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ハイブリッド方式入換機関車 HD300-901号機の甲種輸送を撮影

JR貨物では、貨物駅等で入換用として活躍中のDE10形ディーゼル機関車の老朽置き換え用として、高性能電池技術を応用したハイブリッド方式入換機関車、HD300形の開発を進めているが、この度、試作機である901号機が、製造元である、東京都府中市の東芝府中事業所で落成。本日、東京貨物ターミナルへの甲種輸送が実施される事となった。

この甲種輸送の日程については、鉄道ダイヤ情報誌にも掲載されていた。注目の新形式機関車と言う事で、その姿は是非とも自分の目で確かめておきたいと思い、ダイヤ情報誌が発売された時点で、この日は休暇を取る方向で調整を進めていた。予定通り、休暇を取る事で来た事から、本日は、このHD300の甲種輸送の撮影に出かけてきた。

久し振りの平日休み。と言う事で、朝から自宅で色々と野暮用を済ませていた。HD300は、東芝府中事業所を11時13分に出発し、まずは新座貨物ターミナルへと向かう。その間、西国分寺で40分ほど、そして新秋津で7分ほどの停車時間があった。何とものんびりとしたスタートである。その為、まずは西国分寺から撮影をスタートさせる予定だったのだが、野暮用が遅れてしまい、既に時刻は11時を過ぎてしまった。時間的には、西国分寺で追いつくことが可能だったが、西国分寺駅では、出発信号機の位置関係から、ホーム上から見えにくい場所に停まっている事は解っていたため、直接、新秋津へ向かう事にした。

自宅を11時30分頃に出発。新小平から武蔵野線電車に乗り込んで、新秋津駅に到着したのは、12時頃の事であった。早速、上りホームの西船橋方へと向かうが、月末の平日にも関わらず、ホームには大勢の鉄道ファンが、HD300の到着を待っていた。まあ、学生さん達は春休みだし、人が多いのは当然かと思いながら、撮影準備を進める。とりあえず、HD300の後追いだけに専念して待機する事にした。205系の府中本町行きが直前に到着したので、タイミングが掴みにくい状態だったが、どこからか、「来たぞ」と言う声が聞こえてきたため、自分の頭も撮影モードに突入。無事にHD300を撮影する事が出来た。

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ついに姿を現した、ハイブリッド方式入換機関車、HD300-901号機。

赤い車体のHD300形。最新の技術を誇る入換機関車で有りながら、良く見ると、置き換え対象となるDE10形の流れを汲んだデザインである事が解る。入換業務に徹すると言う事で有れば、DE10は優れたデザインと言えるのかもしれない。

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EF510-501+24系乗務員訓練列車を撮影

3月27日のお話。

このところの本業多忙により、疲労が溜まった体を癒すべく、午前中はのんびりと過ごした。午後、地元の床屋で散髪をして帰宅すると、JR東日本所有のEF510を使用した乗務員訓練が、東北本線(宇都宮線)で実施されている事を知った。

JR東日本のEF510は、現在「北斗星」や「カシオペア」の牽引に使用されているEF81を置き換えるべく、JR貨物が開発したEF510を、JR東日本仕様にして新製した機関車で、昨年12月に1両目の501号機が登場。これまでに2両が登場している。弊ブログでは、このEF510-501号機の甲種輸送の模様を取り上げているが、その後、試運転等については撮影のチャンスに恵まれず、そのままとなっていた。今回の乗務員訓練では、両数は少ないが24系客車を牽引して実施している。幸いなことに、これから出撃しても間に合うタイミングだった事から、EF510の乗務員訓練列車を撮影するために出かける事にした。

武蔵野線経由で大宮へ抜けて、大宮から宇都宮線へ。どこで撮影しようかと考えながら先に進む。有名撮影ポイントであるヒガハスは、人が少なかった。ここで降りようかとも考えたのだが、何やら被られそうな予感がした為、ヒガハスでの撮影は諦め、代わりに向かった先は久喜であった。実は、インターネットで、久喜駅の上野方にある踏切付近から撮影した画像が掲載されており、なかなか良い感じだった事から、ここで撮影する事に。踏切近くで撮影準備に取り掛かる。そして、撮影準備が整った頃、EF510の乗務員訓練列車が近付いて来た。さあ、撮影開始・・・と思ったら、何と背後から貨物列車が接近。見事に被られてしまった。

