流鉄5000系「流馬」に会いに行く
では、ここで4月5日のお話に遡ります。
4月5日と6日の2日間、松戸市内の取引先での仕事が入り、この2日間は、ほぼ1日を松戸市内で過ごした。特に初日となる5日は、現地へ直行直帰となり、我が地元からは武蔵野線での往復。さすがに1時間以上、武蔵野線に乗り続けると言うのは、結構しんどかった。
5日夕方、16時30分頃仕事を終えて、武蔵野線の東松戸駅から帰宅するが、ふと流鉄の様子が気になり、新松戸駅で下車。実は2009年6月に甲種輸送で流鉄入りした5000系(旧西武273F)が、現地での改造を終えて、「流馬」として営業運転を開始していたのだが、現地での活躍ぶりは、まだ見ていなかった。幸いにも、日中降っていた雨も上がっており、駅停車中であれば撮影も可能。と言う事で、流鉄流山線に立ち寄る事にしたのである。
新松戸駅で下車し、そのまま流鉄流山線の幸谷駅へと移動する。ちょうど流山行きとして「なの花」号がやって来た。すぐ隣の小金城趾駅で交換してくる馬橋行きに期待して待つ事に。数分後、馬橋行きが到着。期待通り、新顔の「流馬」がやって来た。早速、幸谷駅に停車中のところを撮影する事に。
幸谷駅に停車中の流鉄5000系「流馬」
この編成は、2009年6月に実施された甲種輸送で流鉄入りした後、流山の検車区で流鉄仕様に改造された。甲種輸送の時は、正面の行先表示が幕のままであったが、行先表示は御覧のようにLED式に改造されており、だいぶ印象が違って見えた。
さて、馬橋に向かった「流馬」は、再び10分ほどすると、今度は流山行きとして戻ってくる。今度は、この電車に乗って、流山に行ってみる事にしよう。幸谷駅で乗車券を購入しホームへ入場。数分待つと、「流馬」による流山行きが到着した。
到着後、早速車内へと入る。旧273Fを改造した「流馬」。車内は西武時代を基本としているが、車内の一部設備を、現代の仕様に合わせた仕様にしている。例えば扉の部分。最近の新型車両のように、扉の合わせ目の部分に黄色の線を入れているあたりは、まさに現代風だ。
色々と観察しているうちに、あっという間に流山駅に到着する。まずは、ホーム上から到着した「流馬」を撮影してみる。
流山駅に到着した5000系「流馬」
ホーム上で「流馬」を撮影した後は、急いで改札を抜けて歩道橋を渡り、線路を見下ろせる場所から、流山駅に停車中の「流馬」を撮影してみた。
流山駅に停車中の5000系「流馬」
こうして、「流馬」の乗車&撮影はあっという間に終了となった。この後、再び流鉄に乗り、幸谷と戻る。まずは、幸谷までの乗車券を購入。折り返しの馬橋行きが到着するまでの間に、流山駅に留置中の車両を撮影してみた。
流山駅に留置中の「流星」
3両編成の「流星」。流鉄は、2010年1月に実施されたダイヤ改正により、終日ワンマン化が実施され、基本的に、全列車が2両編成での運転となった。その為、在籍している3両編成2本「流星」と「若葉」は、定期運用から離脱してしまった。しかし、2両編成の「青空」「なの花」「流馬」のいずれかが検査等で使用できない場合は、3両編成の「流星」「若葉」による代走が行われる事もあるようだ。
検修庫内にいた「青空」と「若葉」
そして、帰りに乗車するのは、春らしく「なの花」である。
「なの花」で流山を後にする。
手短に撮影を済ませて車内へ。早速、空いている席に腰を下ろす。すると、足元から「ゴトゴトゴト」と言う心地よいコンプレッサーの音が。旧型国電などで用いられているAK-3コンプレッサーが動き出していた。ちょっと前までは、西武線の電車で良く耳にする音だったが、現在では新宿線で活躍中のクハ2414が、西武鉄道の営業車で最後のAK-3搭載車となってしまったため、この音を聞く機会はだいぶ減ってしまった。幸谷までの僅かな時間ではあるが、懐かしい音を堪能する事が出来た。
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コメント
私は高校通学時に常磐緩行で馬橋を通(とお)っていました。
馬橋の外側のホームには元501系の3連が1本常に昼寝をしていて、とくに「銀河」は湘南顔に銀色+オレンジ帯という出で立ちで強烈な存在感を醸していました。
最近の車両は行先表示をわざわざLEDにしてますね。蛍光灯よりLEDのほうが経済的という観点からなんでしょうか?
行先は「流山」「馬橋」だけだから、どうもLEDにするのが勿体ない気がしてしまいます。
幕だったら昼間はバックライトを点けなくてもいいだろうし…。逆に高輝度じゃないLEDは昼間に読みづらいこともあるし…。
…なんて、最近雑誌などで5000系の写真を見るたび思ってます。
p.s. こないだ書きました西武のちょい古写真をブログにアップしましたので、お暇なときにでもご覧ください。
投稿: ひみつ | 2010/04/29 03:38
ひみつさん、コメントありがとうございます。
旧501系の譲渡車、懐かしいですね。あの湘南型スタイルの車両にあの塗装、個人的には衝撃的でした。現行の車両は、ワンマン化に際して、行先表示をLEDにしてしまいましたね。LED化に関しては、維持費の面もあると思いますが、ワンマン化による運転士への負担感の軽減もあるのかもしれません。終点で幕をぐるぐる回すと言うのは、幕の数が少ないとは言え、2両ともやるのは結構負担だと思います。
ブログ、拝見いたしました。懐かしい写真が多く楽しめました。
投稿: TOMO | 2010/05/05 00:57