ひたちなか海浜鉄道 キハ3710新デザイン車が営業運転開始
さて、先週の京王電鉄ネタがまだ書き終えていないのですが、順番を変えまして、バレンタインデーのお話。
バレンタインデーの2月14日は、常磐線の特急列車に乗り込み、ひたちなか海浜鉄道へと出かけてきた。
ひたちなか海浜鉄道の主力車両キハ3710形。現在3両が活躍をしているが、このうちの2両を、これまでの旧茨城交通カラーから、新生「ひたちなか海浜鉄道」をイメージした新デザインのカラーに変更することとなった。変更される塗装のデザインについては、一般に公募することとなり、これまでに多くのデザインが寄せられたが、その中の最優秀賞に選ばれたデザインが、実際の車両に塗られることとなった。塗装変更は、那珂湊機関区で行われていたが、この度、塗装変更が完了し、バレンタインデーである2月14日に、この新塗装車両のお披露目を兼ねたバレンタインデーイベントが開催されることになった。昨年は、何かとご縁のあったひたちなか海浜鉄道。キハ3710の新デザイン車をいち早くキャッチするため、現地へと向かった。バレンタインデーに、こうも簡単に現地に行けるとは、女性に縁遠くなる訳か・・・
上野から「フレッシュひたち17号」で勝田を目指す。この列車が勝田に到着する頃、湊線も塗装変更を実施したキハ3710を使用した定期列車が到着することになっており、まずは入線シーンから撮るよう計画していた。途中、暖房装置の不具合があったものの、11時53分頃、勝田駅に到着する。やや遅れての到着だったので、もうキハ3710が到着してるかなと、湊線ホームを見渡していると、まだ列車は入線していなかった。この列車、車内で地元出身のモデル、篠崎友紀さんを起用して、車内でチョコレートを配ることを発表しており、車内はチョコレートを貰おうとする乗客でいっぱいだったようだ。そのせいか、やや遅れて到着となっていた。常磐線ホーム上でのE653系の並びを撮り終えた頃、踏切が鳴り出し、前方から新色のキハ3710を先頭に2両編成を組んだ湊線の列車が近付いて来た。まずは常磐線のホーム上から入線シーンを撮影する。
新デザインを纏ったキハ3710-02を先頭に勝田駅に進入する湊線の列車。
この場所から撮影すると、光線状態は逆光となり、あまり良くないのだが、ちょうどニューカラーになった車両が先頭で来てくれた。
勝田駅入線シーンを撮影後、跨線橋を渡り、湊線ホームへと向かう。連絡改札口のところで、1日乗車券購入するが、湊線が発着する1番線は、乗客が溢れ返っており、なかなか先に進めない。それもその筈。ホーム上では、この列車から降りてきた乗客に、記念品を渡しており、特にお子様へのお菓子の配布に列が出来ていたりして、狭いホームは人がいっぱいだった。何とかして撮影もして車内に入ったのだが、この時点で発車時刻を過ぎていたため、すぐの出発となった。
さて、2両編成の阿字ヶ浦行き、車内の乗車率を見てみると、結構乗っている。とりあえず、定番撮影ポイントの中根駅で下車し、この新デザイン車+旧デザイン車を撮影する事に。さすがに中根駅周辺は定番撮影ポイントと言う事もあり、多くの鉄道ファンがカメラを持って待ち構えていた。とりあえず、下車後、阿字ヶ浦へ向けて出発していくキハ3710を、中根駅に隣接した踏切付近から撮影してみる事に。
阿字ヶ浦へ向かうキハ3710-01+キハ3710-02。
この時間帯、この場所で撮影すると、側面に陽が当たらないので、新デザインの色まで良く写らないのだが、とりあえず撮影してみた。
続いては、踏切を渡って反対側から撮影するが、ここで驚いたのが雪。この時点で天気は快晴だったのだが、前日まで雪が降っており、日影の部分にはまだ雪が積もっていた。雪を踏み潰しながら待つ事およそ10分。阿字ヶ浦からの勝田行きがやって来た。
キハ37100-03による勝田行き。
本日運転していたもう1本の車両は、キハ37100-03だったが、御覧のように正面には「曙光の大地」と書かれたヘッドマークが掲出されていた。これは、今回新デザインコンテストの最優秀賞の作品名が「曙光の大地」なんだそうで、このキハ37100-03にもヘッドマークが掲出されたようだ。
撮影後、定番の撮影ポイントへと向かうのだが、撮影地に向かう道路はシャーベット状態。慎重に歩かないと滑りそうだ。ゆっくり歩いて、いつもの撮影ポイントへ。急激に気温が上がって来た事もあって、水分を多く含んだ畑の土からは湯気が出ていると言う状況であった。ちょっと幻想的な世界の中、ここで列車を待つ事にする。まずは、勝田へ向かっていったキハ37100-03が、折り返し阿字ヶ浦行きとして戻って来たので、この列車から撮影する事にする。