ここまで来て被られてしまっては、もう笑うしかない。こんな事もあるさ。そう思いながら、せっかく久喜まで来たので、撮影地近くの模型店、キングスホビーに立ち寄る事にした。店内で目の保養をしていると、京浜東北線の与野駅にて人身事故発生の知らせが届いた。そして、この事故の影響により、EF510の乗務員訓練列車が、白岡駅で抑止中との事。これはもしかしたら、もう一度撮れるかも?そう思いながら、店を出て久喜駅へ。運転再開を待つ事に。10分ほどして、逗子行きの湘南新宿ラインがやって来た。早速乗車して先を急ぐ事に。列車が白岡駅に差し掛かると、情報の通り、EF510の乗務員訓練列車が停車していた。とりあえず、この列車で大宮へ先回りする事にした。大宮駅で待つ事およそ25分。ようやくEF510-501号機+24系の乗務員訓練列車が、大宮駅に到着した。

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人身事故の影響により、約1時間20分遅れで大宮駅に到着した、EF510-501号機+24系の乗務員訓練列車。

EF510-501号機と502号機は、「北斗星」用の24系客車に合わせたカラーになっているため、今回の編成は、まさにぴったりの組み合わせである。欲を言えば、もう少し客車の両数が長いと良いのだが・・・

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24系客車のテールマークは「北斗星」を表示。

こうして、一度は諦めたEF510の乗務員訓練列車は、カメラのISOの設定を1250まで引き上げる事で、どうにか撮影する事が出来た。この撮影を以て、大宮駅から撤収。宇都宮線の普通列車で上野方面へ向かった。

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ダイヤ改正で誕生した101系・301系10連の拝島快速

西武鉄道は、3月6日にダイヤ改正を実施したが、ダイヤ改正から今日で3週間が経過し、そろそろ改正後の車両運用も、特徴的なものに関しては見えてきたかなと言う状況になってきている。

毎回、ダイヤ改正の度に気になるのが、新宿線系統の3ドア車による10両編成の運用である。数字上では、もう簡単に4ドア車へ置き換えが可能な数字になってきていると思うのだが、3ドア車による10両運用が僅かながら残っており、今回のダイヤ改正でも、3ドア車の10両編成の運用が残った。

話は3月22日に戻るが、前の記事で触れたように、この日は午後から新宿線・池袋線のヘッドマーク掲出編成の撮影を行った。その際、上石神井駅に30分ほど滞在したのだが、この間に101系・301系による拝島快速西武新宿行きを目撃する事になった。

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一路、西武新宿を目指す3ドア車10両編成の拝島快速西武新宿行き。(3318レ)

2008年6月のダイヤ改正で誕生した新種別の「拝島快速」は、これまで車両不足が生じた場合やダイヤが乱れた場合を除き、基本的には4ドア車のみでの運用となっていた。この3318列車に関しても、4ドア車の代走かと、22日の時点では思っていたのだが、27日に同じ列車を確認したところ、やはり3ドア車での運転だった事から、定期運用の可能性が高い。

土曜休日ダイヤの新宿線3309レ~3318レは、101系の淘汰が進んでいる現状だけに、今後も注目していきたい。

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西武 「パリーグ公式戦開幕」「上井草ガンダム」ヘッドマーク掲出編成を撮影

3月22日のお話。

前の記事でお解りの通り、この日は多摩川線で247Fが営業運転を開始した。午前中は多摩川線の撮影に専念していたのだが、是政駅で、いつも西武沿線でお世話になっている方と合流すると、午後からは、まず、新宿線及び池袋線へ撮影に行くとの事。ちょうどプロ野球もパリーグが開幕し、池袋線・新宿線では、パリーグ公式戦開幕記念のヘッドマークを掲出した電車が走っている事、更に新宿線では、上井草商店街ガンダムスタンプラリーをPRするヘッドマークを掲出した電車が走っており、これらヘッドマーク掲出編成を、いつかは撮影したいと思っていた事から、私も同行させていただく事にした。

まずは武蔵境駅近くで昼食を摂った後、国分寺・小川経由で上石神井へと向かってみた。かなり回り道ではあるのだが、ヘッドマーク掲出編成の運用を事前に把握していなかった事もあり、移動中に運良く遭遇出来ればと言う淡い期待も有ったのである。その期待は、見事的中。途中の小平で、上井草ガンダムのヘッドマークを掲出した38106Fの玉川上水行きを目撃した。と言う事で、この編成に関しては、無事運用を把握する事が出来たのである。

