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西武多摩川線 101系甲種輸送を撮影 後編

3月7日、前日送り込まれた247Fと入れ替わりに、多摩川線から217Fが戻ってくる事となった。

深夜、武蔵境駅で247Fと217Fとの入れ替えを実施し、217Fは深夜の中央線を八王子へ。そして、同駅でそのまま朝を迎えた後、9時54分に八王子を出発。新秋津へ向かう事になっていた。

私は、このダイヤに間に合うように、豊田付近まで行って、中央線を走る217Fを撮影するつもりでいたのだが、不覚にも寝坊。既に、中央線の線内は間に合わない事が判明していた。鉄道ダイヤ情報誌に掲載されていたダイヤによると、新秋津着は10時29分。そこで、これに間に合うように、武蔵野線の新小平駅へ。西国分寺方のトンネルから出てくるところを撮影する事にした。10時14分、新小平駅に到着。早速、上りホームへ向かうと、府中本町行きがやって来た。これと同時に、下りホームでは列車接近放送が入っており、一瞬嫌な予感がした。これが217Fの甲種輸送で無い事を祈りつつ待っていたが、通過していったのは217Fの甲種輸送。どうやら、ダイヤ情報のスジよりも約10分早く通過して行ったようで、新秋津着は、10時29分ではなく、10時19分となるタイミングだった。

仕方なく、そのまま武蔵野線に乗車し、新秋津へ移動する。駅を降りて、いつもの受け渡し線を覗き込むと、既にJR線内の牽引を担当したEF65 1082号機は、217Fから切り離されて停められていた。

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前日に引き続き実施された多摩川線の甲種輸送。JR線内の牽引機と西武線内の牽引を担当する263Fが新秋津で並ぶ。

263Fのお顔に信号機が掛かってしまっているが、タイミング良く、本線走行中の205系とも合わせる事が出来たので、この並びは個人的に気に入っている。

それにしても、原色PFが牽引を担当したとは・・・これはしっかりと撮影しておきたかった。

続いて、切り離された217Fの元へ向かう。線路を跨ぐ橋の上から撮影しようと思い近付いて見るが、クハ1217のお顔が、橋の柵に掛かるため、クハ1217のお顔を撮るのは諦めた。そこで、今度は側道を進み、クハ1218側から編成全体を撮影する事に。

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クハ1218側から217F編成全体を眺める。

ワンマン札をぶら下げたまま戻って来た217F。入れ替わりに入って来た車両が、新101系の改造車と言う事で、当然の事ながら、このワンマン札は不要となる。そんな事もあってか、白糸台で外さずに、そのままの状態で戻されたのかもしれない。217Fの背後に写っている車両がE31ではなく263Fであると言う点も、新時代の幕開けを感じさせる。

この後は、263F+217Fの走行シーンを撮影するために、西武池袋線の秋津駅へ。まずは車内から撮影地を偵察してみる。予定していた所沢陸橋付近は人も少なめ。電車による牽引、そして悪天候と重なると、こんなものかと思い、所沢で下車する。すると、ホームで遭遇した知人から、新秋津~所沢間は下り電車と被られそうだと言う話を聞き、予定を変更。西所沢~小手指間のポイントへ移動する事にした。E31が甲種を牽引していた頃は、ここも撮影者が多く、とても入れるような余裕は無かったのだが、今日は人も少なく、私が到着した時点で、先客は4名程と言う状況だった。この場所で雨の中待つ事およそ15分。263Fに牽引された217Fは、ゆっくりとした速度で通過して行った。

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小手指へと向かう263F+217F。

通過速度がゆっくりだった事。更に、この撮影地に到着したのが遅く、私が一番踏切に近い場所で撮影していたと事もあって、まずは263F先頭の姿を撮り、そのまま坂を下って踏切まで移動。今度は217Fを後追いで撮影してみた。

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小手指へと向かう217F。

2004年12月に、池袋線に在籍していた101系低運車が本線上から姿を消した後も、多摩湖線・多摩川線では、低運101系が残されていたが、2008年2月に、多摩湖線に残されていた225Fが引退。以後、多摩川線以外で101系低運車を見ることはできない状態であった。263Fに牽引される形とは言え、こうして、101系低運車が池袋線を走行するのは、225Fの廃車回送以来、実に2年ぶりの事となる。

この後、私は小手指駅まで徒歩で移動。同駅で待っていた知人と、駅周辺で食事をした後、池袋線の下り列車に乗り込んで、車内から小手指車両基地を覗き込んでみたが、217Fの姿は見つける事が出来なかった。おそらくは、奥の検修庫に入れられたものと思われる。多摩川線から帰って来た217Fが、次に動く時は、廃車回送となってしまうのだろうか。同編成の今後の動きに注目したい。

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コメント

「クロフネ航海手帳」の記事によりますと、八王子~新秋津間の牽引機はEF65―1082(国鉄色・赤プレート)でした。

投稿: 岩崎友裕 | 2010/03/08 08:07

岩崎友裕さん、コメントありがとうございます。

>「クロフネ航海手帳」の記事によりますと、八王子~新秋津間の牽引機はEF65―1082(国鉄色・赤プレート)でした。

はい。八王子からの牽引は、原色のEF65 1082でしたね。本文中でも触れておりますし、新秋津で撮影した画像をご覧いただければお分かりいただけるかと。

投稿: TOMO | 2010/03/08 12:22

本当に引退が近づいて来ましたね。せめて223Fだけは乗っておきたいものです。なんといっても223の特徴は後期型モータつまり多摩川線では唯一の高音タイプの車両なのであの顔でモータ音聞けるのも時間の問題だと思ってます

投稿: トレイン | 2010/03/13 05:39

トレインさん、コメントありがとうございます。

先日、223Fには乗車しましたが、うっかりクハに乗ってしまいました。でも聞こえてきたモーター音は、後期型タイプだったような・・・ちょっと自信ないです。

投稿: TOMO | 2010/03/17 12:51

223Fはやはり247f来てからモータの交換が行われ
後期型積んでいるのはモハ223の武蔵境よりの台車のみで
それ以外は低音になってしまいましたが完全に絶たれたわけではないです

投稿: トレイン | 2010/03/17 22:48

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多摩川線車両輸送関連の話題も今日で一息。小手指へ向かう、263F 217F。2008年3月、多摩湖線の新101系263Fが牽引車用にALL M改造。そして2008年度末予定だったE31引退が1年延び、2009年5月には263Fが深夜の牽引試運転。2010年2月中旬からは動きが慌しくなり、247Fが多摩川線白色出場、続いて263F新秋津単独入線試運転、263F 247F E31重連の牽引試運転。そして前日3月6日、いよいよ263Fが牽引車としてデビュー。多摩川線向け新101系247Fを牽引して新秋津へ... [続きを読む]

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