折り返し阿字ヶ浦へと向かうキハ37100-03。
そして、阿字ヶ浦行きの通過からおよそ10分後の事。阿字ヶ浦から戻ってくるキハ3710-02+キハ3710-01による勝田行きがやってくる。先程より光線状態の良いところでの撮影となるため、気合が入った。
勝田へと向かうキハ3710-02+キハ3710-01。
新デザインを纏うキハ3710-02の正面には陽が当たらないものの、側面には充分陽が当たっており、先程までの撮影よりも、新デザインの全容が良く解るようになってきた。
新デザインのキハ3710-02を、ややサイド気味に撮影。
勝田へ向かう2両を後追い。
勝田行きでは後部車両となるキハ3710-01は、今日の営業運転を終了した時点で、塗装変更のため運用を一時的に離脱する事になっており、このカラーで走るのも今日が最後となると言う。従って、キハ3710-01+キハ3710-02と言う組み合わせの場合、このような混色が見られるのは、最初で最後と言う事になる。
この撮影を以て、キハ3710-02の撮影をいったん終了した。私は、中根駅へと戻り、勝田から折り返してきたキハ3710-02に乗り込んで、お隣の那珂湊へと移動する。そして、同駅周辺で昼食&駅猫の撮影を挟んだ後、同駅14時56分発の阿字ヶ浦行きに乗る事で、キハ3710-02の撮影を再開する事に。既に、キハ3710-02は、この列車の前の上り列車で、キハ3710-01を切り離しており、単行での運転に変わっていた。那珂湊からおよそ10分で、阿字ヶ浦に到着。早速、ホームとは反対側の側道に写り、停車中のキハ3710-02を撮影する事に。
阿字ヶ浦駅に停車中のキハ3710-02。
この時点で、既に15時を過ぎている。午前中晴天だった天気も、午後から曇って来てしまっており、この分で行くと、撮影できるのは、あと1本ぐらいだろう。阿字ヶ浦から折り返す勝田行きで、再び中根へと向かい、勝田から折り返してくるキハ3710-02の単行列車を撮影する事にした。
単行で阿字ヶ浦を目指すキハ3710-02。
この撮影を以て、走行シーンの撮影を終了とした。撮影後は、中根駅へと戻り、程無くしてやってきた勝田行きで、いったん勝田へ。そして、同列車で那珂湊へと折り返す。那珂湊に来たのは留置車両の撮影や、土産の購入が目的なのだが、乗車してきた阿字ヶ浦行きが、出発まで時間が有ったので、こんなシーンを撮影してみた。
キハ37100-03とキハ3710-02との交換。
キハ3710-02をバックに記念撮影をする親子連れが、新デザイン車営業開始初日を象徴するようなシーンである。ここで記念撮影をした子供たちが、成人になるまで、このカラーの車両が活躍し続ける事だろう。そう思いながら、撮影を終了とした。
お土産とおやつの購入を終えた私は、再び那珂湊から勝田行きに乗車。新デザインの車両が、末長く沿線住民に親しまれる事を願いつつ、東京へと戻った。
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kqtrain.netさん
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コメント
お越しいただき、ありがとうございました。
少々涙目なので病院に行ったついでのこさむちゃんを連れていたため、早めに失礼してしまい、お話しする時間もあまりとれず、すみませんでした。
新デザイン車両を見る時間もなかったので、こちらで楽しませていただきました。
投稿: 舞 | 2010/02/15 10:01
夕方まで。お疲れさまでした。
(吉田)
投稿: ひたちなか海浜鉄道 | 2010/02/15 13:25
コメントありがとうございます。
>舞さん
こちらこそ、お忙しいところお声をおかけしまして失礼いたしました。しかも、こさむも撮影させていただき、感謝しております。新デザイン車両、弊ブログでご堪能いただき有難うございます。
>ひたちなか海浜鉄道 吉田社長さん
今回は、ちょっと出かけるのが遅くなってしまいましたので、その分、夕方まで沿線で楽しませてもらいました。流石に16時頃になると、撮影している人も少なく、普段通りの姿が記録できたのではないかと思います。
投稿: TOMO | 2010/02/17 12:45