私達は、そのまま上石神井へ移動する。観察地点に上石神井を選んだのは、上石神井折り返しの列車にヘッドマーク掲出編成が入る事を考慮してのことである。つまり、ここにいれば、殆どの運用が把握できると言う事になる。

下りホームの西武新宿方で観察を始める事、およそ15分。狙い通り、パリーグの公式戦開幕記念ヘッドマークを掲出した30000系の拝島快速がやって来た。

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上石神井駅に進入する「パリーグ公式戦開幕記念」ヘッドマークを掲出した38102F。

新宿線の「パリーグ公式戦開幕記念」ヘッドマーク掲出編成は、御覧のように30000系38102Fであった。この場所からの撮影だと、電車の正面しか陽が当たらないが、今回はヘッドマークがメインだったので、これで良しとした。

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西武多摩川線 四季の電車第1弾「春」 (247F)営業運転開始

3連休最終日となった3月22日のお話。

101系低運車最後の砦となった西武多摩川線。今年度から、30000系投入により捻出された新101系を、更新工事をした上で多摩川線に投入される事になり、第1弾となる247Fが、3月6日から7日にかけて甲種輸送が実施された事は、2010年3月6日付記事でご紹介したばかりである。

この時は白一色のままだった247Fだが、弊ブログ2010年3月15日付記事でも触れているように、3月22日より、四季の電車「春」をイメージした車両として、府中市の小学生が描いた「春」をテーマにした絵を、両端の先頭車側面に掲出したラッピング電車として、正式にデビューする事となった。

そこで、運用初日となる3月22日、この247Fの晴れ舞台を観察しようと思い、西武多摩川線沿線へと出かけた。この日、武蔵境駅では、247Fの営業運転開始に合わせて、同編成の出発式が10時20分より開かれる事になっており、この時間よりも前に武蔵境駅に到着できるように、自宅を出発するつもりだったのだが、前日までのスケジュールの後遺症か寝坊してしまい、武蔵境駅に到着したのは10時40分の事であった。早速、多摩川線のホームに向かうと、既に出発式が開催されており、3番ホームに停車していた247Fの扉が開かれるところであった。出発式が行われているホーム是政方は多くの人が集まっている事から、比較的空いている最後尾車両付近へ移動し、247Fを撮影してみた。

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営業運転初日を迎えた西武多摩川線247F。

この日、西武多摩川線は、お彼岸の時期と言う事も有り、多磨駅が最寄りである多磨霊園へ向かうお客さんも多く、見慣れない車両の出現に、乗り込む前に足を止めて記念撮影される方も多く、247Fのドアが開いてからは、人を入れずに撮る事が難しかった。

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武豊線 2015年春、電化決定

昨日の事ですが、名古屋方面から大きなニュースが飛び込んできました。

東海道本線の大府駅から分岐するJR武豊線。非電化路線でありながら、3扉転換クロスシートのキハ75系を投入し、一部列車を名古屋まで直通運転をする事により、最近では、並行して走る名鉄河和線からも乗客を奪いつつあると言う状況であるが、JR東海は、ついに、この武豊線の電化を決意。2015年春の電化開業を目指し、工事に着手する事が、3月18日付プレスリリースにより発表された。武豊線は、名古屋から近い事も有り、これまでにも地元自治体からの電化の要請は多かった。今回の電化決定は、まさに悲願達成と言えるだろう。

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2015年春を目処に電化する事が決定した武豊線。

電化後の武豊線は、313系を28両新製し、東海道本線と車両運用の共通化を図る。そして、現行のキハ75系は、高山本線へ転用する事により、現在、高山本線で活躍中のキハ40系列を置き換えるものと思われる。

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101系低運車引退へのカウントダウン開始 西武多摩川線白糸台駅を訪ねる

3月13日のお話。

西武多摩川線の新旧交代劇第1弾である247Fと217Fの甲種輸送から1週間が経過。217Fの方は、小手指車両基地に留置されたままとなっている。また247Fについては、多摩川線内で試運転を開始したという話を小耳に挟んでいた。

