4月4日のお話。
JR東日本は、4月1日より6月30日までの間、「山梨・中央線キャンペーン」を展開する事になった。山梨方面への観光キャンペーンは、昨年もこの時期に行われており、2年続けて観光キャンペーンが展開され事となった。キャンペーン展開後初の土日となった4月3・4日の2日間は、中央線でも多くの臨時列車が運転され、観光客の足を確保した。
数ある臨時列車の中、注目されたのが、JR東日本新潟支社が所有する485系カーペット電車「NODOKA」を使用した臨時急行「NODOKAな★山梨号」の運転である。観光キャンペーンのオープニングに合わせて運転された臨時列車である。普段は、中央線に入線する機会の少ない485系「NODOKA」だけに、この列車が運転されたと言う記録はしっかりと残しておきたい。運転2日目となる4日朝、この列車を撮影する事にした。
4日朝、まず私は東小金井へと向かった。「NODOKAな★山梨号」に使用される485系「NODOKA」は、豊田車両センターを拠点として運用に就くことになっていた。東小金井では、この送り込みを撮影するつもりなのだが、「NODOKA」通過のおよそ10分前に東小金井駅に到着すると、既にホームの先端には6名ほどの先客がいた。まあ、私がそこに入っても、充分に撮影可能な状況だったので、私もその後ろからカメラを構えてみる。この時、既に待機していた先客のうち、若い世代の方達は三脚を使用している人が多かった。私自身は、日中の駅ホームでの撮影には、三脚は使用しない派なので、ちょっと意外な気がしたが、このようなスタイルを最近よく目にする。流行りなのだろうか?
中央特快通過で、タイミングを合わせた後、いよいよ485系「NODOKA」が通過する。近付いて来る同編成に狙いを定め撮影してみた。
東小金井を通過。一路新宿を目指す、485系「NODOKA」の回送列車。
485系「NODOKA」は、御覧の通り3両編成。短い編成と言う事も有って、最近では、観光キャンペーンに合わせて運転される臨時列車に充当されるケースも多く見受けられる。10両編成のE233系ばかりを見てきた後にやってくる3両編成は、狙いを定めるのが逆に難しかった。
さて、送り込みの撮影の後は、いよいよ「NODOKAな★山梨号」の撮影へと移る。当初は、季節感を出そうと思い、桜が満開となっている東中野へ行こうと思ったのだが、後続の快速電車で追跡しながら、時刻表でダイヤを確認すると、東中野では間に合わない事が判明した。そこで、荻窪で下車して、西荻窪へUターン。車内から西荻窪駅のホームを見ると、撮影している人が1人しか確認できなかった事が、この場所での撮影の決め手となった。
荻窪から緩行電車で西荻窪に戻ると、車内から確認した時と同じ、先客が1人と言う状況は変わらなかった。私は、先客である初老の男性に会釈をした後、ホーム先端より7~8メートル下がった場所で待機する。これまで、この駅では何度も撮影をしてきたが、実は、このホーム先端から7~8メートルほど下がった場所と言うのが、私のお気に入りの場所。この日も、この場所で撮影する事にした。
先行列車でタイミングを図りながら、待つ事およそ15分、いよいよ「NODOKAな★山梨号」が近付いて来た。この時、先客の男性から「前にしゃがむけど問題無いか?」と聞かれた。この一言で、私は、この男性が何をしようとしているのかが理解できた。「問題無いです!」と答えておく。先客の男性は、ホームの中央で撮影した後、近付いて来た所を、ホームの先端でもう一度撮影すると言う作戦だったらしい。ちょっとした一言だが、声をかけてもらった事で、私も落ち着いて対処できる。何気ない事だが、こう言った事が、撮影地でのトラブル回避に繋がる事だろう。私自身も、見習わなくてはと思った。
一路小渕沢へと向かう臨時急行「NODOKAな★山梨号」
先頭の展望席には、前方の景色を楽しむ乗客の姿が確認できる。たまには、こう言う遊び心のある車両に乗って、ゆったりと鉄道の旅を楽しむのも良いかもしれない。
この撮影を以て、西荻窪から撤収。中央・総武緩行線の電車で新宿へと向かった。
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