、新製したお顔を付けたのではないかと思います。今回は一気に5編成の走行シーンを撮りましたが、第1、第8編成以外は、いずれも駅撮りですので、次は是非とも上毛電鉄らしい場所で撮影してみたいと思います。
投稿: TOMO | 2010/01/22 17:44