そこで、この日は、多摩川線の状況を確認すべく、車両基地のある白糸台まで行ってみることにした。

自宅を9時40分頃出発。駅へ向かうが、中央線が停まっているとの一報を受けた。しかし、武蔵境に行くには、中央線に動いてもらうのが一番と判断し、そのまま多摩湖線で国分寺へ。途中で運転再開の一報が入り、ほっとする。

国分寺から中央線で武蔵境へ。上り快速電車から下車し、多摩川線との連絡改札口を通ると、ちょうど是政からの電車が到着したところだった。3番ホームに停車していたのは221Fである。早速、ホームの是政方に移動し、まずは221Fを正面から撮影してみた。

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西武多摩川線で最後の活躍を続ける101系低運車。

やっぱり、西武鉄道の顔は、この顔に限るという方は、21世紀になった今でも、結構いらっしゃると思う。私も、幼い頃から慣れ親しんできたこの顔を見ると、何となくほっとする。あとどれくらいの期間、この顔を拝めるだろうか。

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西武 最後のYマーク付き6000系 6152Fを撮影

多摩川線から小手指へ217Fが戻って来た3月7日のお話。

263F+217Fを、西所沢~小手指間で撮影した後、小手指駅前のファミレスで知人と食事をしていた。その際に、店内から6152Fの飯能行きを目撃した。池袋線で活躍中の6000系は、現在、副都心線乗り入れ対応工事が進行中で、遂に未改造で副都心線に乗り入れできない事を記す「Y」マークのステッカーを貼った編成も残り1編成と言う状況になった。最後まで未改造で残ったのは、なんとアルミ車体の6152F。この編成、実は、2003年9月に、大泉学園~保谷間で発生した踏切事故に遭遇し、1年間、運用を離脱していた。事故で被害の大きかった4両は、製造元である日立製作所へ運ばれて修理が行われた。そして、弊ブログを開始する1日前である2004年9月5日に、日立製作所から甲種輸送で戻って来た。まさに奇跡の復活を遂げた編成である。数ある池袋線の6000系の中で、最後までこの編成が未改造で残ったと言うのも、何か因縁めいたものを感じさせる。

この編成も、現在改造中の編成が出場すれば、入れ替わりに、副都心線対応工事のために入場する事は間違いない。そこで、確実に改造前の姿を記録しておくため、この列車の折り返し列車を撮影する事にした。当初は、西所沢1号踏切へと向かうつもりでいたが、雨も酷くなってきた事から、小手指駅の下りホームより、入線シーンを撮影する事にした。

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小手指駅に進入する6152F充当の急行池袋行き。(2160レ)

西武鉄道の通勤車は、副都心線開業を前にした2008年春に、種別幕・行先幕を一新し、急行の種別幕も、長年親しまれてきた赤地に白文字の物から、朱色に白文字の物に変更された。しかし、6000系に関しては、新宿線の2編成のみ、新しい幕になったものの、池袋線の車両に関しては、副都心線乗り入れ対応工事に合わせて、フルカラーLED化されるため、旧幕のまま残されている。長年見慣れているせいか、やはり、この赤い「急行」幕の方が、急行電車らしさを感じる。

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立川駅で485系勝田車に遭遇

3月6日夜のお話。

この日、仕事を終えてから、西武多摩川線へ送り込まれる101系247Fを八王子駅まで見に行った事は、多摩川線甲種輸送撮影記の前編でも触れたとおりだが、八王子からの帰り道、中央線の快速電車で立川駅に到着すると、向かい側の4番線に、勝田車両センターの485系K60編成が停車していた。普段は、あまり中央線で見かけない車両である事から、立川駅で下車し、同編成を撮影してみた。

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立川駅4番線に停車中の勝田車両センター485系K60編成。

この日、同編成は、青梅線の青梅駅から水戸の偕楽園へ向かう団体列車に充当されたようで、青梅線にも入線していた。私が立川駅で目撃した時は、運用を終えて、青梅から、この日の停泊先である豊田車両センターへ向かう途中だった。

せっかくなので、485系1500番台車の最大の特徴である四つ目のライトが点灯しているところを撮ろうと思い、先頭まで歩いて行くと、K60編成の回送列車が、豊田車両センターへ向けて動き出した。

