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古い鉄道写真1 犬山橋で撮影した名鉄キハ8500系

では、ここでちょっと古いお話を。

最近、ツイッター仲間より、手軽に楽しめるスキャナーがあると聞き購入してみた。これまで、我が家にはスキャナー設備がなく、銀塩のカメラで撮影した写真を、ブログにアップする事は基本的にしていなかったのだが、この程度でスキャン出来るのであれば、今後は時々古い写真の回顧録も書いていくつもりである。

さて、そんな新シリーズの第1弾は、名鉄キハ8500系のお話。名鉄キハ8500系は、新名古屋(現:名鉄名古屋)から、名鉄犬山線を経由して、新鵜沼駅手前の連絡線より、JR高山本線へと入り、高山までを結ぶ特急「北アルプス」に運用されていた車両。名鉄の高山本線乗り入れの歴史は長く、この車両の前にも、キハ8000系と言う気動車が「北アルプス」として運用されていたが、同形式の老朽化及びJR東海のキハ85系と走行性能を合わせるという目的で、1993年、キハ8500系が5両製造された。

名鉄では、このキハ8500系を使用して、特急「北アルプス」を1日1往復運転していたが、利用客の減少から2001年9月30日を以て、「北アルプス」を廃止した。キハ8500系にとっては、誕生から8年で用途を失ってしまったのだが、車歴も浅いと言う事で、第3セクターの会津鉄道が、自社の快速列車用として購入する事になり、2002年3月よりデビュー。現在では、鬼怒川温泉と会津若松とを結ぶ快速「AIZUマウントエクスプレス」に使用されている事は、弊ブログ2009年12月29日付記事でご紹介したとおりである。

名鉄から会津鉄道へ嫁いで今年で8年。ようやく安住の地を得たと見えたキハ8500系だが、登場から17年が経過し、老朽化や部品の維持管理が問題となり、今年4月を以て引退する事になった。

悲運な車両とも言えるキハ8500系。そこで、今回は購入したばかりのスキャナーを使用して、名鉄時代の写真をご紹介したい。

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名鉄の撮影名所、犬山橋を行くキハ8500系特急「北アルプス」

この写真を撮影したのは、1999年12月5日のことであった。当時は鉄道道路併用橋だった犬山橋であるが、翌2000年3月には、下流に道路専用橋が開通し、この鉄橋は鉄道専用橋として生まれ変わっている。現在でも撮影名所であることには変わりないが、当時のように橋の中で撮影する事は不可能である。

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犬山橋を渡り終えて、JRとの連絡線へと向かうキハ8500系「北アルプス」

なお、この前日である12月4日には、JRグループのダイヤ改正が実施されており、名古屋地区では313系の本格的な営業運転開始、急行「たかやま」の特急格上げ、急行「かすが」のキハ75への置き換えなど、国鉄型車両の淘汰へ向けた変化があり、私も、このダイヤ改正を挟んで名古屋に滞在し、各地で撮影をしていた。この日は、JR各線の観察が一通り済んだ事もあって、東京へ戻る前に犬山に立ち寄り、併用橋としての犬山橋の記録をしていたと記憶している。

この写真を撮ってから丸10年が経過したのか・・・

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