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立川駅を出発する485系K60編成。

出来るだけ後ろの車両まで写そうと思い、走り出してから撮影したため、ややぶれてしまった感じではあるが、5番線の出発飯能標識の「中央」「南武」と言う文字が一緒に写ってくれたので、勝田の485系が立川駅にいたと言う事は解るように写ってくれたので、個人的には満足している。

撮影を終えた私は、再び3番線へと戻り、入線してきた中央特快に乗って帰宅した。

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西武多摩川線 101系甲種輸送を撮影 後編

3月7日、前日送り込まれた247Fと入れ替わりに、多摩川線から217Fが戻ってくる事となった。

深夜、武蔵境駅で247Fと217Fとの入れ替えを実施し、217Fは深夜の中央線を八王子へ。そして、同駅でそのまま朝を迎えた後、9時54分に八王子を出発。新秋津へ向かう事になっていた。

私は、このダイヤに間に合うように、豊田付近まで行って、中央線を走る217Fを撮影するつもりでいたのだが、不覚にも寝坊。既に、中央線の線内は間に合わない事が判明していた。鉄道ダイヤ情報誌に掲載されていたダイヤによると、新秋津着は10時29分。そこで、これに間に合うように、武蔵野線の新小平駅へ。西国分寺方のトンネルから出てくるところを撮影する事にした。10時14分、新小平駅に到着。早速、上りホームへ向かうと、府中本町行きがやって来た。これと同時に、下りホームでは列車接近放送が入っており、一瞬嫌な予感がした。これが217Fの甲種輸送で無い事を祈りつつ待っていたが、通過していったのは217Fの甲種輸送。どうやら、ダイヤ情報のスジよりも約10分早く通過して行ったようで、新秋津着は、10時29分ではなく、10時19分となるタイミングだった。

仕方なく、そのまま武蔵野線に乗車し、新秋津へ移動する。駅を降りて、いつもの受け渡し線を覗き込むと、既にJR線内の牽引を担当したEF65 1082号機は、217Fから切り離されて停められていた。

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前日に引き続き実施された多摩川線の甲種輸送。JR線内の牽引機と西武線内の牽引を担当する263Fが新秋津で並ぶ。

263Fのお顔に信号機が掛かってしまっているが、タイミング良く、本線走行中の205系とも合わせる事が出来たので、この並びは個人的に気に入っている。

それにしても、原色PFが牽引を担当したとは・・・これはしっかりと撮影しておきたかった。

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西武多摩川線 101系甲種輸送を撮影 前編

中央線の武蔵境と、府中市の是政とを結ぶ西武多摩川線。

西武多摩川線は、数ある西武鉄道の路線の中で、唯一、他の西武線と繋がっていない路線である。この線の車両が定期検査を受ける場合、武蔵境駅で繋がっている中央線の線路を利用し、甲種輸送という形で、JRの機関車に牽引され新秋津へと運んでもらい、西武鉄道の車両検修場へと向かう。検修場からの出場の場合は、この逆のパターンというように、JRの線路を使わないと、車両の出し入れが全く出来ないと言う、まさに離れ小島的な路線である。

しかし、中央線の三鷹~立川間連続立体化工事開始に伴い、多摩川線の生命線ともいえるJRとの連絡線が寸断され、専用車両が線内封じ込めとなってしまった。工事期間中は、交換部品を多摩川線の白糸台車両基地に陸送しておいて、同基地内にてメンテナンスを実施、塗装の塗り直しも、車両基地内で実施されていた。この措置は、高架工事が完成するまでの7年間続き、本線系統では見られなくなった、101系低運転台車両が最後の活躍を続けていた。しかし、昨年12月に、JR中央線の上り線の高架工事の完成と合わせて、JRとの連絡線も復活。再び甲種輸送による車両交換が可能となった。また、西武鉄道では30000系の増備に伴い、運用を離脱した新101系の4連を、多摩川線に残る低運車の置き換え用として、多摩湖線で活躍中の101系リニューアル車と同等の改造を開始。第1陣となる247Fが完成し、本日、多摩川線へ送り込まれる事となった。

7年ぶりの復活となった、多摩川線車両の甲種輸送。今回は、車両の置き換えが絡んでいる事もあり、確実に撮影しておきたかった。しかし、確定申告シーズンで本業多忙と言う時期の実施。一度は撮影を諦めたのだが、せめて西武線内だけでもと思い、本日は早朝出勤。昼間の所沢の往復の時間分を早朝と夕方に振り分ける事で、外出の許可を貰った。

西荻窪の勤務先を12時20分頃出発。路線バスで西武新宿線井荻駅へと出て、ここから西武新宿線で一気に所沢へ。13時20分頃、所沢駅に到着すると、6番線には、これから多摩川線へ送り込まれる真っ白な101系が停められていた。

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池袋線の30000系と並ぶ、多摩川線用新101系リニューアル車247F。

多摩川線向けの改造車247Fが、武蔵丘検修場を出場したのは、2月17日の事。御覧のように、真っ白な車体がとても印象的で、これまでにも、同編成を見た友人から画像付きメールが送られてきたり、西武鉄道を取り上げている複数のブログの記事にて、この車両の事は確認していたが、実際に自分の目で白い247Fを見るのは、これが初となる。

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八高線全通75周年記念号を撮影

2月28日のお話。

東京都の八王子と、群馬県高崎市の倉賀野とを結ぶJR八高線。路線名が示すように、八王子と高崎の頭文字を取っているのだが、1996年に八王子~高麗川間が電化されてからは、八王子と高崎とを結ぶ、定期の直通列車は運転されていない。

その八高線が、全線開通したのが1934年10月6日の事。昨年秋、JR東日本八王子支社では、全通75周年記念イベントを展開していたが、高崎支社側では、特にこれと言ったイベントを実施していなかった。、このまま、何もしないで終了してしまうのかと思っていたのだが、高崎支社でも、非電化区間の高崎~高麗川間で記念列車「八高線全通75周年記念号」を、2月28日の1日のみ、運転する事となった。使用される車両は12系客車3両。この12系を、DD51のプッシュプルで牽引すると言うもの。久々に八高線を走る客車列車が見られる。と言う事で、私も、この記念列車と、現在の主役であるキハ110系を撮影するため、八高線沿線へ出かける事にしたのである。

当日、出来るだけ朝早く起きたかったのだが、このところの本業多忙の影響を受け、あまり早く起きる事が出来なかった。起床後、すぐに時刻表を見て、どこで撮影するかを検討。既に、拝島経由で撮影に行くのは、列車本数の関係上、不可能であることが判明した。こうなると、東武鉄道を利用して、越生・小川町・寄居の3駅のどこかへ行くしかないのだが、行程上、一番早く到達できる越生へ向かう事に決めた。萩山から、小平・本川越と経由して川越市から東武東上線に乗り換え。更に坂戸から東武越生線に乗り換えて、越生に到着したのは10時頃の事であった。

越生駅。この日は、JR東日本が主催する「駅からハイキング」が開催されていた。その為、駅構内は、ハイキングに参加する方で賑わっている。しかし、外は冷たい雨が降り続いている。私は、ハイキングに参加する方達とは反対方向に歩き出す。この越生には、10年ほど前に、DD51+12系客車による初詣列車(高尾臨)を撮影に来た事が有った。その当時、撮影した場所が、駅からそれほど遠くない場所だったので、今回もそこへ行くつもりでいたのだが、途中ですっかり道に迷ってしまった。ちょっと遠回りしたものの、無事に撮影地に到着。撮影準備をしていると、ちょうどキハ111・112による高麗川行きがやって来たので、まずは、この列車から撮影を開始する。

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越生~明覚間を行く、キハ111・112使用の高麗川行き普通列車230D。

1996年の八王子~高麗川間の電化の際、非電化で残された八高線北部には、このキハ110系シリーズが投入され、大幅なスピードアップが図られた。八高線で走り始めて14年。デビュー以来、大きな変化が見られなかったこの線のキハ110系シリーズだが、ここ最近になって、側面方向幕のLED化が本格化した模様。側面の行先表示がLED化された車両は、これまでにも存在していたのだが、今まではキハ111・112が1編成だけだったと記憶している。この動きは、高崎車両センターの車両だけでなく、東北地方で活躍中のキハ110系にも、ここ数年、同様の動きが出てきていると言う。

230D通過からおよそ20分後の事。この日の主役である「全通75周年記念号」がやって来た。

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DD51 842号機が先頭でやって来た「八高線全通75周年記念号」

「八高線全通75周年記念号」の往路は、御覧のように、これまでに何度もお召列車の牽引を担当してきた事がある、DD51 842号機が先頭に立った。同機は、常に美しく整備されており、今回も美しい姿での運転であった。

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